ご無沙汰しております。前回書いたように、恒例の3日間インターネット完全オフ生活をしてきまして、本日よりブログ再開です。

 

さっそく何について書こうかと考えていたところ、興味深いニュースが出たので今回はこれについて書きましょう。

 

参考: インターネット完全オフ生活についてはこちら

 

今回の話題は、住友化学が核酸医薬VBに2割出資するという話。

 

この核酸医薬VBの名前は、ボナックといいます。

 

ボナックは、核酸医薬VBとしては有名です。独自技術を持ち、特許を取得、大手からもいろいろ目をつけられているベンチャーですから、けっこうおもしろいVBかと思います。

 

他のライバルの上場企業からしてみれば、いきなり住友化学が大きく出てきたことで、ちょっと複雑な気分かも?

 

住友化学は、将来的に、難病向けの核酸医薬品の開発に成功することができるのか、注目が集まるでしょう。

 

 

住友化学が拡散医薬品の開発に本格参入。住友化学は40億円を投じ、ボナックへ20%出資。住友化学のボナック2割出資は、林化成に次ぐ株主になることを意味する。

25日の日経新聞によると、住友化学は次世代のバイオ医薬品として注目される核酸医薬品の開発に本格参入するとのこと。

 

住友化学は月内にも40億円を投じ、ベンチャー企業のボナックの新株発行を引き受けるとのこと。出資比率は20%弱で、設立当初から親会社の林化成に次ぐ株主になるとのこと。住友化学は今も約1%を持つが、大幅に高めて役員や研究者も派遣するとのこと。

 

  • 住友化学は次世代のバイオ医薬品として注目される核酸医薬品の開発に本格参入する

  • 住友化学は月内にも40億円を投じ、ベンチャー企業のボナックの新株発行を引き受ける

  • 出資比率は20%弱で、設立当初から親会社の林化成に次ぐ株主になる

  • 住友化学は今も約1%を持つが、大幅に高めて役員や研究者も派遣する

 

 

ボナックは、核酸医薬のベンチャーで、独自に一本鎖短鎖RNAの開発を進め、ボナック核酸を開発したことで有名。日米欧での関連特許を持つのが強み。

さて、ボナックっていったいなんやねんという話から。

 

一言でいえば、「核酸医薬のベンチャー」ですが、このベンチャー企業、独自にボナック核酸を開発し、日米欧での関連特許を持っているのが強みとなります。

 

従来、欧米ベンチャーは二本鎖短鎖RNAをこぞって開発していましたが、ボナックはそうではなく、一本鎖短鎖RNAの開発をしたわけです。いわゆるボナック核酸の開発となります。

 

このように、従来の主流派ではなく、独自に研究開発を進めた点は高く評価できます。まぁ、もちろん、こうじゃないとベンチャー医薬としてやっていけないわけですが。

 

関連特許もしっかり取得しています。

 

ボナック核酸にはいろいろなメリットがあるようで、今後の応用に期待がかかっているという話なわけです。

 

 

今回住友化学はボナックに20%出資するが、住友化学は以前よりボナックとお付き合いがある。2013年にボナックから核酸医薬原薬の製造・販売に関する知的財産権の独占的実施権の許諾を受け、核酸医薬原薬の受託製造事業に参入しただけでなく、2016年には出資し、資本提携にも踏み出している。ボナックには、東レや富士フイルムなども注目している。

今回住友化学はボナックに20%出資するわけですが、実は以前から住友化学はボナックとお付き合いがあります。

 

住友化学は、2013年に、ボナックから核酸医薬原薬の製造・販売に関する知的財産権の独占的実施権の許諾を受け、核酸医薬原薬の受託製造事業に参入しました。

 

さらに、2016年には資本提携という形でボナックに出資もしています。

 

というわけで、割と早い段階から仲良くしていたのは非常にグッドだったと思いますね。

 

あと、忘れてはいけないこと。それは、住友化学に限らず、最近では、ボナックにいろいろな大手が目をつけ、数億円の出資が増えてきていることでしょう。

 

上記日経新聞によると、ボナックは2010年設立で日米欧で核酸医薬の関連特許を持つとのこと。遺伝子に直接働きかけて病気の発症防止や治療をする技術が強みで、富士フイルムなども少数株主として出資したとのこと。まず肺線維症と呼ばれる疾病向けの薬で5年後メドの実用化をめざしているとのこと。

 

  • ボナックは2010年設立で日米欧で核酸医薬の関連特許を持つ

  • 遺伝子に直接働きかけて病気の発症防止や治療をする技術が強みで、富士フイルムなども少数株主として出資した

  • まず肺線維症と呼ばれる疾病向けの薬で5年後メドの実用化をめざしている

 

上記では富士フイルムの少数株主としての例が出ましたが、別の大手では、例えば東レも突発性肺線維症関連を目的とした、第三者割当増資を引き受けています

 

結局、こういった大手が注目するぐらい、将来応用できそうな技術を持ったベンチャーであると考えていいでしょう。

 

 

 

 

最後に、なぜ核酸医薬が注目されているのか、そして、住友化学の今後の核酸医薬品開発の展望について確認しておきましょう。

 

 

核酸医薬は生産コストを抑えながら、これまで治療が難しかった難病に役立つと期待されている。住友化学のボナック2割出資、今後住友化学はどのように核酸医薬品の開発に本格参入していくつもりか。

 

上記日経新聞によると、核酸医薬は生産コストを抑えながら、これまで治療が難しかった難病に役立つと期待されているとのこと。米国企業が開発で先行しているが、日本企業も参入し競争が激しくなってきたとのこと。

 

核酸医薬は遺伝子を構成するDNAなどで作り、特定の標的を狙い撃ちしやすく副作用が少ないとのこと。代表的なバイオ医薬品では抗体医薬があるが、抗原に作用する抗体を培養細胞などに作らせる必要があるとのこと。核酸医薬は化学合成で作れるため製造コストを安くできるとのこと。

 

住友化学は子会社の大日本住友製薬や、米GE系との折半出資会社、日本メジフィジックスと連携。薬の効果を高める開発や、安全性などを調べる臨床試験を進めるとのこと。住友化学は大阪工場ですでに医薬品原料の製造受託を手がけているとのこと。

 

ボナックへの追加出資を機にグループ全体で新薬を開発から製造まで手がける体制をつくり、将来は量産に向けた設備増強も検討するとのこと。

 

  • 核酸医薬は生産コストを抑えながら、これまで治療が難しかった難病に役立つと期待されている

  • 米国企業が開発で先行しているが、日本企業も参入し競争が激しくなってきた

  • 核酸医薬は遺伝子を構成するDNAなどで作り、特定の標的を狙い撃ちしやすく副作用が少ない

  • 代表的なバイオ医薬品では抗体医薬があるが、抗原に作用する抗体を培養細胞などに作らせる必要がある

  • 核酸医薬は化学合成で作れるため製造コストを安くできる

  • 住友化学は子会社の大日本住友製薬や、米ゼネラル・エレクトリック(GE)系との折半出資会社、日本メジフィジックス(東京・江東)と連携

  • 薬の効果を高める開発や、安全性などを調べる臨床試験を進める

  • 住友化学は大阪工場(大阪市)ですでに医薬品原料の製造受託を手がけている

  • ボナックへの追加出資を機にグループ全体で新薬を開発から製造まで手がける体制をつくり、将来は量産に向けた設備増強も検討する

 

ボナックへの2割出資で、住友化学は核酸医薬品開発で先行できるか。要注目です。

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