なんとマイクロンまで名前が浮上してきた。

 

東芝のメモリー半導体事業の分社で、外部からの出資比率は19.9%となる見通し。東芝のメモリー半導体分社で出資候補としてマイクロン・テクノロジーも浮上。

日経新聞によると、東芝が検討を進めているメモリー半導体事業の分社で、外部から受け入れる出資比率を19.9%とする見通しとなったとのこと。

 

出資候補として新たに米半導体大手のマイクロン・テクノロジーも浮上したとのこと。東芝は27日に取締役会を開いて半導体分社などを決議する予定。出資受け入れ交渉を急ぐとのこと。

 

  • 東芝が検討を進めているメモリー半導体事業の分社で、外部から受け入れる出資比率を19.9%とする見通しとなった

  • 出資候補として新たに米半導体大手のマイクロン・テクノロジーも浮上した

  • 東芝は27日に取締役会を開いて半導体分社などを決議する予定。出資受け入れ交渉を急ぐ

 

マイクロン・テクノロジーが東芝のメモリー半導体事業出資に関心がある。そして、分社化しても他社からの出資比率は19.9%とする。ということで、2つおもしろい話が出ました。

 

 

豆知識: 東芝の半導体分社で出資に関心があるマイクロン・テクノロジーは、あのエルピーダメモリを買収した会社。マイクロンはかつてサンディスク買収戦でも名前が挙がっていた会社。これでウエスタン・デジタル以外の道もある可能性。

さて、今回名前が出たマイクロン・テクノロジーですが、この会社は、あのエルピーダメモリを2013年に買収した会社です。あの当時はすごく騒がれていましたね。

 

ちなみに、このマイクロンですが、かつて、サンディスク買収戦でも名前が挙がっていました。サンディスク、東芝、ウエスタン・デジタルの関係などに関しては、

 

[東芝が米社と出資交渉、交渉相手はあのWD] 東芝が四日市工場を共同運営しているウエスタンデジタル(WD)から出資を受ける交渉。その他のファンドなども関心。東芝が稼ぎ頭の半導体事業を遂に分社する段階にきている

 

をご覧ください。

 

上記記事でも書いたように、結局、サンディスクを買ったのはウエスタン・デジタルだったわけですが、今回、そのウエスタン・デジタルも出資に関心を示しています。この2社の名前が出てる時点で、なんだかサンディスクの時のことを少し思い出してしまいます。

 

上記日経新聞によると、マイクロンは米インテルと組みNAND型フラッシュメモリーを生産するほか、DRAMにも強いメモリー大手とのこと。

 

  • マイクロンは米インテルと組みNAND型フラッシュメモリーを生産するほか、DRAMにも強いメモリー大手

 

上記の記事でも出てきたように、東芝はウエスタン・デジタルと既に交渉などしてるとされています。ウエスタン・デジタルは話し相手としては一番納得できる相手。

 

今回、マイクロンの名前も出たことから、ウエスタン・デジタル以外の道の可能性もあるということが分かりました。

 

 

余談: なぜ東芝はメモリー半導体事業の分社で、出資比率を19.9%(20%未満)に抑えたいのか。半導体は東芝最後の武器。極力他社からの影響力を排除したい気持ちは分かる。しかし、出資比率19.9%、すなわち20%未満となると、関心を示すファンドはずいぶん減るだろう。

まず、出資比率19.9%という話ですが、東芝の気持ちはよく分かります。

 

これは要は、他社からの影響を極力排除したいという意味です。メモリー半導体は、東芝最後の武器。ここの技術だけは何が何でも確保させたい

 

しかし、ファンドから見ると、数字としては中途半端。これでは、出資する人は、しばらくお金を預けておいてくださいといってるようなもの。

 

もちろん、報道当初から複数のファンドがこの半導体会社への出資に関心があるということからも分かるように、それだけ魅力な事業であるのは間違いありません。

 

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ただ、この中途半端な数字で、最後まで残るファンドとはどこなのか。個人的にはそこが気になります。

 

上記日経新聞によると、出資比率を20%未満に抑えるのは外部資本の経営への関与を弱め、東芝が主導権を確保する狙いがあるとみられるとのこと。

 

  • 出資比率を20%未満に抑えるのは外部資本の経営への関与を弱め、東芝が主導権を確保する狙いがあるとみられる

 

 

マイクロン以外では、シルバーレイク・パートナーズなどの外資系ファンドが出資候補。ウエスタンデジタル(WD)は出資を提案しており、キャノンも支援を検討中。いったいどこの企業が出資するのだろうか。

上記日経新聞によると、半導体分社を巡っては米シルバーレイク・パートナーズなど外資系ファンドが出資候補として名乗りを上げているとのこと。

 

半導体大手の米ウエスタンデジタル(WD)が出資を提案しているほか、キャノンも支援を検討中とのこと。同業の半導体大手からの出資受け入れについては独占禁止法上の問題をクリアする必要があるとの見方もあるとのこと。

 

  • 半導体分社を巡っては米シルバーレイク・パートナーズなど外資系ファンドが出資候補として名乗りを上げている

  • 半導体大手の米ウエスタンデジタル(WD)が出資を提案しているほか、キャノンも支援を検討中

  • 同業の半導体大手からの出資受け入れについては独占禁止法上の問題をクリアする必要があるとの見方もある

 

さて、いったいどこの会社やファンドが最終的に出資するのでしょうか。今後も要注目です。

 

 

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