履修履歴検索サービスの登場

 

マイナビなど20社が、履修履歴検索サービスなるものを始めることにしました。

 

専門分野を学んだ、将来有望な学生を探し出したい企業、そして、学んできたことを企業によりアピールしたい学生の方など、いろいろ注目が集まりそうな話です。

 

 

マイナビなど就職情報企業約20社が、就活生を大学などの履修履歴で検索できるサービスを始める。企業は知識・スキルで学生を絞り込み、応募を促す。

29日の日経新聞によると、マイナビなど就職情報企業約20社は2018年4月にも、新卒採用する企業が就活生を大学などの履修履歴で検索できるサービスを始めるとのこと。

 

採用支援会社のパフが主導し7月1日に「履修履歴活用コンソーシアム」を発足させるとのこと。マイナビなどの参加企業は学生に履修履歴の登録を促すとのこと。学生情報の収集では履修履歴データベースを持つ大学成績センターの協力も得るとのこと。

 

  • マイナビなど就職情報企業約20社は2018年4月にも、新卒採用する企業が就活生を大学などの履修履歴で検索できるサービスを始める

  • 採用支援会社のパフ(東京・中央)が主導し7月1日に「履修履歴活用コンソーシアム」を発足させる

  • マイナビなどの参加企業は学生に履修履歴の登録を促す。学生情報の収集では履修履歴データベースを持つ大学成績センター(東京・千代田)の協力も得る

 

 

余談: なぜ履修履歴から就活生を検索するサービスは注目されるのか。履修履歴活用コンソーシアム発足で、今後は履修履歴の重要性が増していく。マイナビが始めるという意味合いも大きい。今後は履修履歴からピンポイントで学生にアプローチする企業が出てくる。専門性の高い中小企業にとっても重要性が増してくる。

履修履歴活用コンソーシアムが発足します。

 

マイナビ含む、就職情報起業約20社がサービス開始に踏み切るということですが、やはりマイナビのようなメジャーが始めるというのは、今後の流れを決めるうえでも非常に大きな話でしょう。

 

履修履歴活用が広がることで、どの授業を取ってきたのかなど、学業面でのより細かいところもポイントになってきます。

 

というか、本来こうあるべきでしょう。何を学んできたのかの実態がしっかり明らかになるべきなのです。

 

例えば、私が学生だった時は、経済/数学を学び、理系に分類されていましたが、実態は数理ファイナンス、金融工学系統の勉強を多くしました。こんな実態は、ちょっと詳しく見てみないと分からないような話です。

 

しかし、履修履歴から検索できるようになれば、企業は短時間に、ピンポイントで興味のある人材を見つけやすくなります

 

上記日経新聞によると、企業は10万人規模のデータベースからプログラミングや人工知能(AI)関連といった知識・スキルで学生を絞り込み、応募を促すメールなどを送れるとのこと。初年度2000社の利用を目指すとのこと。

 

企業は学部や学科名だけで検索するより、求める人材を効率的に探しやすくなるとのこと。学生もサークルやバイトの経験だけでなく大学の授業で身に付けた知識・スキルを就職に生かせるとのこと。

 

  • 企業は10万人規模のデータベースからプログラミングや人工知能(AI)関連といった知識・スキルで学生を絞り込み、応募を促すメールなどを送れる

  • 初年度2000社の利用を目指す

  • 企業は学部や学科名だけで検索するより、求める人材を効率的に探しやすくなる

  • 学生もサークルやバイトの経験だけでなく大学の授業で身に付けた知識・スキルを就職に生かせる

 

AIを強化したい会社は、やはりAIを履修した学生に、自社についてもっと知ってもらいと思うのは普通でしょう。あなたはAIを履修したうちはAIやってます、とメールを出すことで、将来のご縁につながるかもしれません

 

あと、大企業だけでなく、中小企業にとっても注目が集まる話です。

 

中小企業の中には、専門性が高い企業も多いでしょうから、よりピンポイントに学生に声をかけたい企業もけっこうあるでしょう。

 

一般的に認知度が低くても、共通の話題で、うちは実はこの分野で世界シェア〇位です、みたいな強みがあれば、その分野に近いものを学んだ学生を発掘、アプローチしたい気持ちはあるでしょう。

 

 

履修履歴データベースでは、企業の要望が大きい知識・スキルとそれが学べる科目名をひもづけして検索しやすくする

上記日経新聞によると、科目名にばらつきがあるため、履修履歴データベースでは企業の要望が大きい知識・スキルとそれが学べる科目名をひもづけして検索しやすくするとのこと。

 

経済産業省が経済界と連携して作成する予定のひもづけデータを活用するとのこと。

 

  • 科目名にばらつきがあるため、履修履歴データベースでは企業の要望が大きい知識・スキルとそれが学べる科目名をひもづけして検索しやすくする

  • 経済産業省が経済界と連携して作成する予定のひもづけデータを活用する

 

というわけで、現在の学生さんにとっては、今後は履修履歴についてもしっかり頭に入れたうえで、授業を取っていく必要があるといえます。

 

履修履歴検索サービスはどのぐらい広がるか、要注目です。

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