昔のマクロミルとはちょっと違う。

 

マクロミルが3月下旬にも再上場へ。マクロミル再上場の時価総額は800億円前後か。マクロミルは3年ぶりに株式市場に復帰。

日経新聞によると、インターネット調査会社のマクロミルが東京証券取引所に再上場する見通しとなったとのこと。週内にも承認をうけ、3月下旬に東証1部に上場するとのこと。

 

上場時の時価総額は800億円前後との見方が多いとのこと。同社は2014年に上場を廃止しており、株式市場への復帰は約3年ぶり

 

  • インターネット調査会社のマクロミル(東京・港)が東京証券取引所に再上場する見通しとなった

  • 週内にも承認をうけ、3月下旬に東証1部に上場する

 

マクロミルが再上場します。3年という短期間での復帰ですので、マクロミルが上場していたことを覚えている方はけっこういるのではないでしょうか。

 

マクロミルはマーケティングリサーチ企業。アンケートモニターを募集し、アンケートに答えてもらっています。

 




 

 

豆知識: 3月にも再上場するマクロミルは、グローバル化を加速させた。マクロミルの取締役、社外取締役、執行役のメンツを見ても、マクロミルがグローバル化しているのがよく分かる。

再上場するマクロミルですが、以前のマクロミルと大きく違う点。それが、グローバル化を加速させたという点。

 

これは、マクロミルを買収したファンドであるベインキャピタルの役割が大きいでしょう。ベインキャピタル自体米国のファンドですしね。

 

上記日経新聞によると、マクロミルは米投資ファンドのベインキャピタルが買収し、上場を廃止していたとのこと。

 

  • マクロミルは米投資ファンドのベインキャピタルが買収し、上場を廃止していた

 

マクロミルの取締役、社外取締役、執行役とメンツを見てみますと、このグローバル化が進展しているというのもよく分かります。

 

まず、この中に外国人が複数名含まれています。特に注目なのが、やはりグローバルCEOが外国人である点でしょう。名前はスコット・アーンスト氏。マクロミルホームページから、経歴等を抜粋しましょう。

 

スコット・アーンスト氏

  • マサチューセッツ州ボストン出身
  • ペンシルベニア大学ウォートン・スクール卒業
  • 長年に渡り企業家として活躍し、数多くのデジタルマーケティング領域のスタートアップ企業設立に携わるとともに、経営責任者として成功に導く
  • 中でもMillward Brown Digital (旧Compete)社では最高経営責任者として、20名ほどだったスタートアップ企業を、デジタルマーケティングの世界的先駆企業として知られるまでに成長させる
  • その後、Ditto Labs、Drift、Massachusetts Innovation & Technology Exchange、mySupermarketなどにおいて取締役、アドバイザー等を歴任
  • 2015年10月より株式会社マクロミルの取締役、および代表執行役 グローバルCEOに就任(現任)

マクロミルホームページより

 

 

役員のデータが最新と仮定して、他に複数名外国人の名前が書かれてますし、日本人の方々にしても、IBMやらGEやらコカ・コーラで勤めていたやらで、グローバル志向の会社であるのは間違いありません。

 

 

なぜマクロミルは再上場するのか。再上場するマイクロミルの売上高は。ハイネケン、スリーエムやダノンといったグローバル企業を顧客に持つオランダ同業買収は見事だった。

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上記日経新聞によると、ファンド傘下で新たな経営陣が改革に着手。

 

国内中心だった事業を転換し、オランダの同業を買収するなど海外展開を加速してきたとのこと。

 

16年6月期の連結売上高は325億円と、ベイン傘下に入る前に比べて約2倍に拡大したとのこと。そのうち海外の売上高は3割程度を占めるとのこと。ベインのネットワークをいかした経営基盤の強化が十分に進んだと判断し、東証に再上場の申請をしたとのこと。

 

  • ファンド傘下で新たな経営陣が改革に着手。国内中心だった事業を転換し、オランダの同業を買収するなど海外展開を加速してきた

  • 16年6月期の連結売上高は325億円と、ベイン傘下に入る前に比べて約2倍に拡大した

  • そのうち海外の売上高は3割程度を占めるとのこと。ベインのネットワークをいかした経営基盤の強化が十分に進んだと判断し、東証に再上場の申請をした

 

売上が2倍と成長。しかも3年での再上場。マクロミルに関していえば、ベインがうまくやった感があります。

 

特にうまくいったのが、オランダの同業の買収。これはオランダロッテルダムにある会社で、メトリックスラボといいます。

 

当時の日経新聞によると、メトリックスラボは、ハイネケンや米スリーエム、仏ダノンなど有力企業を顧客に持つとのこと。

 

  • メトリックスラボは、世界ビール3位のハイネケン(オランダ)や米スリーエム、仏ダノンなど有力企業を顧客に持つ

 

このメトリックスラボが既にグローバル化したでかい企業を顧客に持っていました。日本の調査サービス市場は成熟していたので、このメトリックスラボの買収はグローバル展開を加速させる大変よいきっかけとなったわけです。

 

メトリックスラボの買収は目の付け所がよかった。結果、再上場する一つの大きなきっかけともなりました。

 

 

マクロミル再上場でベインは保有株の一部を売り出す

上記日経新聞によると、再上場にあたりベインは保有株の一部を売り出すとのこと。ファンドの持つ議決権保有比率を50%以下まで下げ、マクロミルの経営の独立性を担保するとのこと。マクロミルは新株発行による資金調達も行い、成長投資に活用する方針とのこと。

 

  • 再上場にあたりベインは保有株の一部を売り出す

  • ファンドの持つ議決権保有比率を50%以下まで下げ、マクロミルの経営の独立性を担保する

  • マクロミルは新株発行による資金調達も行い、成長投資に活用する方針

 

マクロミルの時価総額はどうなるか、いろいろ楽しみなところ。

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