日興アセット、フィンテック強化へ動く。

 

今回は、日興アセットマネジメントがフィンテック調査で有名なアーク社へ出資するという話。

 

日興は「グローバル・フィンテック株式ファンド」において、既にアーク社から助言を受けています。出資することで、さらに関係強化へと動くわけです。もちろん、フィンテック強化につながります。

 

下記で書くように、アーク社はかなりおもしろいベンチャー企業

 

何がおもしろいかっていうと、アーク社といえば、やはり、働いている人が普通のアナリストというより、フィンテック専門家が多いという点。

 

フィンテック」という分野においては、これは非常に重要なこと。というのも、テクニカルな話になるにつれ、金融を超えた技術的な知見、イノベーション予想、が必要とされる分野だからです。

 

日興アセットは既にグローバル・フィンテック株式ファンドにおいてアーク社と関係を築くところからスタートし、アーク社について理解を深めているあたりもグッド。

 

アーク社設立は2014年と若い企業ですが、このようなおもしろいベンチャー企業に投資し、関係を深めるのは、フィンテック力強化という意味においてもいい動きかと思います。

 

 

日興アセットマネジメントがフィンテック分野での調査に強みを持つアーク・インベスト・マネジメントに出資。

4日の日経新聞によると、日興アセットマネジメントはフィンテック分野での調査に強みを持つ米運用会社アーク・インベスト・マネジメントに月内にも出資する方針を固めたとのこと。出資比率は15%程度とみられるとのこと。

 

日興アセットはアーク社の投資商品をアジア・オセアニア地域で独占的に提供しているとのこと。日興アセットの出資額は数億円とみられるとのこと。

 

  • 日興アセットマネジメントはフィンテック分野での調査に強みを持つ米運用会社アーク・インベスト・マネジメントに月内にも出資する方針を固めた
  • 出資比率は15%程度とみられる
  • 日興アセットはアーク社の投資商品をアジア・オセアニア地域で独占的に提供している
  • 日興アセットの出資額は数億円とみられる

 

ちなみにですが、正確には、アーク・インベスト・マネジメントではなく、アーク・インベストメント・マネジメントだと思いますね。

 

よって、下記よりアーク・インベストメント・マネジメント(またはアーク社)で統一していきましょう。

 

 

日興アセットマネジメントが出資するアーク・インベストメント・マネジメントのCEOのウッド氏は、女性としてファイナンスの世界で長く活躍している。アーク社のアナリストの3分の2がシリコンバレーのIT企業などの出身者。フィンテックの投資では、金融を超えたイノベーションの予測が必要、このような強みは大きなメリットになる。アーク社のリサーチヘッド、ウィントン氏はMITで機械工学を学んだ。

さて、アーク・インベストメント・マネジメントとはいったいどのような会社なのでしょうか。

 

まずCEOのウッド氏ですが、女性としてファイナンスの世界で長く活躍されておられる方です。

 

ちなみに豆知識ですが、ウッド氏は南カリフォルニア大卒で、ファイナンスと経済を学んでいます

 

ということで、私の先輩にあたるので、個人的には陰ながらウッド氏は応援しています。

 

さて、このアーク社のおもしろいのか。

 

やはり、アナリストの3分の2がシリコンバレーのIT企業などの出身者という点でしょう。

 

上記日経新聞によると、米ニューヨークに拠点を置くアーク社は2014年に創業したベンチャー企業とのこと。アナリストの3分の2がシリコンバレーのIT(情報技術)企業などの出身者で、「破壊的な」技術革新の発掘に特化した調査を得意とするとのこと。

 

  • 米ニューヨークに拠点を置くアーク社は2014年に創業したベンチャー企業

  • アナリストの3分の2がシリコンバレーのIT(情報技術)企業などの出身者で、「破壊的な」技術革新の発掘に特化した調査を得意とする

 

ここ、けっこう重要ですよ。

 

というのも、私も以前はソフトウェアの会社から金融に移った経験がありますけど、当然、業務内容なんてのはまったくもって違います。

 

そもそも、金融のアナリストは例えば決算書の分析は得意でしょうが、特に「フィンテック」という分野においては、やはり決算書の分析を超えた、イノベーションがどこへ向かうのかという、予想をする「勘」、これが非常に大切なものとなってきます。

 

そのため、3分の2のアナリストが、シリコンバレーなどIT企業出身者という点は、強調しても強調しすぎることはできないでしょう。

 

あと、今回はアーク社の「調査(リサーチ)」に注目が集まっているわけですが、ちなみにここのリサーチヘッドのウィントン氏はMITで機械工学を学びました。というわけで、リサーチヘッドもエンジニア系おもしろいベンチャー企業です。

 

 

日興アセットマネジメントは、出資するアーク・インベストメント・マネジメントから、「グローバル・フィンテック株式ファンド」において既に投資助言を受けている。今後は関係を強めていき、新たな投資商品の開発に乗り出す。

で、なぜ日興アセットマネジメントがアーク社に出資するのか。

 

そもそも、この両社はお互い知る関係にある、ここがスタート地点となっています。何を通してかというと、あの「グローバル・フィンテック株式ファンド」を通じて。フィンテックファンドとしてはけっこう知られているので、聞いたことある方もいるでしょう。あれはアーク社が投資助言を日興アセットにしているわけです。

 

上記日経新聞によると、日興アセットは16年12月に運用を始めた「グローバル・フィンテック株式ファンド」でアーク社から投資助言を受けてきたとのこと。

 

同ファンドの7月末の残高は750億円を超え、人気の高い商品に育っていることから、資本提携を手始めに関係を強めていく出資後はアーク社と新たな投資商品の開発に乗り出すとのこと。

 

  • 日興アセットは16年12月に運用を始めた「グローバル・フィンテック株式ファンド」でアーク社から投資助言を受けてきた

  • 同ファンドの7月末の残高は750億円を超え、人気の高い商品に育っていることから、資本提携を手始めに関係を強めていく

  • 出資後はアーク社と新たな投資商品の開発に乗り出す

 

日興アセットのアーク社出資、そして、フィンテック関連の新たな投資商品開発のゆくえは。要注目です。

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