地方で中国人にもっとたくさん買ってもらう。

 

以前も書きましたが、中国人はクレジットカードをあまり使いません。一方、中国ではスマホ決済が普通となってきています。

 

中国のスマホ決済でよく使われているのはなんでしょうか。

 

真っ先に思い浮かぶのがアリペイ(今回の話題)。あとウィーチャットも人気です。

 

今回は、あのJTBがアリペイを観光施設に導入するという話

 

 

JTBが全国約2千軒の観光施設に中国アリババグループの電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」導入へ。JTBはアリババグループと代理店契約を結んでいる。

21日の日経新聞によると、JTBは3年内に全国約2千軒の観光施設に中国アリババグループの電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」を導入するとのこと。

 

アリペイは利用者がスマートフォン(スマホ)のQRコードを提示し、店舗が専用アプリで読み取るだけで決済が完了するとのこと。JTBはアリババグループと代理店契約を結んでおり、提携先のホテルや旅館、飲食店、レンタカー店などにアリペイ導入を7月から提案するとのこと。

 

アリババグループは年内に全国約4万5千カ所までアリペイ対応店舗を増やす方針で、訪日外国人観光客向けに多様な決済手段に対応した施設が増えているとのこと。

 

  • JTBは3年内に全国約2千軒の観光施設に中国アリババグループの電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」を導入する

  • アリペイは利用者がスマートフォン(スマホ)のQRコードを提示し、店舗が専用アプリで読み取るだけで決済が完了する

  • JTBはアリババグループと代理店契約を結んでおり、提携先のホテルや旅館、飲食店、レンタカー店などにアリペイ導入を7月から提案する

  • アリババグループは年内に全国約4万5千カ所までアリペイ対応店舗を増やす方針で、訪日外国人観光客向けに多様な決済手段に対応した施設が増えている

 

 

サンリオピューロランドは6月20日にアリペイを導入している。アリペイは、中国のオンライン決済で50%以上、モバイル決済では80%以上のシェア。

JTBが観光施設にアリペイ導入という今回の話。

 

ちなみに、タイミング的にちょうどグッドであり、今回のJTBの話と絡めて話すことができる話題があります。

 

昨日20日より、あのサンリオピューロランドはアリペイを導入しています。

 

なぜサンリオピューロランドはアリペイを導入したのか

 

まず、サンリオピューロランドには大量の中国人が訪れるというのも有名な話。そして、中国人が好んで使うアリペイを導入するというのは、中国人対策として当然の流れではあります。

 

中国でアリペイはそんなに人気なのか。

 

サンリオエンターテイメントのプレスリリースでは、アリペイは中国のオンライン決済で50%以上、モバイル決済では80%以上のシェアを誇っており、中国で最も認知されているとしています。

 

あと、サンリオピューロランドのアリペイ導入で興味深いのは、サンリオピューロランドでは、持ち歩きが可能なプリンター内蔵型のハンディタイプの決済端末を使用するという点。

 

これにより、お客さんがその場ですぐ決済することができる(端末先まで行く必要がない)という、スピーディーな決済が実現しています。

 

  • アリペイは、中国オンライン決済で50%以上、モバイル決済では80%以上のシェアを誇る中国国内で最も認知されている決済手段

  • 今回のアリペイ導入では、持ち歩きが可能なプリンター内蔵型のハンディタイプの決済端末を使用いたします

  • この決済端末使用により、決済端末の設置場所までお客さまに移動していただく必要がなく、その場で決済を完了させることができる

 

 

なぜJTBは全国約2千軒の観光施設にアリペイを導入するのか

アリペイが中国で人気なのは分かりました。

 

今回興味深いのは、JTBが「地方」で中国人に消費してもらうための対策として、アリペイ導入という話。

 

上記日経新聞によると、アリペイは日本でも都市部で普及し始めているものの、地方の観光地にある飲食店や宿泊施設では導入がまだ少ないとのこと。訪日外国人観光客の消費を十分に取り込めていないとのこと。

 

JTBは特色のある地方の旅館や飲食店にアリペイを導入して訪日客が手軽に支払いができる環境を整え、提携先の観光施設の売り上げ増につなげるとのこと。

 

  • 日本でも都市部で普及し始めているが、地方の観光地では導入がまだ少ない

  • 一方で地方の観光地にある飲食店や宿泊施設ではこうした決済手段の対応が遅れ、訪日外国人観光客の消費を十分に取り込めていない

  • JTBは特色のある地方の旅館や飲食店にアリペイを導入して訪日客が手軽に支払いができる環境を整え、提携先の観光施設の売り上げ増につなげる

 

冒頭で書いたように、中国ではスマホ決済は普通に行われています

 

そして、そのスマホ決済では、アリペイが主流となっています。

 

アリペイが使えることで、中国人にとって買い物は便利なものとなるでしょう。

 

地方の観光施設でアリペイが使えるようになれば、より多くの中国人が地方に関心を持ち、訪れるようにもなるかもしれません。

 

地方の経済活性化という意味でも悪い話ではないでしょう。

 

JTBの観光施設、アリペイ導入でどうなるか。要注目です。

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