なんということだ。
森永製菓と乳業が経営統合の検討終了へ
３０日に森永乳業が発表したところ、森永製菓と森永乳業の経営統合に向けた検討を終了するとのこと。
余談: 破談になった森永製菓と森永乳業の経営統合話、実現すれば売上７８３２億円の巨大グループが誕生、森永乳業も海外展開できるということなどで、相当期待されていた
森永製菓と森永乳業の経営統合話。
当ブログでも扱いました。いろいろ書いてます。
[ついに森永製菓と森永乳業が経営統合] 純利益が過去最高になるという森永2社の前向きな統合話は、明治HDにとっては脅威。海外展開加速の可能性と本社ビルが同じというのもポイント。
上記の記事でも書いたように、この２社が経営統合すれば、売上７８３２億円の巨大グループが誕生、独走する明治を追えるグループができるという構図。
そして、２社とも純利益が最高になる時での経営統合の発表、森永製菓の方が規模は小さいけれども、米国でのハイチュー展開などのノウハウがあり、森永乳業にとっては海外展開を加速させるチャンスでもあったとしました。
それが破談となった。
これだけ騒がれての破談とは、サプライズとしかいいようがないでしょう。
そういえばこの２社は以前から統合話が出ては消えてなどいろいろありました。ただ、今回ばかりは、ちょっとやられたなといったところ。
考察: 森永乳業と森永製菓の経営統合の見送りはなぜ破談になったのか。森永製菓と森永乳業の経営統合破談でいったい何が起こっているのか。
さて、下記でもカバーしますが、せっかくなので、森永乳業が発表した文書を貼っておきます。
森永製菓株式会社と森永乳業株式会社の経営統合に向けた検討終了についてのお知らせ
森永乳業の口数は少ないです。何を言ってるのかというと、
経営統合については、現時点での検討を終了
両社それぞれの事業戦略への注力により、経営基盤の強化を図っていくことを最優先すべきとい う結論に至った
両社の事業における協業の様々な可能性については、今後も引き続き検討
森永製菓株式会社と森永乳業株式会社は、経営統合に限らず様々な可能性について検討してま いりましたが、選択肢の一つとしておりました経営統合については、現時点での検討を終了し、 両社それぞれの事業戦略への注力により、経営基盤の強化を図っていくことを最優先すべきとい う結論に至りました
このようになってますが、実際はもっと根が深い深い話でしょう。
例えば、
規模は小さいけれど、業績がいい森永製菓と、規模で圧倒している森永乳業との間で、揉め事があった。
アイスなんかは例えば重複していますが、そもそもこの２社の重複分野が少なかった→しかし、これだけ騒がれておいて今ごろこれが話題になるというのも微妙な話。
実に後味の悪い結果。この２社の間で何が起こっているのか。