三菱商事はかなり本気か。
三菱商事のアジアでの住宅開発の話は、ここ数年でよく聞くようになりました。しかし、なぜアジアなのか。
基本的には、アジアでは「人口増加」が期待されているからでしょう。
人口増加、さらに、経済成長していけば、住宅の需要もアップします。
今回、特に注目なのは、三菱商事がアジアで住宅開発する規模。三菱商事がやる気満々な様子がうかがえます。
三菱商事がアジアで大規模な住宅開発。今後7年でフィリピンや中国などで約2万6000戸供給、総事業費は3900億円見通し。
16日の日経新聞によると、三菱商事がアジアで大規模な住宅開発に乗り出すとのこと。
今後7年でフィリピンや中国などで約2万6000戸を供給し、総事業費は3900億円に達する見通しとのこと。きめ細かな工夫や使い勝手のよさなど日本式のノウハウで中間所得者層を狙うとのこと。
三菱商事がアジアで大規模な住宅開発に乗り出す
今後7年でフィリピンや中国などで約2万6000戸を供給し、総事業費は3900億円に達する見通し
きめ細かな工夫や使い勝手のよさなど日本式のノウハウで中間所得者層を狙う
三菱商事のアジア住宅開発、インドネシアでは大手財閥シナルマス・グループと組む。シナルマス・グループは製紙事業などで有名、イオンとも組んでいる大手財閥。
三菱商事のアジアでの住宅開発。今回は、中でも特にインドネシアの話をしたく思います。
三菱商事は、インドネシアでは大手財閥と組みます。
上記日経新聞によると、インドネシアで現地の大手財閥シナルマス・グループ、日本の私鉄3社と戸建て住宅1000戸を建て、年内にも100~200戸の販売を始めるとのこと。東南アジア4カ国で約1万3000戸、中国で1万3000戸を供給するとのこと。
インドネシアで現地の大手財閥シナルマス・グループ、日本の私鉄3社と戸建て住宅1000戸を建て、年内にも100~200戸の販売を始める
東南アジア4カ国で約1万3000戸、中国で1万3000戸を供給する
このインドネシアのシナルマス・グループは、大変大きな財閥。
特に製紙事業が有名ですね。傘下には、世界的にも製紙業界の人にはよく知られている、APP(アジア・パルプ・アンド・ペーパー)グループなどがあります。
その一方で、不動産も大きくやってます。日系企業ではイオンと既にお付き合いがあるのが有名ですね。
イオンのインドネシア1号店はイオンモールBSD Cityですが、イオンはシナルマス・グループと組み、これを誕生させています。
ちなみに、イオンモールBSD CityのBSDっていうのは、Bumi Serpong Damaiの頭文字からとったものですが、これは会社名。
で、BSDってのはどんな会社なのかといえば、これはシナルマス・ランド(Sinarmas Land)社傘下の会社。シナルマスとあるように、シナルマス・グループの不動産部門です。
要するに、BSD社(すなわち、シナルマス・グループの不動産部門傘下の会社)が都市開発を進める地区、それが、BSD地区。
イオンの場合は、シナルマス・ランドと合弁会社であるPT AMSL INDONESIAを設立しました。
そして昨年、三菱商事はこのBSD地区で開発事業に参画と発表しましたが、シナルマス・グループと手を組むのは、まさにBDS地区で開発に参画するからです。
というわけで、BSD地区はイオンがあり、三菱商事が住宅開発。今後、BSD地区はさらに日本人にとって馴染みのある場所になるといえるでしょう。
三菱商事だけでなく、住友商事や丸紅などの総合商社もアジアでの住宅事業に関心がある
上記日経新聞によると、住友商事は中国の杭州市で約800戸を、丸紅はマレーシアのクアラルンプール近郊で568戸のマンションを建設するとのこと。
各社は現地企業との関係を生かし、アジアでの住宅事業を新たな収益源に育てる考えとのこと。
住友商事は中国の杭州市で約800戸を、丸紅はマレーシアのクアラルンプール近郊で568戸のマンションを建設する
各社は現地企業との関係を生かし、アジアでの住宅事業を新たな収益源に育てる考え
総合商社がアジアの住宅事業に関心を寄せています。三菱商事の住宅事業のゆくえは。要注目です。