祝バンクーバーへの直行便。
私は出身が愛知なので、中部国際空港(セントレア)を頻繁に利用します。ただ、下記でも書きますが、残念なことに、この空港は欧米への直行便がとにかく少ない。
欧米へ頻繁に行く人にとっては、大変不便を感じる空港となっています。
そんな中、中部国際空港からバンクーバーへの直行便の運航が始まったというのが今回の話。
エア・カナダ・ルージュが中部国際空港バンクーバー線の運航を始めた。中部国際空港からバンクーバーへの直行便の就航は12年ぶり。中部国際空港と北米西海岸を結ぶ唯一の路線。
3日の日経新聞によると、航空大手エア・カナダ子会社のエア・カナダ・ルージュは2日、中部国際空港―バンクーバー線の運航を始めたとのこと。
バンクーバーへの直行便の就航は12年ぶりで、同空港と北米西海岸を結ぶ唯一の路線となるとのこと。
中部空港は就航を記念し、6月末までターミナルビルの飲食店など10店でカナダの食材を提供するとのこと。
航空大手エア・カナダ子会社のエア・カナダ・ルージュは2日、中部国際空港―バンクーバー線の運航を始めたとのこと。バンクーバーへの直行便の就航は12年ぶりで、同空港と北米西海岸を結ぶ唯一の路線となる
中部空港は就航を記念し、6月末までターミナルビルの飲食店など10店でカナダの食材を提供する
とりあえず、6月末までやっているカナダフェアに関心がある方のために、このページのリンクを貼っておきます。中部国際空港カナダフェアのリンクはこちら。
考察: 12年ぶりの中部国際空港・バンクーバー直行便。昔は中部国際空港には欧米への直行便がたくさんあったが、現在はアジア路線中心になってしまった。もっと需要喚起をしないといけない。
12年ぶりの直行便就航という話です。
ただ、もうこの12年ぶりという言葉がすべてを物語っています。
昔(10年ちょい前)は、中部国際空港から欧米への直行便はもっとありました。
バンクーバー便だって、昔はあったわけです。12年前といえば、2005年です。2005年と言えば、あの愛知万博があった年。当時がアツかったことを思い出します。
それが、いつの間にかなくなってしまった。
私は欧州中心ですが、欧州なんて、中部国際空港から直行便があるのは、フランクフルトとヘルシンキの2つだけです。それ以外は、全部乗り継ぎなわけです。不便極まりない。
これにはやはり、需要がいまいちだったからなくなっていったというのはあるでしょう。ビジネスだから、仕方がないことではあります。
ただ、中部国際空港、せっかくいい箱があるわけです。昔は欧米への多く直行便があったという言葉からも分かる通り、やろうと思えば欧米路線は増やせるわけです。
やはり、需要喚起をする以外、ないでしょう。日本人だけでなく、欧米人にもたくさんきてもらえるようにするということです。
これには、東京着では味わえないメリットがあることが大前提となります。
旅の目的という意味を考えれば、中部国際空港を使うメリットとしては、名古屋を見ることができるという要素は何が何でも外せないポイントとなってくるでしょう。行きでも帰りでもいいですが、名古屋を見てもらう、と。
ただ、これには前提条件があります。
現在の中部国際空港は、残念ながら少し不便な面があります。
電車を使って中部国際空港まで行くのに、行き方がいまいち分かりにくいのです。
これは実際よく聞きますし、私も同意します。確かに分かりにくい。
結局、この問題を解決しないと、「いい旅」ではなく、「不安な旅」になってしまいます。
そして、名古屋を見てもらうのはいいですが、これだけではまず集客できません。やはり、京都、奈良あたりにすぐ行けるルートを拡充する必要もあるでしょう。
これらの場所は外国人が大変な関心を持っています。東京より場所的には近いわけですから、この地の条件を生かさないのはもったいないでしょう。
ゆくゆくは、京都、奈良に近い空港、みたいに宣伝していくことも考えないといけません。
とりあえず、今回カナダへの直行便が登場したので、今後も少しずつ増やしながら、中部国際空港の利便性を高めていってもらいたいものです。
豆知識: 中部国際空港は駐車場の数が減っているので、要注意。これを機に、もっと分かりやすく電車で空港へ行けるようにしてもらいたい。
車で空港へ行く方に大事なお知らせです。
以前書きましたが、中部国際空港は駐車可能台数が減少しています。
[セントレア駐車できなくなる可能性、どうする?] 中部国際空港駐車場、駐車可能台数減少へ。収容最大36%減、LCCターミナル整備によるもの。
車を利用する方は、要注意が必要です。
中部国際空港には、これも機に、公共交通機関での空港への行き来をもっと分かりやすくするよう、努めていただきたく思います。
中部国際空港からカナダへはどの程度運航するのか
上記日経新聞によると、10月27日まで、週3~4便運航するとのこと。
10月27日まで、週3~4便運航する
せっかくなので、現在(6月2日)の運航スケジュールを中部国際空港のページから引用すると、下記の通り。
- AC 1956 セントレア16:45発 → バンクーバー10:00 着(火・水・金・日運航)
- AC 1955 バンクーバー12:45発 → セントレア+15:15 着(月・火・木・土運航)
なぜ中部国際空港からカナダへの直行便が運航されるのか
上記日経新聞によると、カナダへの観光客のほか、米国へ向かうビジネス客の乗り継ぎ需要を取り込むとのこと。
エア・カナダのシニア・ディレクター、ティモシー・リュー氏は記念セレモニーで「文化交流だけでなく、経済関係も促進する。両国の文化と自然を多くの人に体感してほしい」と話したとのこと。
カナダへの観光客のほか、米国へ向かうビジネス客の乗り継ぎ需要を取り込む
エア・カナダのシニア・ディレクター、ティモシー・リュー氏は記念セレモニーで「文化交流だけでなく、経済関係も促進する。両国の文化と自然を多くの人に体感してほしい」と話した
バンクーバーへ行く際は、利用させてもらいます。今後も中部国際空港の欧米へ直行便が増えることを期待しています。