本日は、介護大手のツクイが専門職を新設するという話。

 

どんな専門職かというと、高齢者の食事や排泄の介助などの専門分野以外の、「周辺業務」に特化した専門職を新設するという話。

 

介護業界では深刻な人手不足が指摘されていますが、業界内での分業化、そしてこれによる、職員の負担減を狙ったものです。

 

これは今後、介護業界内でのトレンドになってくる可能性があります。

 

 

ツクイが介護現場で周辺業務に特化した「ケアサポーター」という新職種を導入

9日の日経新聞によると、介護大手のツクイは介護現場で周辺業務に特化した新職種を導入するとのこと。

 

高齢者の食事や排せつの介助といった専門分野以外の業務を担う「ケアサポーター」という職種を設けるとのこと。

 

周辺業務に特化した職員の導入は業界でも珍しいというとのこと。

 

  • 介護大手のツクイは介護現場で周辺業務に特化した新職種を導入する

  • 高齢者の食事や排せつの介助といった専門分野以外の業務を担う「ケアサポーター」という職種を設ける

  • 月内にも通所介護(デイサービス)事業所で導入するほか、認知症対応のグループホーム向けに職員の募集を始めた

  • 周辺業務に特化した職員の導入は業界でも珍しいという

 

 

なぜツクイは周辺業務に特化した「ケアサポーター」という職種を設けるのか

そもそも、なぜ今回、ツクイはこのような新たな「ケアサポーター」という職種を新設したのでしょうか。

 

狙いとしてはやはり、「分業化」することにより、いわゆる介護のスペシャリストの負担を軽減する、これでしょう。

 

本来、いわゆる介護のスペシャリストが、すべての業務を行う必要はないわけです。ただ、現状は、このスペシャリストたちがかなり多くの業務を担っている、と。

 

他の業界を見てみれば、周辺業務の分業化なんてのは、当たり前に起こってることです。

 

例えば、税理士。職員がいないような事務所でない限り、税理士自らが仕訳業務をすることはないでしょう。税理士は最終チェックして、サイン、または、高度な話の時に登場です。

 

分業化は、今や当然のことです。

 

介護業界だって、介護のスペシャリスト以外の人でも、できることはいくらでもあります。これが今回いう、「周辺業務」です。

 

介護業界も、働き方としてはまだちょっと遅れている感はありますが、さすがに人手不足の深刻化で、今回のツクイのような動きをする会社は増えてくると思われます。

 

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上記日経新聞によると、介護現場では同じ職員が専門的な介助と、食事を運んだり清掃したりといった周辺業務を合わせて担うことが多いとのこと。

 

そのため職員1人あたりの負担が大きくなりがちだとのこと。ツクイは人手不足が深刻化する介護現場で、専門的なノウハウが不要な職員を別途採用して分業を進め、各職員の負担を減らすとのこと。

 

  • 介護現場では同じ職員が専門的な介助と、食事を運んだり清掃したりといった周辺業務を合わせて担うことが多い

  • そのため職員1人あたりの負担が大きくなりがちだ

  • ツクイは専門的なノウハウが不要な職員を別途採用して分業を進め、各職員の負担を減らす

  • 人手不足が深刻化する介護現場で職員の負担軽減につなげる

 

 

ツクイの周辺業務に特化した「ケアサポーター」職、究極的にはロボットが担う時代が来る

あと一つ加えておきましょう。

 

この周辺業務に特化した職種(例えば掃除や食事運んだりする業務)ですが、これは、最終的にはロボットが担う時代がやってきます

 

今、このようなロボットが急ピッチで開発されています。

 

ただ、今すぐどこの施設へいってもすべてがロボット化、というような話にはいきません。だから、ゆくゆくはそうなるという話です。

 

それまでは、介護業界も即戦力が必要なわけです。

 

いずれにせよ、介護業界での分業化、これは必要なことですから、この流れは進んで行くことでしょう。

 

最後に、もう少し詳しく、「ケアサポーター」という職種について、及び、今後ツクイがこの新職種をどう導入していくのかについて見ておきましょう。

 

 

ツクイの周辺業務に特化したケアサポーター職、ツクイは今後、どのように導入していくのか

上記日経新聞によると、ツクイはこの新職種を月内にも通所介護(デイサービス)事業所で導入するほか、認知症対応のグループホーム向けに職員の募集を始めたとのこと。

 

ケアサポーターはパートとして採用し、半日程度の研修を施したうえで1日3~4時間を目安に働いてもらうとのこと。既に有料老人ホーム3施設で試験運用しており、兵庫県内のデイサービス事業所5カ所を皮切りに本格導入していくとのこと。

 

  • 月内にも通所介護(デイサービス)事業所で導入するほか、認知症対応のグループホーム向けに職員の募集を始めた

  • ケアサポーターはパートとして採用し、半日程度の研修を施したうえで1日3~4時間を目安に働いてもらう

  • 既に有料老人ホーム3施設で試験運用しており、兵庫県内のデイサービス事業所5カ所を皮切りに本格導入していく

 

パートとしての採用、研修も半日ということで、採用できれば即戦力となりそうです。

 

ツクイが生み出した「ケアサポーター」という職種、今後、介護業界で広がりを見せるのか。要注目です。

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