これが本当なら、相当やばい

 

 

ドイツの大連立交渉

今、ドイツでは大連立交渉が行われています。

 

大連立交渉が行われる前は、私の方でも記事を書きました。交渉に入る前に、シュタインマイヤー大統領が仲介役に入った時にです。

 

このあたりの前提知識は、こちらの記事をどうぞ。

 

[どうするSPD、ドイツのシュタインマイヤー大統領は再選挙回避したい] ドイツ再選挙はあるのか?ドイツ社会民主党(SPD)のシュルツ党首は非常に難しい立場にいる。

 

で、その後、大連立交渉に入ったわけです。

 

基本的には、大連立交渉はうまくいくだろうという「想定」のもと、ここまできました。

 

ただ、ここにきて、変な話が出てきました。

 

それが今回の話。

 

 

メルケル首相は大連立交渉に失敗し、解散・総選挙になっても出馬を見送るというキリスト教民主同盟(CDU)幹部の発言があったというコメント

さて、いったいどんな話が出てきたのか。

 

20日のBloombergによると、ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の幹部は、メルケル首相が社会民主党(SPD)との連立交渉に失敗し、解散・総選挙となっても出馬を見送るだろうと語ったとのこと。独紙ビルトが伝えたとのこと。

 

2005-17年にドイツ下院議会議長を務めたノルベルト・ラメルト氏は側近に対し、2018年にCDUがメルケル氏抜きで選挙に挑むことになれば、選挙後には緑の党との連立政権が生まれるだろうと述べたというとのこと。ビルト紙は情報源について明らかにしていないとのこと。

 

  • ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の幹部は、メルケル首相が社会民主党(SPD)との連立交渉に失敗し、解散・総選挙となっても出馬を見送るだろうと語った

  • 独紙ビルトが伝えた

  • 2005-17年にドイツ下院議会議長を務めたノルベルト・ラメルト氏は側近に対し、2018年にCDUがメルケル氏抜きで選挙に挑むことになれば、選挙後には緑の党との連立政権が生まれるだろうと述べたという

  • ビルト紙は情報源について明らかにしていない

 

 

ランメルト氏は大連立失敗し、メルケル首相不出馬の発言の真偽について、真偽を明らかにしていない

今回のとんでもない与党幹部の発言ですが、Bild紙がこれを入手したわけですが、これは本当なのか、どうなのか。

 

例えばドイツのターゲスシュピーゲルなど見ていると、ランメルト氏からこの発言についての真偽の確証はできなかったとしています。

 

つまり、今のところ本当にそういったのか、どうなのか、分からないということです。

 

bild紙は情報源を明らかにしていませんが、これは本当なのかどうなのか。

 

 

ポストメルケルなんて思いつかないのも問題

ただ、大連立交渉が失敗すると仮定しましょう。

 

で、上記コメントを参考に、メルケル首相が出馬しないと仮定しましょう。

 

ここでの問題は、まずそもそもポストメルケルなんてすぐ思い浮かばないという点です。

 

メルケル首相ぐらい長年首相やってる人物の後任になれるほどのカリスマ性を持った人物が、果たしてCDUにいるのか残念ながらすぐ思い浮かびません

 

これはこれで問題。

 

 

大連立交渉が失敗した際、メルケル首相が出馬しても、求心力低下は決定的

仮に大連立交渉が失敗したとして、このケースにおいて仮にメルケル首相が出馬したと仮定しましょう。

 

ただ、この場合においても、メルケル首相の求心力低下は決定的となります。

 

というのも、この状況下において、メルケル首相はこの時点で連立組むのに2回も失敗したことになりますから。

 

 

大連立交渉が想定通りうまくいけば、問題はないが、失敗すれば大きなリスク

今回の与党幹部の発言は、情報源なしですが、事実なら恐ろしい話です。

 

大連立交渉、想定通りうまくいけば問題はないですが、失敗すれば、ドイツ政治の安定が脅かされるリスクとなります。

 

ランメルト氏の発言の審議は、そして、ドイツ大連立交渉のゆくえは。要注目です。

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