さて、今日は経済ニュースの話をしましょう。

 

話題は、シーメンスが人員削減するという話。

 

シーメンスの人員削減の話はよく聞きます。ただ、今回の規模は久々にけっこうでかい規模となってます。

 

今回の人員削減はいったいどういう話なのか。

 

 

シーメンスが約6900人を削減、うち半分はドイツにて。シーメンスはゲルリッツとライプチヒの2拠点は閉鎖する。シーメンスの今回の削減は2年余りで最大の規模。シーメンスはパワー&ガス部門立て直しへ。

16日のBloombergによると、ドイツのエンジニアリング会社シーメンスは6900人前後の人員削減と少なくとも2カ所の拠点閉鎖を計画しているとのこと。

 

タービンなどの受注急減で苦戦するパワー&ガス部門を立て直す狙いがあるとのこと。今回の削減は2年余りで最大の規模になるとのこと。

 

シーメンスは16日の発表文で、削減対象となる6900人のうち半数はドイツ国内になると説明。6100人の削減はパワー&ガス部門で、残りはプロセス&ドライブ、パワージェネレーションの2部門で実施されると続けたとのこと。

 

ドイツ国内ではゲルリッツ、ライプチヒの拠点を閉鎖し、オッフェンバッハ、エアランゲンのソリューションズ事業は統合するとのこと。エアフルトの拠点については売却も含め複数の選択肢が依然検討されているとのこと。拠点別ではミュールハイムでおよそ640人、ベルリンで300人を削減するとのこと。

 
  • ドイツのエンジニアリング会社シーメンスは6900人前後の人員削減と少なくとも2カ所の拠点閉鎖を計画している
  • タービンなどの受注急減で苦戦するパワー&ガス部門を立て直す狙いがある
  • 今回の削減は2年余りで最大の規模になる
  • シーメンスは16日の発表文で、削減対象となる6900人のうち半数はドイツ国内になると説明
  • 6100人の削減はパワー&ガス部門で、残りはプロセス&ドライブ、パワージェネレーションの2部門で実施されると続けた
  • ドイツ国内ではゲルリッツ、ライプチヒの拠点を閉鎖し、オッフェンバッハ、エアランゲンのソリューションズ事業は統合する
  • エアフルトの拠点については売却も含め複数の選択肢が依然検討されている
  • 拠点別ではミュールハイムでおよそ640人、ベルリンで300人を削減する

シーメンス6900人削減のうち、半数はドイツで、ドイツ東部の2拠点は閉鎖となる。組合はけっこう粘ったようだが、結果としては削減。ドイツ東部はより貧しいという意味で、経済全体の意味でもしんどい。

さて、今回の人員削減ですが、半数はドイツとされています。

 

中でも、ゲルリッツとライプチヒの拠点は閉鎖してしまうという話。ちなみに、この2拠点が閉鎖されることでの削減人数はどうでしょうか。

 

これに関しては、ドイツシュピーゲル紙(ドイツ語)が報じていましたが、ゲルリッツで720人、ライプチヒで200人です。あと、上記でミュールハイムで約640人、ベルリンで300人とありましたから、残りはその他の拠点となります。

 

ミュールハイムは西部ですが、閉鎖される2拠点は両方ともドイツ東部です。あと皆様ご存知のベルリンももちろんドイツ東部。

 

ドイツの知人とこの件に関して情報交換してみましたが、ドイツ東部はドイツの中でもより貧しい地域なので、閉鎖の2拠点がドイツ東部ということで、東部の経済全体を考えると、しんどいねという話をしました。私もこれにまったく同意。

 

 

シーメンスは基本的にリストラが多い会社

 

今回のニュースを見て、ずいぶん前の話ですが、私のちょっとしたドイツ人の知人でシーメンスに職を変えた人のことを思い出しました(上記とは別の人物)。

 

シーメンスに職を変えた際、私は

 

「シーメンスという有名企業への転職おめでとう」

 

といいましたが、その知人は、

 

「いやいや、確かにおめでたい話だけども、シーメンスはリストラをよくするから、気をつけんとね」

 

といってました。彼は元気にしているのか。近いうちに話をしてみたいものです。

 

 

シーメンスリストラ、あのパワー&ガス部門で人員削減、収益構造というのはあっという間に変わりうるいい例。

今回話題に上がったパワー&ガス部門。

 

これは、ついこの前までは、シーメンスの収益に大変欠かせない大きな部門でした。

 

それが、再生可能エネルギーへの転換などにより、流れが変わってしまったわけです。

 

企業の収益構造というのはあっという間に変わりうるものである、いい例といえます。

 

常に、世の中の流れを敏感に察知したいものです。

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