今回は、オリックスが米不動産ローン会社を買収したという話。

 

近年、オリックスは100億円を超える米国の住宅市場に関連する会社の買収を続けています。オリックスが米国の住宅市場に関心があるのは明らかでしょう。

 

米国の住宅市場、拡大基調です。

 

オリックスは、今後中長期的で住宅市場の成長が続くとみていますが、この読みが当たれば、下準備を進めているオリックスにとっては有利な展開となる可能性はあるでしょう。

 

 

オリックスが米不動産ローン会社のランカスターポラードを買収、高齢者向けを中心に賃貸住宅のローン組成や債権回収を手がける。

14日の日経新聞によると、オリックスは米国の現地子会社を通じて米不動産ローン会社を買収したとのこと。買収額は非公表で、数百億円規模とみられるとのこと。

 

買収した企業は、米オハイオ州で高齢者向けを中心に賃貸住宅のローン組成や債権回収を手がける「ランカスターポラード」とのこと。全発行済み株式を13日に取得し、完全子会社化したとのこと。

 

米国の住宅市場は中長期的に成長が見込め、関連ビジネスも拡大していく可能性が高いと判断したとのこと。

 

  • オリックスは米不動産ローン会社を買収した

  • 買収額は非公表で、数百億円規模とみられる

  • 買収した企業は高齢者住宅向けのローン組成や債権回収を手がけている

  • 米国の住宅市場は中長期的に成長が見込め、関連ビジネスも拡大していく可能性が高いと判断した

  • 米国の現地子会社を通じて米オハイオ州で高齢者向けを中心に賃貸住宅のローン組成を手がける「ランカスターポラード」の全発行済み株式を13日に取得し、完全子会社化した。

 

 

オリックスは米国の住宅市場の成長を見込み、ここ数年で数百億円規模の関連会社の買収を続けている。オリックスはレッドキャピタルグループ、ボストン・フィナンシャル・インベストメント・マネージメントの買収に続き、今回、ランカスターポラードを買収。

さて、今回のランカスターポラード買収で明らかになったこと。

 

それは、オリックスが米国の住宅市場の成長性に高い関心を持っているということです。近年の買収の動きからこれは明らか。

 

オリックスは、2010年にはレッドキャピタルグループを買収していますが、この会社は、賃貸マンションや高齢者施設向けローンを組成する会社です。

 

ということは、今回買収するランカスターポラードと、高齢者施設向けローン組成で、いいシナジーが出せる可能性があります。

 

あと、昨年にはボストン・フィナンシャル・インベストメント・マネージメントを買収していますが、この会社、低所得者住宅向けのファンド組成、運用をしている会社です。

 

低所得者向けの賃貸住宅建設などと深く関わっている話なので、これも結局、米国の住宅市場に関心があるからこその買収といえます。

 

これらの買収は、100億円から数百億円規模の買収と考えられています。

 

今回のランカスター社の買収も数百億円規模の買収なので、オリックスは米国の住宅市場の成長に期待し、けっこう金使ってるイメージがあります。

 

 

米国の住宅市場、中国人の買いがかなり関わっている。あと、カナダ人もけっこう関わっている。

米国の住宅市場は拡大基調

 

ここには、中国人の買いがかなり関わっています。中国人、住宅好きですね。

 

で、今は中国人が買いにいってますけど、問題が出てくるとしたら、中国の景気が急激に悪化した時。中国人の買いがなくなると、住宅価格の上げが鈍る可能性があります。まぁこれは住宅だけに限った話ではないですけどね。

 

中国人以外でおもしろいプレーヤー。

 

それは、カナダ人です。

 

カナダってのは米国のお隣ですから、以前から米国での住宅買いに関心がある人が多いわけですが、ここ最近は、カナダの都市部の住宅が高くなっているから、米国に住宅買いに来ている傾向があります。

 

米国の住宅市場がどうなるかも、けっこう重要なので、このあたりは今後もいろいろ情報収集しておきたいところです。

 

さて、最後に、オリックスが買収したランカスター社について確認しておきましょう。

 

 

オリックスが買収したランカスター社とは

上記日経新聞によると、ランカスター社は政府機関である米連邦住宅局(FHA)の債務保証が付いたローンや、米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)が定めた条件を満たす住宅ローンを取り扱い、手数料収入を得ているとのこと。従業員数は約140人で、米国内に9つの営業拠点を持つとのこと。

 

高齢者住宅は食事や家事、介護サービスなどがつくのが一般的。FHAの高齢者向け住宅は約3100億円の市場規模があり、ランカスター社はトップシェアを握るとのこと。オリックスは米国で2010年に低所得者向け賃貸住宅のローン会社を買収しており、米事業をさらに強化するとのこと。

 

  • ランカスター社は政府機関である米連邦住宅局(FHA)の債務保証が付いたローンや、米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)が定めた条件を満たす住宅ローンを取り扱い、手数料収入を得ている

  • 従業員数は約140人で、米国内に9つの営業拠点を持つ

  • 高齢者住宅は食事や家事、介護サービスなどがつくのが一般的

  • FHAの高齢者向け住宅は約3100億円の市場規模があり、ランカスター社はトップシェアを握る

  • オリックスは米国で2010年に低所得者向け賃貸住宅のローン会社を買収しており、米事業をさらに強化する

 

2010年に買収した会社ってのは、レッドキャピタルグループのことです。

 

オリックスの米事業のゆくえは。要注目です。

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