不適切会計

 

三井不動産といえば名門企業。そんな名門企業の子会社が不適切会計をしていたというのが今回の話。

 

気になるのが、三井不動産グループでは以前でも不祥事があるという点。名門企業の会社の体質が問われているともいえます。このあたり、豆知識、復習として下記で書いていきます。

 

 

三井不動産子会社の三井不動産リフォームが未完成の工事の売り上げ前倒しや下請け業者などに支払う費用を翌年度に先送りしたりするなど不適切な会計処理で10億円余りの利益水増し。

17日にNHKが報じたところ、三井不動産の子会社が未完成の工事の売り上げを前倒しして計上するなどして、過去2年間に10億円余りの利益を水増しする不適切な会計処理をしていたことがわかったとのこと。

 

子会社の名前は三井不動産によれば三井不動産リフォーム未完成の工事の売り上げを前倒しして計上したり、下請け業者などに支払う費用を翌年度に先送りしたりする不適切な会計処理をしていたとのこと。

 

  • 三井不動産の子会社が未完成の工事の売り上げを前倒しして計上するなどして、過去2年間に10億円余りの利益を水増しする不適切な会計処理をしていたことがわかりました

  • 三井不動産によりますと、子会社で東京・新宿区に本社がある三井不動産リフォームは、未完成の工事の売り上げを前倒しして計上したり、下請け業者などに支払う費用を翌年度に先送りしたりする不適切な会計処理をしていたということです

 

 

考察: 三井不動産子会社の不適切会計、グループの三井ホームでは不正会計があり、6人が懲戒処分になったという話が昨年あった。この時も利益水増しの不適切会計であった。三井不動産は横浜傾斜マンション問題でも話題になった名門企業。名門企業ではるが、利益計画が厳しく、社員に相当なプレッシャーがかかっている可能性がある。

子会社で今回利益水増しがあった三井不動産といえば名門企業。

 

ただ、実は三井不動産グループでは最近でも、問題がありました。

 

これは昨年の話

 

三井ホームで利益水増しがあったという話でした。三井ホームも三井不動産グループの1社です。

 

この際は、6名が懲戒処分になったという話がでまして、関与がない経営陣も報酬返上などしています。

 

問題なのは、三井ホームの時も、同じ利益水増しの問題であるという点。

 

売上前倒し、費用先送り。非常にクラシカルな不適切会計の話ですが、今回と同じような話です。

 

あの際、大きな話題になったにも関わらず、このような事件が再び起きているわけです。

 

さらにいえば、三井不動産と言えば、横浜マンション傾斜問題の際にも話題になった企業です。

 

名門企業ですが、このような話題を聞くようになったあたり、三井不動産にはまだまだ危機感の欠如があります

 

三井不動産グループは、利益計画が非常に厳しく、社員に相当なプレッシャーがかかっている可能性が十二分にあり、グループ全体で、一度抜本的な解決策を考える必要があるといえます。

 

 

豆知識: 三井不動産の事件報道があった17日、三井不動産社長の菰田正信氏が不動産協会理事長に就任している。タイミングとしては微妙なタイミング。

なお、たまたまのタイミングで少し興味深い話が出たので、これを紹介します。

 

日経新聞によれば、17日、不動産協会は定時総会後に開いた理事会で、三井不動産社長のの菰田正信氏が理事長に就任する人事を決めたとのこと。

 

  • 不動産協会は17日、定時総会後に開いた理事会で、三井不動産社長の菰田正信氏が理事長に就任する人事を決めた

 

三井不動産子会社で不適切会計があったことが報じられた日です。

 

就任のタイミングとしては、正直、ちょっと微妙なタイミングだったといえるでしょう。

 

 

なぜ三井不動産リフォームで不適切会計(利益水増し)があると判明したのか。三井不動産子会社の三井不動産リフォームでの不適切会計の規模は。

 

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上記NHKによると、不適切な会計処理は、平成26年度と27年度の2年間行われ、水増しした営業利益はおよそ10億3000万円に上るということで、今後、2年間の決算の利益を下方修正するとのこと。

会社によると、ことし3月に内部告発があり社内調査を進めた結果、不適切な会計処理が明らかになったということで、すでに会計処理に関わった役員らを処分したとのこと。

  • 不適切な会計処理は、平成26年度と27年度の2年間行われ、水増しした営業利益はおよそ10億3000万円に上るということで、今後、2年間の決算の利益を下方修正するということ

  • 会社によりますと、ことし3月に内部告発があり社内調査を進めた結果、不適切な会計処理が明らかになったということで、すでに会計処理に関わった役員らを処分した

 

 

余談: 三井不動産子会社の10億円余りの利益水増し、内部告発者がいたのは唯一の幸いか。10億円超の「営業利益」の水増しはきつい話。

今回、内部告発者がおり、これが理由で発覚ということですが、これが唯一の救いでしょうか。勇気ある行動であったといえるでしょう。

三井不動産グループ自体はとてつもなくでかいですが、やはり10億超の水増しというは、常識的に考えて大変大きな数字であるといえます。しかも、「営業利益」の水増しです。

 

 

三井不動産の三井不動産リフォームでの利益水増しに関するコメントは

上記NHKによると、三井不動産は「事態を重く受け止めグループ全体で法令順守を一層徹底してまいります」とコメントしているとのこと。

 

  • 三井不動産は「事態を重く受け止めグループ全体で法令順守を一層徹底してまいります」とコメントしています

 

2度起きたことは3度あるともいいます。

 

会社の体質が問われていることでもありますから、三井不動産はグループ全体でさらなる調査をし、抜本的な改善策を示した方がいいでしょう。

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