GMO系が絡む意味とは。

 

今回はGMOクラウドが中古車個人取引に参入という話。

 

そもそもなぜインターネット事業を核とするGMO系が中古車個人取引に参入するのか、ここが一番の注目点となります。

 

特長的なサービスを持つGMOクラウドが中古車個人取引に参入することで、既存の中古車販売業者などは対応を迫られるかもしれません。

 

 

GMOクラウドが中古車の個人間取引に参入。傘下のGMOカーズが中古車のフリーマーケットサイト「culumo byGMO」を立ち上げ。

4日の日経新聞によると、GMOクラウドは4日、中古車の個人間取引に参入するとのこと。傘下のGMOカーズが中古車のフリーマーケットサイト「culumo byGMO」を立ち上げるとのこと。

 

専用サイトを立ち上げ、中古車の出品者と購入希望者をつなぐとのこと。個人間では手間がかかる決済手続きや車両輸送を代行して利便性を高めるとのこと。名義変更や車両輸送、代金の決済手続きなどをGMOカーズが有料で仲介・代行するとのこと。

 

  • GMOクラウドは4日、中古車の個人間取引に参入する

  • 専用サイトを立ち上げ、中古車の出品者と購入希望者をつなぐ

  • 個人間では手間がかかる決済手続きや車両輸送を代行して利便性を高める

  • 傘下のGMOカーズ(東京・渋谷)が中古車のフリーマーケットサイト「culumo byGMO」を立ち上げる

  • 名義変更や車両輸送、代金の決済手続きなどをGMOカーズが有料で仲介・代行する

 

 

GMOクラウドはIoT技術を活用したコネクテッドカーの実証実験を開始しているが、そこでGMOクラウドが開発した車載コネクタを通じて、自動車とインターネット(クラウド環境)を連携する技術の実験を行っている。クラウド技術も活かし、車両の状態を遠隔診断するサービスを提供するのがミソ。

さて、今回の一番のミソ。

 

なんでインターネット事業を核とするGMO系の会社(クラウドホスティング事業を行うGMOクラウド)が中古車個人取引に参入するのか。

 

いや、おもしろいことに、クラウドホスティング事業を行う会社だからこそ、実は参入する意味があるというのが今回の話。中古車個人取引の仲介で、「クラウド」を活用できるということです。

 

GMOクラウドが中古車の個人取引に参入する意味合いは、大きく分けて2つありますが、まずはその前に、重要となってくるキーワード、「車両の状態を遠隔診断するサービス」という点について確認してみましょう。

 

上記日経新聞によると、今秋にはにはあらゆるモノがネットにつながる「IoT」を活用して車両の状態をネット経由で遠隔チェックできる専用コネクターを車体に設置できる遠隔診断サービスを始めるとのこと。

 

バッテリーの劣化やタイヤの摩耗具合などを診断し、不調があれば提携先の整備工場などが早期に対応するとのこと。購入者自身が車両の状況を確認できる専用アプリも開発するとのこと。

 

  • 今秋にはあらゆるモノがネットにつながる「IoT」を活用して車両の状態を遠隔診断するサービスを始め、購入者の安心感を高める

  • 今秋には車両の状態をネット経由で遠隔チェックできる専用コネクターを車体に設置できるようにする

  • バッテリーの劣化やタイヤの摩耗具合などを診断し、不調があれば提携先の整備工場などが早期に対応する

  • 購入者自身が車両の状況を確認できる専用アプリも開発する

 

車両の状態をネット経由で遠隔チェックできる専用コネクターを車体に設置」という点。

 

初めて聞く方だと、なんじゃこれはとなっているかもしれません。

 

これは、GMOクラウドが行っているある実験と、もろに絡んでくる話でもあります。

 

GMOクラウドは、IoT技術を活用したコネクテッドカーの実証実験を既に行っていますが、この実験の前に、GMOクラウドは、「車載コネクタ」を開発しているわけです。

 

この「車載コネクタ」を車に接続することで、ここから車両データを収集。そして、これがクラウドと連携しているのです。

 

そして、そういったデータから、自動車の不調を予測したりする実験などを始めたというわけです。

 

つまり、GMOクラウドは、コネクターとネットをつなげ車の不調を予測したりする実験などを既に開始しているわけで、それが今回の話とも結びついてくると分かるかと思います。

 

そしてもう一つ重要なこと。

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こういったコネクターからのデータは、(GMOクラウドの)クラウドに蓄積されているという点。

 

そのデータを整備工場などで確認し、修理することができるという仕組みになっているわけです。車両の状況が分かるアプリも登場します。

 

まとめると、GMOクラウドが中古車個人取引に参入する大きな意味合いというのは2つあります。

 

1つ目は、車載コネクタを開発した会社だから、これを車におけるという強み

2つ目は、クラウド会社だから、コネクタから蓄積したクラウドのデータを整備工場に容易に提供できるという点。

 

 

GMOクラウドの中古車個人間取引参入、GMOクラウドは中古車の「販売会社」ではなく、名義変更や車両輸送、代金の決済手続きなどを有料で仲介、代行する。車両の状態を遠隔診断するサービスもある「culumo by GMO」の登場で、中古車の販売業者などは対応を迫られる。

GMOクラウドも、既存の中古販売業者も、中古車市場が盛り上がることで、大きく成長できます。

 

ただ、GMOクラウドと中古販売業者では、儲け方が全然違います

 

中古車販売業者は整備など当然し、安全も提供しますが、自ら買い取ったからには、売ってなんぼの世界

 

一方、GMOクラウドは、あくまで売りたい個人と買いたい個人の間に入り、名義変更、車両輸送、代金の決済手続きなどを「有料で」仲介、代行する会社です。また、「IoT」を活用し、車両の状態を遠隔診断するサービスなどを提供することで、「安心」も提供する姿勢を示していることが、かなり特徴的となっています。

 

結局、既存の中古車販売業者は、GMOクラウドの登場で、対応に迫られることでしょう。

 

GMO側の取り分と中古車販売業者の取り分との差が大きければ大きいほど、それは顕著になります。さらに、遠隔診断サービスで「安心」の提供が入ってくるとなると、なおさらのことでしょう。

 

GMOだけに限らず、個人での中古車販売を仲介する業者が増えている中、中古車販売業者は、顧客を呼び込むのに新たなサービスを考えたりする必要がでているといえます。

 

GMOクラウドの中古車個人間取引事業のゆくえは。要注目です。

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