メルカリの個人情報大量流出事件

 

フリマアプリで頂点に立つメルカリ

 

今回の話は、メルカリの大量の個人情報流出事件について。

 

5万4000人余りという、とんでもない数の個人情報流出(しかも、銀行口座やクレジットカードの情報までも含まれていた)という今回の話。

 

なぜこのようなことが起こってしまったのか、そして、これが意味することとは

 

 

メルカリが利用者5万4000人余りの住所や銀行口座などの個人情報を流出させる

22日のNHKによると、メルカリの運営会社が、利用者5万4000人余りの住所や銀行口座などの個人情報を誤って外部から閲覧できる状態にして流出させたと発表したとのこと。

 

  • インターネットを通じて利用者どうしでフリーマーケットのようにモノを売り買いできる「メルカリ」の運営会社

  • 利用者5万4000人余りの住所や銀行口座などの個人情報を誤って外部から閲覧できる状態にして流出させたと発表

 

5万4000人余りの個人情報流出。

 

住所だけでなく、銀行口座、そして後に出てくるように、クレジットカードの情報など、超知られたくない情報まで、外部から閲覧できていたという話

 

 

なぜメルカリは利用者5万4000人余りの個人情報を流出させてしまったのか

まず、いったいなぜこのようなことが起こってしまったのか、メルカリ側の見解を確認しておきましょう。

 

上記NHKによると、今回の情報流出は利用者からの指摘で気づいたということで、会社ではサーバーを切り替える作業で不具合が発生したことが原因だとしているとのこと。

 

  • 今回の情報流出は利用者からの指摘で気づいたということで、会社ではサーバーを切り替える作業で不具合が発生したことが原因だとしている

 

 

メルカリは世界のメルカリになるべく、拡大路線を行く。昨日はフェイスブック幹部を引き抜いたという話まで出ていた。しかし、真のグローバル企業になりたいならば、拡大路線と同時に、顧客目線の経営をしなければならない。メルカリは拡大路線重視になりすぎており、人員の細部への確認がおろそかになっていた可能性。

サーバーを切り替える作業で不具合が発生。

 

その結果、5万4000人余りの個人情報が流出した。

 

恐ろしい話です。

 

個人情報流出は顧客がもっとも嫌がること。でも、このようなことが起こってしまった。気づいた顧客が第一発見者だという保証はゼロです。後に出てくるように、5時間半という長時間の間、個人情報が流出していたという話です。

 

細部にまで徹底的な注意を払うための人員が、十二分に動員されていなかった可能性が高いといえるでしょう。

 

では、なぜそうなのか

 

ここに、メルカリの「」を見ることができます。

 

メルカリは現在、拡大路線を突っ走っています。特に海外事業

 

例えば、現在、創業者でCEOの山田進太郎氏の目線は海外へ向いています

 

今年4月。

 

世界展開を加速するため、CEOの山田氏は海外事業、小泉文明社長兼最高執行責任者(COO)が国内事業を統括する体制に移行したわけです。

 

そして、海外で拡大路線へといく、その意気込みをいよいよ感じたのが昨日

 

海外展開を加速させるため、メルカリが引き抜いた人材、それは、フェイスブック幹部だったわけです。私の方でも、記事にしました。

 

[メルカリが引き抜いたフェイスブック幹部であるジョン・ラーゲリン氏とは] メルカリがフェイスブック幹部をスカウト・・・引き抜いたのはあの超知日家のラーゲリン氏。フェイスブックでなくメルカリ、日本発、非上場のユニコーンとして将来性にも期待か。

 

この引き抜きそのものは、よく引き抜いてきたなといった驚きの気持ちがありました。だって、わざわざフェイスブック幹部を辞め、メルカリにきてもらうよう、説得をしたわけですから。それだけ、メルカリの将来性に魅力があるともいえるわけです。

 

ラーゲリン氏は知日家ですが、外国人で、フェイスブックなどで活躍してきた人材です。メルカリが海外志向なのは明らか

 

一方、今回の個人情報流出で明らかになったこと

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それは、メルカリが海外へ拡大している一方、オペレーションでの顧客目線の細部への注意が不足しているという点

 

以前、メルカリで、いろいろ変なものが売られているとかそういった話もありました。これはこれで問題となりましたが、その対策のため、多くの人員が配置されたときいています。

 

他の問題が起こったら、それこそ大変な状況

 

で、実際起こってしまったわけですが、やはり細部への注意不足があったのは確か。

 

要するに、拡大路線(特に海外)に目が行き過ぎている一方、普段の業務での顧客目線への注意力、バランスが欠けてしまっているのではないかということです。

 

日本発のフリマアプリが世界を圧巻する将来というのは頼もしいものです。

 

しかし、拡大とオペレーションでの顧客目線、このバランスはしっかり考えていかないといけません

 

この機会に、メルカリは一度、海外拡大路線だけでなく、オペレーションでの顧客目線にも同じくらいのカネが投じられているか、人員も配置されているか、しっかり見つめなおすべきでしょう。

 

そのうえで、再び拡大していけばいいのです。あくまでバランス良くいかないといけません。

 

フェイスブック幹部だったラーゲリン氏には、ぜひ、個人情報、セキュリティーの面での強化にも動き、世界で認められるメルカリを目指していただきたく思います

 

 

メルカリの個人情報流出問題、Web版を使っている人の個人情報が流出か。メルカリスマホアプリから個人情報流出はないか。

上記NHKによると、「メルカリ」は利用者どうしでフリーマーケットのようにさまざまなモノを売り買いできるサービスで、スマートフォンの専用アプリで使うサービスと、パソコンなどの画面で見る「Web版」があるとのこと。

 

運営会社によると、このうち「Web版」のホームページで、22日の午前10時前から5時間半にわたって、利用者の名前や住所、銀行口座、それにクレジットカードの情報など、5万4180人の個人情報が誤って外部から閲覧できる状態にしていたとのこと。

 

一方、スマホのアプリによる利用者については、個人情報の流出は確認されていないとのこと。

 

  • ◾「メルカリ」は利用者どうしでフリーマーケットのようにさまざまなモノを売り買いできるサービスで、スマートフォンの専用アプリで使うサービスと、パソコンなどの画面で見る「Web版」があります

  • 運営会社によりますと、このうち「Web版」のホームページで、22日の午前10時前から5時間半にわたって、利用者の名前や住所、銀行口座、それにクレジットカードの情報など、5万4180人の個人情報が誤って外部から閲覧できる状態にしていたということです

  • 一方、スマホのアプリによる利用者については、個人情報の流出は確認されていないということです

 

5時間半。かなり長い時間であるといえます。利用者の指摘で気づいたわけですから、他の利用者もその間に閲覧していた可能性はあるでしょう。

 

最後に、個人情報流出でのメルカリのコメントを確認しておきましょう。

 

 

個人情報流出でメルカリのコメントは

上記NHKによると、今回の件について、運営会社のメルカリは「お客様の大切な情報をお預かりしているにもかかわらず、このような事態に至り、深くおわび申し上げます」とコメントしているとのこと。

 

個人情報が閲覧できる状態になっていた利用者には、会社から個別に連絡して謝罪する対応を取っているとのこと。

 

  • 今回の件について、運営会社のメルカリは「お客様の大切な情報をお預かりしているにもかかわらず、このような事態に至り、深くおわび申し上げます」とコメントしている

  • 個人情報が閲覧できる状態になっていた利用者には、会社から個別に連絡して謝罪する対応を取っているということ

 

メルカリ、このような個人情報流出は、二度と起こしてはなりません。

 

拡大と同時に、日々のオペレーションにも、十分に力を注ぐよう、努めてください。

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