今回は、ウーバーのハッキング被害事件隠ぺいという話について。
ウーバー、まさにこれからという大事な時に、この話が出てしまい、これはかなり痛いニュースとなりそうです。
ウーバーが5700万人分もの顧客とドライバーのデータをハッキングされていたが、ウーバーはこれを1年以上隠していた。
22日のBloombergによると、ハッカーがウーバーの5700万人分の顧客とドライバーのデータをハッキングされていたとのこと。ウーバーはこれを1年以上前から知っていたが、隠していたとのこと。
5700万て超大量です。
ウーバー、5700万人分もの名前、メールアドレス、携帯番号を盗まれる
で、いったいどんな情報が盗まれたのか。
BBCがウーバーが既に公式に認めたとしていますが、5700万人分もの名前、メールアドレス、携帯番号が盗まれたとしています。ちなみに、世界中での被害です。
なお、上記Bloombergでは、約60万人のドライバーに関しては、名前、運転免許書番号が盗まれたとしています(米国)
ウーバーの隠ぺい体質は以前から問題視されていたが、ハッキングの隠ぺいはいけない。カラニック氏は2016年11月時点で既にハッキングについて知っており、これはハッキングの1か月後。
ウーバー、隠ぺい体質は以前から問題視されていました。
カラニック氏がウーバーで起きた今回とは全く違う別件での一連の不祥事を隠ぺいしたとして、ベンチャーキャピタルが対立姿勢を示したりしましたね。
ただ、今回は膨大な顧客の情報(しかもハッキング被害)ですから、これをすぐ公表しなかったのはかなり問題。
しかも、上記Bloombergによれば、カラニック氏は2016年11月時点でこのハッキングの件を知ったとしており、ハッキングは10月にあったとしています。このようなハッキング被害の公表は、分かった時点で速やかに行わないと、当然企業イメージが傷つきます。
ソフトバンクも登場し、まさにこれからという時に、大変なニュースが出てしまった感があります。
ウーバー、10万ドルをハッカーに支払った。報告せずにハッカーに金を払う方向へ向かってしまった。ウーバーは2名解雇。
ウォールストリートジャーナルなどによると、ウーバーは10万ドルをハッカーに支払ったとのこと。これに絡み、ウーバーは2名解雇したとのこと。
要は、報告するという方へは向かわず、10万ドルでデータを消去してもらうという方向へ向かった、と。
ハッカーと取引するという危険な賭けにでていたとは、おそろしい話です。そして、その後、1年以上何も公表しなかったというのが大きな問題といえます。