覆面調査の結果やいかに。

 

第12回「銀行リテール力調査」が実施される。三井住友銀行が初の首位。

日経新聞によると、日経と日経リサーチが第12回となる銀行リテール力調査を実施したとのこと。三井住友銀行が初の首位になったとのこと。

 

  • 日本経済新聞社と日経リサーチは全国の117銀行を対象に第12回「銀行リテール力調査」を実施

  • 三井住友銀行が初の首位

 

今年も出ました。日経の覆面調査。銀行のリテール力を調査するというものです。首位は初めてとなる三井住友銀行ということで、おめでとうございます。

 

 

そもそも銀行リテール力調査では何が調査されるのか

さて、覆面調査とは書きましたが、いったい何がチェックされたのでしょうか。上記日経新聞によると、調査員が店舗に出向いて接客姿勢や商品の相談・説明能力などを日経の覆面調査で調べたとのこと。

 

商品内容などのアンケート調査も加えて店頭サービスと商品充実度を点数化し、300点満点で順位を付けたとのこと。

 

  • 調査員が店舗に出向いて接客姿勢や商品の相談・説明能力などを日経の覆面調査で調べた

  • 商品内容などのアンケート調査も加えて店頭サービスと商品充実度を点数化

  • 300点満点で順位を付けた

 

この調査の何がおもしろいのかって、やっぱ覆面調査という点でしょう。担当者もうかうかしてられませんね。

 

 

2016年銀行リテール力調査 上位の銀行の順位

上記日経新聞で指摘されている上位の銀行の順位をまとめてみました。下記の通り。

 

  • 1位 三井住友銀行
  • 2位 りそな銀行
  • 3位 池田泉州銀行
  • 4位 埼玉りそな銀行

 

下記でそれぞれ高順位の理由を探ります。

 

三井住友銀行はなぜ2016年に銀行リテール力で1位になれたのか。リテール力調査でメガバンクが首位になったのは2013年以来。

上記日経新聞によると、メガバンクが首位となったのは2013年以来3年ぶりとのこと。店頭での顧客対応で高い評価を受けたとのこと。

 

三井住友銀は今年度に導入した実践形式の行員研修などが効果を上げたとのこと。投資信託の商品数や外貨預金の種類の豊富さなど、商品の充実度も評価され2位以下に10点以上の差をつけたとのこと。

 

  • メガバンクが首位となったのは2013年以来3年ぶり
  • 店頭での顧客対応で高い評価を受けたとのこと
  • 三井住友銀は今年度に導入した実践形式の行員研修などが効果を上げた
  • 投資信託の商品数や外貨預金の種類の豊富さなど、商品の充実度も評価され2位以下に10点以上の差をつけた

 

三井住友銀行。顧客対応が高い評価を受け、2位以下に10点以上の差ということで、今年は圧倒的な力を見せました。メガバンクが遂に首位復活。

 

他のメガバンクはどうなっていますでしょうか。

 

 

2016年銀行リテール力調査 みずほ銀行、三菱UFJ銀行の順位

上記日経新聞からみずほと三菱UFJの順位をまとめてみました。

  • 6位 みずほ銀行
  • 12位 三菱UFJ銀行

 

 

三菱UFJ銀行はリテール力調査で2年連続で10位以下。今年は順位を一つ下げた。

三菱UFJ銀行。昨年は11位、今年は12位。2年連続でトップ10入りならず。どうしてなんでしょうか?単なる一つの調査だと軽視せず、なぜこのような結果になってしまったのか、対策練ったほうがいいかもしれませんね。

 

 

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2016年銀行のリテール力調査で2位のりそな銀行は営業時間を拡大し顧客とより多く接した。3位の池田泉州銀行は午後9時まで営業する店舗を設け、利便性を高めた。4位の埼玉りそな銀行は店頭での丁寧な接客やあいさつが高評価。

さて、2位から4位まで、その高順位の理由を見てみましょう。

 

上記日経新聞によると、2位のりそな銀は営業時間を拡大するなど顧客との接点を広げているとのこと。3位の池田泉州銀は午後9時まで営業する店舗を設け、平日昼間の来店が難しいサラリーマンなどの利便性を高めているとのこと。4位の埼玉りそな銀は店頭での丁寧な接客やあいさつが高評価につながったとのこと。

 

  • 2位のりそな銀は営業時間を拡大するなど顧客との接点を広げている

  • 3位の池田泉州銀は午後9時まで営業する店舗を設け、平日昼間の来店が難しいサラリーマンなどの利便性を高め

  • 4位の埼玉りそな銀は店頭での丁寧な接客やあいさつが高評価

 

さて、以下でここでのポイント2つを整理してみましょう。

 

 

2016年銀行のリテール力調査で、りそなグループ2行が上位に入った

ここでの一つ目の注目点は、りそなグループから2行が上位に入ってきた点です。りそなといえば、看板はリテール業務。ここできっちり上位入りするというのは、りそなにとっても悪い話ではないでしょう。

 

 

2016年銀行のリテール力調査では、銀行の営業時間自由化も差をつける一つのポイントとなったか。池田泉州銀行の例。

もう一つのポイントは、池田泉州銀行の3位入りです。池田泉州銀行は大阪府の地銀です。池田泉州銀行は、銀行営業時間自由化をうまく利用し、営業時間を柔軟に対応させることで、顧客の利便にかなうことができるようになりました。

 

このような努力は特に地銀においては重要。他と差をつけるポイントとなります。9時まで営業する店舗ができたということですが、顧客の利便がそこにあったのなら、それを見抜き、実行した行動力も評価されたように感じます。

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