本日は、都内にネット監視拠点ができますよという話。

 

サイバー攻撃対策の拠点のようなものが開設されると考えてください。

 

開設するのは、ソリトンシステムズ。

 

と、ここまでだと、ある企業がサイバー攻撃対策を強化するのかで終わってしまいそうですが、今回おもしろいのは、この拠点を開設するソリトンシステムが、米社と提携するという点。

 

提携するのは、ルッキンググラス

 

下記に書きますが、数年前にセキュリティーの業界ではけっこう話題になった会社です。

 

ルッキンググラスとの提携ならけっこうおもしろいかもしれません。

 

 

ソリトンシステムズが企業をサイバー攻撃から守るネットワーク監視センターを都内に開設、ルッキンググラスと提携。

11日の日経新聞によると、システム開発のソリトンシステムズが、企業をサイバー攻撃から守るネットワーク監視センターを月内に東京都内に開設するとのこと。米情報セキュリティー会社ルッキンググラスがインターネットで収集したサイバー攻撃情報を監視センターで活用できるよう、同社と提携するとのこと。

 

  • システム開発のソリトンシステムズ 企業をサイバー攻撃から守るネットワーク監視センターを月内に東京都内に開設する

  • 米情報セキュリティー会社ルッキンググラス(バージニア州)がインターネットで収集したサイバー攻撃情報を監視センターで活用できるよう、同社と提携する

 

 

ソリトンシステムズが提携するルッキンググラスといえば、ロシアのウクライナへのサイバー攻撃に関するレポートが有名。ロシアのサイバー攻撃能力の高さは、米選挙前から既に指摘されていた。

さて、私が今回もっともおもしろいとおもうのは、ソリトンシステムズの提携先。

 

ルッキンググラスというアメリカの会社です。

 

この会社。

 

数年前にけっこうセキュリティー業界で話題になった会社です。

 

なぜ話題になったか。

 

数年前に、このルッキンググラスがレポートを出したわけですが、これが、ロシアのウクライナへのサイバー攻撃に関するレポートだったからです。

 

ウクライナとロシアといったら、関係がぎくしゃくしているのはご存知のとおり。

 

そんな中、ロシアから、ウクライナへサイバー攻撃が仕掛けられていたというレポート。

 

しかも、レポートによれば、2年超に渡るサイバー攻撃、という話でした。

 

その後、米選挙でロシアのサイバー攻撃云々という話が大きく注目されました。

 

初めて聞く方だと、へぇロシアってそんな能力があるのかと思われたかたもおられるかもしれません。

 

ただ、実際は、米選挙が始まるとっくの前から、ロシアの高度なサイバー攻撃能力に関する話はあったわけですね。

 

 

ルッキンググラスのロシアからウクライナへのサイバー攻撃レポート、一連の攻撃活動は、いわゆるオペレーションアルマゲドンと名づけられたが、実は、ハッカーはアルマゲドンのスペルミスをしていた。

と、せっかくだから、ついでに超豆知識に突入しましょう。

 

このロシアからウクライナへの一連のサイバー攻撃活動は、オペレーションアルマゲドンと名づけられました。

 

アルマゲドンという人物が、サイバー攻撃に関わるドキュメントの最終保存者として頻繁に記録されていたというのが発端で、このような名前になりました。

 

で、当時言われていたのは、正確にはオペレーションアルマゲドンではなく、オペレーションArmagedonだという話。

 

アルマゲドンは英語でArmageddonですが、保存されていたのは、Armagedon。要は、スペルミスがあったと。

 

まぁ我々の多くも、アルマゲドンって書けと言われれば、Armageddonとd2つを書かないかもしれませんね。言われてみれば、けっこうトリッキーな単語。

 

以上、超豆知識でした。

 

とりあえず、ルッキンググラスは情報収集するにあたり、なかなかおもしろい存在といえるでしょう。

 

 

ルッキンググラスは、闇サイトやSNSでサイバー攻撃情報を収集。ソリトンシステムズとルッキンググラスは、2020年の東京五輪に向けてネット監視強化の取り組みにも協力へ

上記日経新聞によると、ルッキンググラスはハッカーが密談を交わす闇サイトや、一般の交流サイト(SNS)でサイバー攻撃の情報を収集しているとのこと。ソリトンは自社で収集した情報も基にして、監視センターでサイバー攻撃の最新動向を把握する。そのうえで、企業に提供した情報セキュリティー製品の設定をセンターから遠隔で変更するなどして、攻撃を検知できるようにするとのこと。

 

ルッキンググラスには、サイバー攻撃情報の収集技術を米国政府に提供した実績があるとのこと。両社は2020年の東京五輪に向けて政府が進めるネット監視強化の取り組みにも協力したいとしているとのこと。

 

  • ルッキンググラスはハッカーが密談を交わす闇サイトや、一般の交流サイト(SNS)でサイバー攻撃の情報を収集している

  • ソリトンは自社で収集した情報も基にして、監視センターでサイバー攻撃の最新動向を把握する

  • そのうえで、企業に提供した情報セキュリティー製品の設定をセンターから遠隔で変更するなどして、攻撃を検知できるようにする

  • ルッキンググラスには、サイバー攻撃情報の収集技術を米国政府に提供した実績がある

  • 両社は2020年の東京五輪に向けて政府が進めるネット監視強化の取り組みにも協力したいとしている

 

SNSや闇サイトで情報収集。けっこう地道な作業の面もありそうですね。

 

東京五輪でもぜひとも活躍していただきたいと思います。

スポンサーリンク