ユニクロ、遂に動く。
今回は、ユニクロが生産拠点をアフリカのエチオピアに設けるという話。
遂にエチオピアまできました。
ちなみに、ライバルのH&Mは、数年前にとっくにエチオピア入りしてます。
そう考えると、H&Mの先見性と行動力はかなりのものです。
ユニクロはこれから追撃ですが、このエチオピアという国、ユニクロも生産拠点を設けるということで、今後、さらにアパレル業界の注目の的になりそうです。
ファーストリテイリング傘下のユニクロが、アフリカで初となる生産拠点をエチオピアに設ける
27日の日経新聞によると、ファーストリテイリング傘下のユニクロは、アフリカで初となる生産拠点をエチオピアに設けるとのこと。柳井正会長兼社長が方針を明らかにしたとのこと。
ファーストリテイリング傘下のユニクロは、アフリカで初となる生産拠点をエチオピアに設ける
柳井正会長兼社長が方針を明らかにした
ユニクロは中国やベトナム、バングラデシュなど労働コストの低い国を選んできたが、ユニクロはさらに労働コストの低い、最後のフロンティアであるエチオピアに注目。
さて、ユニクロといえば、労働コストの低い国を量産拠点とすることで、大きく伸びてきました。
当時は中国の労働コストは低かったわけですが、中国は経済発展があり、政治的な影響もあり、労働コストは急上昇。
そのうち、ユニクロはバングラデシュに注目し、フットワーク軽く、動いていきました。
そして、今回、エチオピアです。
これは端的に、エチオピアの労働コストがさらに低いから、及び、欧州に近いからという点が考えられます。
ちなみに、エチオピアには、「最後のフロンティア」というニックネームもあります。結局、ユニクロも最後のフロンティアに行き着きました。それぐらいここの労働コストは低いことで知られています。
あと、アパレル業界にとってエチオピアは確実に関心の的になります。そもそもエチオピア政府は既に数年前から、同国のアパレル業界関連輸出を大きくしたいという考えを示していました。
エチオピアは人口も多く、既にH&Mが大きくやってます。ユニクロが今回入ってきますが、ユニクロ以外のアパレル企業でも関心対象にもなる可能性は十分あります。
上記日経新聞によると、ユニクロの量産拠点である中国やベトナムの労働コストは上がっているとのこと。
ファストリは08年、当時は労働コストが低かったバングラデシュに生産を目的とした合弁会社を設立。試験生産後に、同国を本格的な製造拠点にして収益力を高めたとのこと。
一方、エチオピアの労働コストはアフリカの国のなかでも低水準というとのこと。同国はアジアの途上国よりも安い労働コストを背景に縫製産業が育っているとのこと。
エチオピアはユニクロが今後の重要市場と位置づける欧米市場に近く、米国向けの衣料品については税金がかからないとのこと。カジュアル衣料大手の「H&M」が現地生産を始め、中国企業などの縫製工場も増えているとのこと。
最後に、エチオピアでの生産の今後の計画などみておきましょう。
ユニクロ、エチオピアでの生産、今後の計画は
上記日経新聞によると、18年にもTシャツを中心としたシャツ類を対象に現地の工場で試験生産を始めるとのこと。品質や生産可能な枚数などユニクロが求める基準に対応できれば、生産量を順次増やすもようだとのこと。
低価格・高品質の製品を安定的に生産できるようになれば欧米向け輸出拠点にする方針とのこと。価格競争力を高め、世界の衣料品大手に対抗するとのこと。
18年にもTシャツを中心としたシャツ類を対象に現地の工場で試験生産を始める
品質や生産可能な枚数などユニクロが求める基準に対応できれば、生産量を順次増やすもようだ
低価格・高品質の製品を安定的に生産できるようになれば欧米向け輸出拠点にする方針
価格競争力を高め、世界の衣料品大手に対抗する
ユニクロ、エチオピア生産拠点のゆくえは。要注目です。