今回は、GSユアサがハンガリーにEV電池工場を建設するという話。
GSユアサが欧州向け供給のため、勢いづいてきました。
また、下記に書くように、ハンガリーではライバルの韓国勢がEV電池工場関連の投資を加速させています。
というわけで、GSユアサのハンガリー工場建設、大変ウェルカムな話。
GSユアサがハンガリーに車載用リチウムイオン電池の新工場を建設
11日に日経新聞によると、GSユアサは2019年をめどにハンガリーに車載用リチウムイオン電池の新工場を建設するとのこと。
同電池の生産で日本メーカーによる欧州進出は初めてとのこと。英仏政府が40年までにガソリン車の販売禁止を発表するなど、環境規制の強化で電気自動車(EV)やハイブリッド車など向けに電池の需要が拡大することに対応するとのこと。欧州の自動車メーカーなどに供給するとのこと。
GSユアサは2019年をめどにハンガリーに車載用リチウムイオン電池の新工場を建設する
同電池の生産で日本メーカーによる欧州進出は初めて
英仏政府が40年までにガソリン車の販売禁止を発表するなど、環境規制の強化で電気自動車(EV)やハイブリッド車など向けに電池の需要が拡大することに対応する
欧州の自動車メーカーなどに供給する
GSユアサハンガリー工場、欧州の自動車メーカーに供給。トルコでもでエコカー対応鉛蓄電池の自社ブランド生産を始めるGSユアサは欧州に関心あり。
今回ハンガリーに工場を建設するGSユアサですが、このハンガリー工場では、「欧州」の自動車メーカー向けに供給するための工場となります。
もともとGSユアサは「欧州」に関心がありました。
そして、最近にきて、この「欧州向け」のため、本格的に動き始めています。
GSユアサは、トルコでエコカー対応鉛蓄電池の自社ブランド生産を始めるとしましたが、これも「欧州向け」と考えられています。
そして、今回のハンガリー工場新設。
環境規制が進む欧州で勝負するため、いよいよGSユアサが欧州向けのために勢いづいて準備を進めているようにみえます。
上記日経新聞によると、既存の鉛電池ではトルコや中国で新工場の建設を進める一方、今後環境規制を追い風に国内生産が中心だったリチウムイオン電池でも海外投資を進めるとのこと。
既存の鉛電池ではトルコや中国で新工場の建設を進める一方、今後環境規制を追い風に国内生産が中心だったリチウムイオン電池でも海外投資を進める
GSユアサハンガリーEV電池工場建設、ハンガリーでは韓国サムソンSDIや、韓国SKイノベーションなど、韓国勢が投資を進めている。
ちなみに、今回GSユアサがEV電池の工場を建設するハンガリーですが、ハンガリーのEV電池工場の分野においては、韓国勢が投資を進め、勢いづいています。
例えば、サムソンSDI。ハンガリーでEVの車載電池の新工場を建設をすると既に発表しています。こちらも欧州メーカー向けですね。
さらに、韓国勢では、韓国SKイノベーションも、ハンガリーにEV向けリチウムイオン電池の工場を建設すると発表しています。
というわけで、韓国勢がやたらとハンガリーに押しかけ、勢いづいていたところです。
ここにGSユアサのような企業がハンガリーに来るのは、韓国勢に全部持っていかれないようにするという意味でも、大変期待ができることです。
上記日経新聞によると、車載用リチウムイオン電池では首位パナソニックが米テスラと組み、巨大電池工場の立ち上げを進めるとのこと。韓国サムスンSDIもハンガリーでEVの車載電池の新工場を建設するなど投資が相次いでいるとのこと。
車載用リチウムイオン電池では首位パナソニックが米テスラと組み、巨大電池工場の立ち上げを進める
韓国サムスンSDIもハンガリーでEVの車載電池の新工場を建設するなど投資が相次いでいる
最後に、GSユアサのハンガリー工場の規模を確認しておきましょう。
GSユアサのハンガリー車載用リチウムイオン電池工場の規模は
上記日経新聞によると、新たにハンガリーで土地を取得し、リチウムイオン電池の組み立て工場を建設するとのこと。段階的に設備を導入する考えで、初期投資額は数十億円とみられるとのこと。
新たにハンガリーで土地を取得し、リチウムイオン電池の組み立て工場を建設する
段階的に設備を導入する考えで、初期投資額は数十億円とみられる
GSユアサのハンガリー工場のゆくえは。要注目です。