[2016年世界シェア調査] 日本勢11品目で首位。シェアは高くても、市場が縮小している品目が存在する点は注目。以前首位を独走していた日亜化学は、白色LEDで首位陥落。リチウムイオン電池でパナソニックが首位として登場。



今年も出ました、世界シェア調査

 

日本経済新聞社が実施した、2016年世界シェア調査今年の日本企業の首位品目は11品目

 

まず、日本企業が首位となった11品目をまとめましょう。

 

その後、個人的に気になった点

1.シェアは高くても、市場が縮小している品目が複数あるという事実

2.かつては首位を独走していた、あの日亜化学工業の白色LEDがシェア首位陥落

3.パナソニックがリチウムイオン電池で首位に

 

これらについて確認しておきましょう。

 

 

日本経済新聞社が2016年の世界シェア調査を実施、11品目で日本企業首位

26日の日経新聞によると、日本経済新聞社が実施した2016年の世界シェア調査では、対象57品目のうち、11品目で日本企業が首位だった

 

  • 日本経済新聞社が実施した2016年の世界シェア調査では、対象57品目のうち、11品目で日本企業が首位だった

 

 

2016年の世界シェア調査、日本企業首位の11品目

まず、私の方で日本企業が首位だった11品目を上記日経新聞からまとめてみます。

 

品目名 (市場規模の伸び率)・・・首位企業の順で書きます。

 

リチウムイオン電池向けセパレーター(21%)・・・旭化成

産業用ロボット(16.9%)・・・ファナック 

炭素繊維(7.0%)・・・東レ

リチウムイオン電池(7.0%)・・・パナソニック

CMOSセンサー(5.3%)・・・ソニー

タイヤ(3.0%)・・・ブリヂストン

マイコン(0.7%)・・・ルネサスエレクトロニクス

A3レーザー複写機・複合機(-2.0%)・・・リコー

中小型パネル(-3.5%)・・・ジャパンディスプレイ

レンズ交換式カメラ(-11.1%)・・・キヤノン

デジタルカメラ(-31.7%)・・・キヤノン

 

 

シェアは高くても、市場が縮小している品目が複数あるという事実・・・2016年世界シェア調査の感想1

11品目で首位ということで、これは率直に喜ばしいことであり、首位企業は祝福されるべきでしょう。

 

ただ、目を背けてはならない事実、それは、この首位となった11品目のうち、4品目の市場規模が縮小しているという点。

 

上記リストからいうと、

 

A3レーザー複写機・複合機(-2.0%) リコー

中小型パネル(-3.5%) ジャパンディスプレイ

レンズ交換式カメラ(-11.1%) キヤノン

デジタルカメラ(-31.7%) キヤノン

 

この4品目となります。

 

これら4品目は、シェアが高いというおめでたな話と同時に、市場全体が縮んでいるということも認識する必要があります。特に、デジタルカメラは31.7%マイナスということで、かなりの縮小ぶりなのが分かります。

 

ちなみに、レンズ交換式カメラ、デジタルカメラの首位であるキヤノンの次にいるのは、ニコンです。

 

私の方でもニコンについては過去に何度も扱いましたが、これら項目でシェア2位につけているニコンも、現在は構造改革中。先日は取締役の数が2割減となったので、その際、私の方でも扱いました。

 

[ニコン上層部も遂に構造改革、生え抜き取締役が退任] ニコンが取締役2割減。構造改革の波。相談役や顧問の役割を明確に示せるとなおよい。

 

こういった市場全体が縮小している品目については実に難しい話。お得意分野でシェアを確保すると同時に、新たな事業の柱というのを育てていく必要があるわけです。

 

 

あの日亜化学の白色LEDがシェア首位陥落ときた・・・2016年世界シェア調査の感想2

さて、26日の日経新聞の別の記事では、日亜化学工業について触れられています。

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日亜化学工業といえば・・・そうです、あのノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏がかつて働いていた会社であります。

 

上記日経新聞によると、日本勢は白色発光ダイオード(LED)で日亜化学工業が2位となったとのこと。M&A(合併・買収)を支えに台湾の晶元光電が首位を奪ったとのこと。

 

  • 日本勢は白色発光ダイオード(LED)で日亜化学工業が2位となった

  • M&A(合併・買収)を支えに台湾の晶元光電が首位を奪った

 

日亜化学工業のシェアがどれくらい落ち、晶元光電のシェアがどれくらい増えたかですが、上記日経新聞によると、15年比で日亜化学工業は4.6%のマイナス、一方、晶元光電は3.9%のプラスとされています。

 

さて、これはけっこうさらっと書かれていますが、けっこう厳しい話です。

 

そもそも、数年前、日亜化学工業は、白色LEDでシェア首位を独走をしていた会社です。

 

例えば、14年。日亜化学工業は25.4%のシェアを誇り、晶元光電は12.2%だったわけです。つまり、日亜化学工業と晶元光電の白色LEDシェアは、つい数年前までは、2倍の差があったわけです。

 

それが逆転してしまった。

 

晶元光電の攻めの姿勢があったと同時に、日亜化学工業の白色LEDは、まさに「減速」したという言葉があてはまるといっていいかと思います。

 

ただ、日亜化学工業も白色LEDの減速は承知。だからこそ、現在は半導体レーザー増産を始めているわけです。

 

半導体レーザーを強化しながら、一方、強みの白色LEDでどう攻めるのか、日亜化学工業の経営判断にも注目です。

 

 

パナソニックがリチウムイオン電池でシェア首位に・・・2016年世界シェア調査の感想3

16年は、パナソニックがリチウムイオン電池でシェア首位に登場しました。

 

上記日経新聞によると、電気自動車(EV)などを支えるリチウムイオン電池ではパナソニックがシェアを1.4ポイント増の22.8%とし、2.1ポイント減で20.8%の韓国・サムスンSDIから首位の座を奪ったとのこと。

 

米テスラの電気自動車(EV)向けが好調だったとのこと。1月にはテスラと共同運営する米ネバダ州の工場で量産を開始したとのこと。

 

  • 電気自動車(EV)などを支えるリチウムイオン電池ではパナソニックがシェアを1.4ポイント増の22.8%とし、2.1ポイント減で20.8%の韓国・サムスンSDIから首位の座を奪った

  • 米テスラの電気自動車(EV)向けが好調だった

  • 1月にはテスラと共同運営する米ネバダ州の工場で量産を開始した

 

このテスラとパナソニックが共同運営する工場はネバダにある巨大工場ですが、テスラのモデル3向けや、蓄電システム向けの工場といわれていますね。

 

あとパナソニックは中国でリチウムイオン電池の増産も続けています。パナソニックはリチウムイオン電池にかなり力を入れてるんで、来年どうなるかも楽しみなところ。

 

各社のシェア争いはどうなるか、要注目です。

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