島津が検査事業に参入。
島津製作所が血液から大腸がんを9割以上の確率で発見できる技術を開発。島津製作所は年内に病院からの検査受託事業を始める。
日経新聞によると、島津製作所は血液から大腸がんを9割以上の確率で発見できる技術を開発したとのこと。
年内に病院からの検査受託事業を始めるとのこと。今後は新技術を膵臓(すいぞう)がんや乳がんにも応用するとのこと。
島津製作所は血液から大腸がんを9割以上の確率で発見できる技術を開発した
年内に病院からの検査受託事業を始める
今後は新技術を膵臓(すいぞう)がんや乳がんにも応用する
島津が大腸がん発見技術を開発。発見成功率は9割以上ということで、期待がかかります。
豆知識: 大腸がんは日本女性のがんの死亡率トップ。男性の間でも急増中。大腸がんは初期症状では気づかないことが多い。俳優の今井雅之氏の会見が思い浮かぶ。大腸がんは検便では早期発見が難しかったが、島津が血液から発見できる技術を開発。
大腸がん。初期症状では気づかないことが多いとも知られています。
有名人の方でも大腸がんを患っている方の話はよく聞きます。最近だと、思い出すのが亡くなられた俳優の今井雅之氏。今井氏は末期の大腸がんと告白し、会見を開きましたが、あの痩せた姿は大変印象的でした。
上記日経新聞によると、大腸がんは日本女性のがんの死亡率トップで、検便では早期発見が難しかったとのこと。
大腸がんは日本女性のがんの死亡率トップで、検便では早期発見が難しかった
女性の死亡率がトップ。
なお、最近では男性の大腸がんが急増しているという話もよく耳にします。
男性、女性、いずれにせよ、早期発見が重要ですが、検便では早期発見が難しかった。そこへ登場するのが島津の技術。
余談: 島津は研究開発や最先端機器の販売をに強いが、今回の検査事業参入により、サービス分野にも特化したい考えか。
島津製作所ですが、研究開発や最先端機器の販売などで知られています。
最先端機器には例えば医療用機器やら分析機などが含まれていますが、今回は、こういった経験も活かし、「検査する」というサービス分野に参入(受託事業に参入)します。
サービス提供サイドの話です。その意味では、これまでとは少し違ったやり方であり、島津がどの程度この分野に今後入り込んでいく気なのかにも注目が集まります。
上記日経新聞によると、同社が検査事業に参入するのは初めてとのこと。これまでは製薬や環境分野の質量分析機などハード分野が主力だったが、そのノウハウを生かしてサービス分野を強化する狙いがあるとのこと。
同社が検査事業に参入するのは初めて
これまでは製薬や環境分野の質量分析機などハード分野が主力だったが、そのノウハウを生かしてサービス分野を強化する狙いがある
さて、最後に、島津の血液から大腸がん発見技術がどのように優れているのか、今後の展望などについて見ておきます。
どのように島津は血液をから大腸がんを発見するのか。島津の血液で大腸がん診断、料金はどのくらいになりそうか。
上記日経新聞によると、神戸大学が血液の成分からがんを発見する研究にメドを付け、その成果をもとに同社が新事業を立ち上げるとのこと。
年内にも一部の病院で検査を始めるとのこと。料金は未定だが、1回当たり3万円程度になるもようとのこと。
血液に含まれるアミノ酸や脂肪酸などの物質をナノ(ナノは10億分の1)グラム単位で調べられる同社製の分析機を使うとのこと。
8種類の物質から0~1の指標を算出し、数値が0.2以上になった場合はがんに罹患(りかん)していると判別するとのこと。
試験では9割以上の確率で判別に成功したとのこと。この検査でがんと疑われた患者は医師による内視鏡検査を経て、最終的な診断結果が下されるとのこと。一部の病院での検証を経て、全国に拡大するとのこと。
神戸大学が血液の成分からがんを発見する研究にメドを付け、その成果をもとに同社が新事業を立ち上げるとのこと。年内にも一部の病院で検査を始めるとのこと。料金は未定だが、1回当たり3万円程度になるもようとのこと。
血液に含まれるアミノ酸や脂肪酸などの物質をナノ(ナノは10億分の1)グラム単位で調べられる同社製の分析機を使う
8種類の物質から0~1の指標を算出し、数値が0.2以上になった場合はがんに罹患(りかん)していると判別する
試験では9割以上の確率で判別に成功した
この検査でがんと疑われた患者は医師による内視鏡検査を経て、最終的な診断結果が下される
一部の病院での検証を経て、全国に拡大する
島津の今回の技術は大腸がんの早期発見を手助けするか。要注目です。