いろいろ謎多い人物だが、駐日大使となるので少し紐解いてみよう。

 

ウィリアム・ハガーティー氏が駐日大使に。ケネディ駐日米大使の後任。ほぼ間違いないだろう。

日経新聞によると、トランプ次期米大統領は4日、ケネディ駐日米大使の後任に政権移行チームのウィリアム・ハガーティー氏の起用を固めたとのこと。近く発表するとのこと。

 

  • トランプ次期米大統領は4日、ケネディ駐日米大使の後任に政権移行チームのウィリアム・ハガーティー氏の起用を固めた

  • 近く発表する

 

次期駐日大使はウィリアム・ハガーティー氏となりそうです。昨日から話は出ていましたが、今回ほぼ確定的な情報が出たとみていいでしょう。なお、この情報に対し、ロイターも裏をとったといっています。

 

 

余談: サプライズ人事を楽しみにしていたが、バレンタイン氏は駐日大使にならない。

ウィリアム・ハガーティー氏の話へ行く前に、一つコメントしたい点があります。それは、元ロッテ監督のバレンタイン氏について。バレンタイン氏は駐日大使になる可能性が指摘されていました。下記で書いています。

 

次期駐日大使に元ロッテ監督のバレンタイン氏検討。バレンタイン氏は南カリフォルニア卒業、安倍首相も学んだ。二人は仲がいい

 

私も同じ大学つながりとして期待していましたが、今回は見送られましたね。サプライズ人事はならず。

 

いや、サプライズ人事は見送られたと書きましたが、今回もサプライズ人事といえばサプライズ人事です。というのも、これまで次期駐日大使として名前が出ていたのは、ハンツマン元駐中国大使やバレンタイン氏です。

 

結果として以前から名前が挙がっていなかった方(後に書くように政権移行チームから登場)が駐日大使になるわけですから、その意味ではサプライズ人事でしょう。

 

さて、いよいよ本題に移ります。

 

 

次期駐日大使のハガーティー氏とはいったい何者か。ハガーティー氏は政権移行チームで政治任命ポストの人選責任者を務め、ボストン・コンサルティング出身者で東京にも駐在していた。

さて、ハガーティー氏は何者でしょうか。

 

上記日経新聞によると、ハガーティー氏はトランプ氏の側近の一人で、移行チームでは政治任命ポストの人選責任者を務めているとのこと。

 

ハガーティー氏はテネシー州出身。ボストン・コンサルティング・グループ、トライデント・キャピタルなど米コンサルティング会社勤務を経て投資会社のハガーティー・ピーターソン社を設立したとのこと。ボストン・コンサルティング時代には、東京で3年間勤務したとのこと。

 

 

  • ハガーティー氏はトランプ氏の側近の一人で、移行チームでは政治任命ポストの人選責任者を務めている

  • ハガーティー氏はテネシー州出身。ボストン・コンサルティング・グループ、トライデント・キャピタルなど米コンサルティング会社勤務を経て投資会社のハガーティー・ピーターソン社を設立した

  • ボストン・コンサルティング時代には、東京で3年間勤務した

 

ハガーティー氏はボストンコンサルティング出身です。多くの学生の皆さんが働きたい人気のコンサル会社なのは周知の通りです。東京にも3年勤務したとあります。これに関してはもう少し下記で書きます。

 

 

豆知識: 駐日大使になるハガーティー氏は、ビルという別名がある。ビル・ハガーティー氏としてもよく知られている。M&Aにも詳しいとされる。

ハガーティー氏。名前はウィリアム・ハガーティー氏ですが、ハガーティー氏の別名は米国内ではビルとしても知られています。ビル・ハガーティー氏です。けっこう細かい情報ですが、政治家の人は知っておいて損はないでしょう。

 

あと、私はM&Aの話が好きなので一言言いたいのですが、ハガーティー氏はM&Aにもけっこう詳しいと言われています。ハガーティー氏自身、投資金融会社であるハガーティー・ピーターソン社を設立してますし、ビジネスマンとしての経歴から見ても、そのあたりは詳しくても不思議ではないでしょう。

 

駐日大使として直接活用できるかどうかはおいておいて、ビジネスマンタイプの駐日大使といえます。

 

 

豆知識: ハガーティー氏はボストンコンサルティングに何年勤めたか。ウィリアム・ハガーティー次期駐日大使(ビル・ハガーティー次期駐日大使)はボストン・コンサルティングで7年働き、うち最後の3年間が東京。BCGを去る直前まで日本にいたし、ハガーティー氏の3年東京で勤めたという経験は、思っている以上に深い思い入れがあると思われる。アジアの中でも日本に詳しいはず。

なお、今後明らかになるでしょうが、せっかくなので現時点で既にお伝えします。

 

Bloombergなどいくつかのソースでは、ハガーティー氏は7年ボストンコンサルティングに勤めていたと以前伝えています。うち3年間が東京です。

 

これは案外ポイントです。3年間東京といったら、3年ぐらいかとなるかもしれませんが、実際はそうともいえません。

 

7年のうち、3年が東京です。要は、ボストンコンサル時代の約半分は東京にいたということです。ボストンコンサルティング時代に半分近くある特定の国にいたわけですから、けっこう思い入れがあると見ていいでしょう。

 

しかも、周知のとおり、ボストンコンサルティングは密度の濃いことやります。3年東京勤務ですが、みっちり日本で働いたとみていいでしょう。そして、ボストン・コンサルティング時代の最後の3年間が東京なわけですから、その意味での感慨深いものはあると見ていいでしょう。

 

 

スポンサーリンク

駐日大使はハガーティー氏が希望か。ハガーティー氏は政権移行チームには2016年夏場に加わった。ハガーティー氏は親日なのかどうか。

上記日経新聞によると、大統領選のさなかの2016年夏場にトランプ氏の政権移行チームに加わったとのこと。駐日大使はハガーティー氏が希望し、トランプ氏が受け入れたとみられているとのこと。上院での承認を経て、駐日大使に正式に就任するとのこと。

 

  • 大統領選のさなかの2016年夏場にトランプ氏の政権移行チームに加わった

  • 駐日大使はハガーティー氏が希望し、トランプ氏が受け入れたとみられている

  • 上院での承認を経て、駐日大使に正式に就任する

 

ハガーティー氏は親日なのかどうか。私は現時点では、上記の経歴踏まえ、日本に対して悪く思っていないから、自ら希望して駐日大使になったという考えを持っています。

 

ただ、正直、ハガーティー氏の日本に対する姿勢などが、明確にわからないので、現時点ではこのあたりは断言できませんもし就任したら全然違う方向に行っちゃったら、どうなっとるんだと困っちゃいますね。

 

 

ハガーティー氏はホワイトハウスのスタッフもしていた。政策提言した過去もある。ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事と親しく、党主流派とパイプが太い。

上記日経新聞によると、ハガーティー氏は共和党のブッシュ前政権でもホワイトハウスのスタッフとして参画。通商から財政、通信、防衛など幅広く政策提言したとのこと。12年の前回大統領選の共和党候補だったミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事と親しく、党主流派とパイプが太いとのこと。

 

  • ハガーティー氏は共和党のブッシュ前政権でもホワイトハウスのスタッフとして参画

  • 通商から財政、通信、防衛など幅広く政策提言した

  • 12年の前回大統領選の共和党候補だったミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事と親しく、党主流派とパイプが太い

 

 

[更新] 正式に駐日大使に指名される

その後、3月23日、駐日大使に指名されました。

 

さて、氏の手腕やいかに。日本でうまくやってくれることを期待します。

スポンサーリンク