今回は、SBS系が物流シェアリングに参入するという話。

 

そういえばつい先日、物流シェアリングネタを書いたばかりなので、その話と一緒に考えてみましょう。

 

トラック運転手が不足しているという現状もあり、物流の世界では、いろいろ変化があります。

 

その中で、例えば今回の「物流シェアリング」、これは今後、伸びも期待される、注目のテーマであるといえます。

 

大手のSBSが参入することで、今後、競争は増していくでしょう。

 

この世界ではいったいどこが最大手となるのかにも注目です。

 

 

SBSホールディングス(HD)子会社のSBSロジコムが荷主企業と運送会社をつなぐ物流プラットフォームの運用を始める。ちなみに名前はIGOQ(イゴーク)。

15日の日経新聞によると、総合物流のSBSホールディングス(HD)子会社のSBSロジコムは10月をめどに荷主企業と運送会社をつなぐ物流プラットフォームの運用を始めるとのこと。

 

荷物を運んでほしい企業がSBSの提供するウェブシステムを通じて運送会社を見つけられるとのこと。

 

  • 総合物流のSBSホールディングス(HD)子会社のSBSロジコム(東京・墨田)は10月をめどに荷主企業と運送会社をつなぐ物流プラットフォームの運用を始める

  • 荷物を運んでほしい企業がSBSの提供するウェブシステムを通じて運送会社を見つけられる

 

ちなみに、この物流シェアリングプラットフォームの名前は、IGOQ(イゴーク)といいます。SBSが以前から構想を練っていました。

 

 

SBS系が物流プラットフォームを運用、先日は住商が米国の物流版ライドシェアVBに出資するという話があった。トラック運転手の不足もあり、物流シェアリングは今後伸びる可能性がある。住商はアジアでの将来的な展開を考えているが、SBSはアジアで失敗経験があるので、やはりまずは国内新規事業で足場固めか。

さて、つい先日の話。

 

住友商事が米国の物流シェアサービスのベンチャーに出資という話がありました。

 

私の方でも、目のつけどころはいいものの、出資額は控えめという話等しました(下記)。

 

[住商が米で物流版ライドシェア、目の付け所はいいが、出資額は控えめ] 住友商事が物流シェアサービスの米VB、トランスフィックスに出資。トラック業界のウーバーみたいなものだが、成長しており、先月資金調達したばかり。

 

物流シェアリングは米国では確実に伸びてきています

 

ライドシェアの世界ではウーバーが有名ですが、その物流バージョンのような話となります。

 

ちなみに、上記記事にもあるように、住商は将来的にはアジアでの展開を考えているようです。

 

SBSの場合はどうでしょうか。

 

アジアでの超手痛い失敗経験がちょっと前にありますので、アジアとざっくりいうより、やはりまずは国内での物流シェアリング事業に専念することでしょう。

 

で、日本国内に目を向けると。

 

運送では、ドライバーの数が足りない、人手不足、という話をよく聞きますね。

 

だからこそ、このような物流シェアリングは伸びしろがあるわけです。

 

何も運ばずに帰るより、スペースがあるトラックは、帰りのルートで運んでいく、みたいな話が、今後は普通になってくる可能性があるわけですね。

 

上記日経新聞によると、ドライバー不足により、企業が荷物を委託したい時に空いている運送会社を見つけることが難しくなったとのこと。同システムでトラックの空車状況を管理することで運送会社を効率的に見つけられるとのこと。

 

  • ドライバー不足により、企業が荷物を委託したい時に空いている運送会社を見つけることが難しくなった

  • 同システムでトラックの空車状況を管理することで運送会社を効率的に見つけられる

 

 

SBSは物流シェアリングで、中小の運送会社も巻き込み、トラックの登録数1万台規模にする。ただ、プラットフォームの利便性が悪ければ話にならない。

あと、やはり大手物流ということで、規模の大きさは追及したいし、実際そうすることでしょう。

 

上記日経新聞によると、SBSは来年度中にトラックの登録数を1万台規模にし、荷主企業に利便性をアピールするとのこと。システムにはSBSだけでなく、中小の運送会社のトラックが登録するとのこと。企業が荷物の配送日や配送量を入力すると、空き車両のある運送会社とマッチングするとのこと。

 

  • SBSは来年度中にトラックの登録数を1万台規模にし、荷主企業に利便性をアピールする

  • システムにはSBSだけでなく、中小の運送会社のトラックが登録する

  • 企業が荷物の配送日や配送量を入力すると、空き車両のある運送会社とマッチングする

 

で、トラック台数を増やすことができれば、間違いなく、マッチングという意味での利便性は高いものとなります。

 

これに加え、当たり前ですが、プラットフォームそのものの利便性が高い必要があります。

 

例えば、特に中小の会社を巻き込むとなると、いい会社と悪い会社で、品質に差が出てくる可能性があります。このあたりはどうするのか。

 

一つのソリューションとしては、評価制度

 

時間通りに問題なく運んでいただきました、みたいなレビューがたくさんあった方が、送る側としても安心して頼めますよね。

 

あと、配送の値段、配送時間、このあたりは当然、誰もが気にするところ。ここもチェック項目になるでしょう。

 

SBSの物流シェアリングプラットフォームのゆくえは。要注目です。

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