多様な働き方を認めるトヨタらしい。
トヨタといえば、多様な働き方を認める会社です。私の方でも以前、下記の記事を書きました。
これはトヨタが総合職に在宅勤務を導入という話です。このようにトヨタは積極的に多様な働き方を推進している会社であるといえます。
そんなトヨタですが、今回は夜勤のみという働き方を検討中しているという話です。しかも、これを選択する社員への配慮もあるようです。
トヨタが国内の工場で働く技能職の社員を対象に、働く時間を夜間(夜勤)に限定した新制度を導入する検討に入った
日経新聞によると、トヨタ自動車は国内の工場で働く技能職の社員を対象に、働く時間を一定期間、夜間に限定した新制度を導入する検討に入ったとのこと。
トヨタ自動車は国内の工場で働く技能職の社員を対象に、働く時間を一定期間、夜間に限定した新制度を導入する検討に入った
夜のみ勤務。大多数ではないかもしれませんが、いろいろな事情があってこれを好む人だっているでしょう。働き方の選択肢を広げるのはいいことです。あと下記でも書きますが、これは強制ではなく、希望者のみです。
いつからトヨタの工場社員に夜勤のみ働くことを選択できるようになるのか
上記日経新聞によると、早ければ来年1月にも始めるとのこと。既に労働組合に申し入れたとのこと。一部工場で試行導入し、洗い出した問題点など課題を詰めて制度の詳細を決めるとのこと。
早ければ来年1月にも始める
労働組合に申し入れた
一部工場で試行導入し、洗い出した問題点など課題を詰めて制度の詳細を決める
トヨタでは誰が夜勤制度を選択することができるようになるのか。トヨタの夜のみ(夜勤のみ)勤務制度の対象者は。
上記日経新聞によると、約5万人の技能職のうち一定の条件を満たす社員を対象とする方針とのこと。新制度は当面、希望者のみを対象とする方向とのこと。
約5万人の技能職のうち一定の条件を満たす社員を対象とする方針
新制度は当面、希望者のみを対象とする方向
希望者のみというのがいいですね。
トヨタの夜勤のみ社員に対する配慮は時間外手当の支払いと3か月以内という期間か。
上記日経新聞によると、夜勤のみとなる社員には、時間外手当を払うとのこと。連続して夜勤に入る期間には3カ月以内などの上限を設ける方向で、社員の心身の健康に配慮するとのこと。
夜勤のみとなる社員には、時間外手当を払う
連続して夜勤に入る期間には3カ月以内などの上限を設ける方向
社員の心身の健康に配慮する
時間外手当つきますし、3か月以上はあかんよということで、無理をさせすぎないようにちゃんとしています。こういった配慮は大切なことだと思いますね。
トヨタはどのような社員が夜勤のみ勤務を選ぶことを見込んでいるか
上記日経新聞によると、「家庭の事情で一時的に昼間は自宅にいたい」などといった意向を持つ社員が利用することを見込んでいるとのこと。
「家庭の事情で一時的に昼間は自宅にいたい」などといった意向を持つ社員が利用することを見込んでいる
いるでしょうね、中には昼間は家族と自宅にいたいという人も。
トヨタの工場の勤務体系は。トヨタの工場は一直(昼勤)と二直(夜勤)という勤務体系で構成されている
上記日経新聞によると、トヨタは工場の勤務体系を午前6時台から始まる「一直(昼勤)」と、午後4時ごろから翌午前0時すぎまでの「二直(夜勤)」で構成しているとのこと。
1週ごとに昼勤と夜勤が入れ替わるのが通常とのこと。ただ子育て中で夜勤が難しい社員がおり、昼勤のみの制度を2013年に導入したとのこと。
トヨタは工場の勤務体系を午前6時台から始まる「一直(昼勤)」と、午後4時ごろから翌午前0時すぎまでの「二直(夜勤)」で構成している
1週ごとに昼勤と夜勤が入れ替わるのが通常
ただ子育て中で夜勤が難しい社員がおり、昼勤のみの制度を2013年に導入した
私も豊田市出身ですから、同級生とかで親がトヨタの工場に勤めている人はたくさん知っています。昔、ある知人の親父が、「今日は夜勤だ」という発言をしていたことがありました。
当時は特に何も考えませんでしたが、今考えれば、あれは、今週は夜勤の週だ、と言っていたようなものだったと考えることもできますね。
なぜトヨタは工場で夜勤のみの勤務体系を導入することを検討しているのか
上記日経新聞によると、トヨタは女性活用などを目的に昼間勤務に限定する制度を先行導入した結果、昼勤に偏るケースが出ているとのこと。
昼夜の人員のバランスが崩れると、工場の職場運営が難しくなるため、昼勤のみと夜勤のみの社員を組み合わせることで、女性が働きやすい環境づくりにつなげるとのこと。
トヨタは女性活用などを目的に昼間勤務に限定する制度を先行導入した
結果、昼勤に偏るケースが出ている
昼夜の人員のバランスが崩れると、工場の職場運営が難しくなる
昼勤のみと夜勤のみの社員を組み合わせることで、女性が働きやすい環境づくりにつなげる
昼勤のみが存在すれば、そちらに人が偏ってしまう。だから夜勤のみというものも作り、もう少しバランスを取れるようにする。社員にとっても多様な働き方につながり、一石二鳥。理にかなった話でしょうね。
このように、多様な働き方を認める会社が今後もっと増えていくといいですね。