玉塚氏が転職。
ローソンで少し不完全燃焼の感があった玉塚氏。
その後、玉塚氏の職業が「経営者」だけあり、当然次も「経営者」となることが予測されてはいましたが、次の転職先はなんとIT企業。バトンタッチするのが創業者というあたりも興味深いところ。
ローソンの会長を退く玉塚元一氏、東証1部上場のIT企業、ハーツユナイテッドグループの社長に。創業者の宮沢栄一社長は会長になる。
15日の日経新聞によると、ローソンの会長を30日に退く玉塚元一氏(54)が東証1部上場のIT(情報技術)企業、ハーツユナイテッドグループの社長に就くことが14日分かったとのこと。
同社が6月下旬に開く株主総会後に就任し、創業者の宮沢栄一社長(44)は会長に就くとのこと。玉塚氏はファーストリテイリングなど小売り大手を率いた経験を生かし、成長するIT分野の市場開拓に挑むとのこと。
ローソンの会長を30日に退く玉塚元一氏(54)が東証1部上場のIT(情報技術)企業、ハーツユナイテッドグループの社長に就くことが14日分かった
同社が6月下旬に開く株主総会後に就任し、創業者の宮沢栄一社長(44)は会長に就く
玉塚氏はファーストリテイリングなど小売り大手を率いた経験を生かし、成長するIT分野の市場開拓に挑む
考察: 強いリーダーは玉塚氏に惚れる傾向あり。玉塚氏は経営者が惚れる魅力ある人物。柳井氏、新浪氏も玉塚氏に惚れた。今回のIT企業も、創業者が玉塚氏を認め、社長業を引き継ぐ。
玉塚氏の職業は「経営者」といっていいでしょう。
しかも、誰もが知る有名企業の経営をこれまでしてきました。
具体的には、ファーストリテイリングとローソンです。
そして、この2社で社長に就く前に玉塚氏を強く推したのが、名物経営者たち。ファーストリテイリングでは柳井氏、ローソンでは新浪氏です。
要するに。
玉塚氏はこういった経営者が惚れるだけの人間的魅力がある人物ということになります。
今回のIT企業転職でも、同じことでしょう。バトンタッチするのは創業者の宮沢栄一社長。
上記日経新聞によると、玉塚氏は今春から宮沢社長の経営相談に応じるなかで、事業や成長性に魅力を感じたとみられるとのこと。同社はプロ経営者の玉塚氏にグローバル戦略など今後の成長を託すとのこと。
玉塚氏は今春から宮沢社長の経営相談に応じるなかで、事業や成長性に魅力を感じたとみられる
同社はプロ経営者の玉塚氏にグローバル戦略など今後の成長を託す
ちなみに、宮沢社長は創業社長だけでなく、筆頭株主です。
ハーツユナイテッドグループは宮澤社長ありきの会社。要するにドンです。
そんなIT会社の創業者も玉塚氏に惚れました。
惚れた後はどうなるかおいておいても、玉塚氏はいわゆる強いリーダーが惚れる傾向にあります。
ちなみに玉塚氏は慶應でラグビーやってただけあり、ガタイもよく、しかも超イケメンですから、女性にはさらにモテるでしょう。
さて、玉塚氏が転職する企業はどのような企業か。それが下記。
豆知識: 玉塚氏が社長に就任するハーツユナイテッドとは。なぜ玉塚氏はハーツユナイテッドを選んだのか。ハーツユナイテッドはAIで有名なHEROZとも業務提携している。玉塚氏は異業種で再スタート。少しだけ規模が小さい企業で新たなスタートをしたかったか。
上記日経新聞によると、ハーツユナイテッドはゲームなどのソフトウエアに不具合がないか検査するサービスの大手とのこと。
あらゆるモノがネットにつながるIoTの広がりで、自動車や家電など幅広い分野で検査の需要が急増する見通しとのこと。
ハーツユナイテッドはゲームなどのソフトウエアに不具合がないか検査するサービスの大手
あらゆるモノがネットにつながるIoTの広がりで、自動車や家電など幅広い分野で検査の需要が急増する見通し
ハーツユナイテッドは東証1部上場ですが、2016年3月で売上が150億円規模の会社です。
玉塚氏は、これまでと違い、規模の少し小さい会社で新しいことをしたかったのでしょう。
ちなみにこのハーツユナイテッド、今年に入ってHEROZと業務提携しています。
HEROZはAI関連でけっこう知られている会社。IoTもAIも重要テーマですから、今後はうまくAIとの融合ができれば、おもしろくなっていく可能性を秘めています。
考察: 会社の成長が予測されるも、玉塚氏に待ち受けている困難とは。玉塚氏は今後どうなるか。
上記に出たように、ハーツユナイテッド自体は幅広い分野で検査の需要が急増する見通しとされています。
ただ、玉塚氏には困難も待ち受けています。
やはり一番大きいのは、ハーツユナイテッドがこれまでの玉塚氏が務めていた企業とは異なるという点。
玉塚氏はこれまで、自分が設立した会社以外では、誰もが知っている企業中心に働いていました。旭硝子、日本IBM、ファーストリテイリング、ローソン、誰もが知ってる会社です。
中でもファーストリテイリング、ローソンでは社長をしていましたが、上述したように、今回のIT企業は、東証1部上場といえど、売上が150億円規模の会社です。ファーストリテイリングやローソンとは規模がまったく異なります。
「経営者」といっても、超有名企業の「経営者」だったわけで、玉塚氏はここをいかに対応するのか。
さらに、今回はIT企業。IT業界のスピードは速いです。玉塚氏がこのスピードに対応できるかどうか。
筆頭株主でもある創業者は会長となります。スピード感覚がないと考えられれば、玉塚氏、さようなら、とできるポジションにいるわけです。
まだ就任していませんが、私の未来予測をしてみます。
1.玉塚氏、さようならのパターン: 40%
2.玉塚氏がある程度結果を残し、自ら去って再び超大企業に戻るパターン 40%
3.1.2以外のケース 20%
1は上述したとおり。柳井氏の件もありますし、十分ありえます。
2に関しても十分ありえます。
玉塚氏は、ファーストリテイリング、ローソンと、ちょっと不完全燃焼感があったからです。超有名企業での社長業という点で、まだ完全にすっきりしていないところがあるように思います。
よって、IT企業である程度結果を出したなら、再び超有名企業に戻るという可能性が十分あると思います。もしかしたら、これこそが玉塚氏にとっては真の狙いかもしれません。一度リセットする、と。
私が思うに、玉塚氏は10年ハーツユナイテッドで社長をやることはないように思います。要は、どちらの結果になるかは今後の数年間で判明するとみています。
この両方にあてはまらないのが第3のケースですが、案外意外な未来があったりして。
あくまで予測なので、私自身、数年後の検証を楽しみにしています。