今回は、メドピアの子会社が北里大と提携し、遠隔診療事業に本格参入するという話。

 

遠隔診療で漢方処方という話になります。

 

本当に大丈夫かいなと思われる方もいるでしょう。確かに、漢方においては、人と人が直接会って診断するというのがとても重要

 

ただ、後に書くように、今回の話は、入念なチェックを経た後、漢方薬が決まっている人で、遠隔地に住んでいる人、病状が安定している人、このあたりの人が対象者となるでしょう。今現実、どのようなことが起こっているのかを知れば、遠隔診療で救われる人もでてくる可能性がでてきます。

 

あと提携する北里大の東洋医学研究所、この研究所は、日本初のWHO伝統医学協力センター指定を受けた研究所であり、漢方含む東洋医学を研究している有名研究所です。

 

提携先としては頼もしいといえます。

 

 

メドピアがオンラインでの遠隔診療事業に本格参入、子会社のメディプラットが北里大学東洋医学総合研究所と業務提携し、遠隔診療で漢方処方。

30日の日経新聞によると、医師向け情報サイト運営のメドピアはオンラインでの遠隔診療事業に本格参入するとのこと。

 

第1弾として漢方医療で国内有数の北里大学東洋医学総合研究所と業務提携し、システムを導入するとのこと。

 

同社のオンライン医療相談事業の子会社、メディプラットが北里大の研究所と業務提携するとのこと。すでに提供しているテレビ電話やメッセージ機能を通じて医師に相談できるサービス「ファーストコール」を基に、診療に使えるようなシステムにして導入するとのこと。

 

  • 医師向け情報サイト運営のメドピアはオンラインでの遠隔診療事業に本格参入する

  • 第1弾として漢方医療で国内有数の北里大学東洋医学総合研究所と業務提携し、システムを導入する

  • 同社のオンライン医療相談事業の子会社、メディプラット(東京・渋谷)が北里大の研究所と業務提携する

  • すでに提供しているテレビ電話やメッセージ機能を通じて医師に相談できるサービス「ファーストコール」を基に、診療に使えるようなシステムにして導入する。

 

 

漢方で大事なのは、漢方薬を出す前の、患者との直接のコミュニケーション。お腹を押したり、体をじっくりチェックすることで、初めて漢方薬が決まる。その後、遠隔地に住んでいる患者、病状が安定している患者にとっては、病状チェックの意味で遠隔診療は便利といえる。

遠隔診療で漢方処方。

 

なんともおもしろい組み合わせにも見えます。

 

だってそもそも、漢方で思いつくものといえば、医者が患者のお腹を押してみたり、脈をとってみたり、そういった光景が思い浮かびます。

 

しかし。

 

そのようなけっこう入念なチェックをした後、遂に漢方薬が決まるわけです。

 

つまり、最初にけっこう時間をかけて漢方薬を決めているわけで、その後はまずはしばらく使ってみて、様子をみる必要があるわけです。

 

で、特に遠隔地に住んでいて、病状が安定している患者で、ちょっとした疑問があった時など、本当にわざわざ毎回病院にまで行く必要があるのかという話にもなってきます。行くのが大変なだけでなく、病院でもかなり待たされるケースがあるでしょう。

 

実際どうなっているのでしょうか。実際のところ、足を運ばない人もいるようです。

 

上記日経新聞によると、北里大研究所の診療部門である漢方鍼灸(しんきゅう)治療センターには全国から患者が訪れるため、定期的な通院が難しい場合に半年分の処方をあらかじめ決めておき、1カ月ごとに漢方の生薬を調剤して郵送する手法を採ってきたとのこと。遠隔診療を使えば、患者の様子を確認しながら状態に応じた処方の調整ができるようになるとのこと。

 

  • 北里大研究所の診療部門である漢方鍼灸(しんきゅう)治療センターには全国から患者が訪れるため、定期的な通院が難しい場合に半年分の処方をあらかじめ決めておき、1カ月ごとに漢方の生薬を調剤して郵送する手法を採ってきた

  • 遠隔診療を使えば、患者の様子を確認しながら状態に応じた処方の調整ができるようになる

 

半年も同じ漢方薬

 

でも、半年もあると、途中で体に変化がでてくることもあるでしょう。このまま継続させるべきなのかなど、ちょっとした不安になる方もいるでしょう。

 

遠隔診療があれば、遠隔地に住んでいる人でも、そのような疑問をぶつけることができます。そこで話し合った後、わざわざ病院に行って再チェックする必要があるのかを決めることだってできます

 

今回はテレビ電話を使うということです。

 

上記日経新聞によると、9月から離れた場所にいる患者を東京都港区にある同研究所の医師がテレビ電話で診察し、調剤した漢方薬を自宅まで郵送するとのこと。

 

  • 9月から離れた場所にいる患者を東京都港区にある同研究所の医師がテレビ電話で診察し、調剤した漢方薬を自宅まで郵送する

 

テレビ電話を使うということは、顔色だけでなく、舌の確認などもできそうですね。

 

今回の話で救われる方も多いでしょうが、漢方の診療で基本中の基本は対面診療なので、このあたりは医師とご相談のうえ活用を。

 

メディプラネットと北里大の遠隔診療で漢方処方のゆくえは。要注目です。

 

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