脳波で広告効果測定とはいったい。
今回は、マクロミルが脳波分析活用のニューロマーケティング企業であるセンタンを子会社化するという話。
今後、マクロミルは脳波で広告効果を測定することになります。
「脳波」っていったい。。。と思われた方もいるでしょう。
今回はこれを見ていきましょう。
マクロミルが脳波解析をマーケティングに活用するサービスを手掛けるセンタンを子会社化。マクロミルが脳波など生体情報を使った広告効果の測定を本格的に始める
7日の日経新聞によると、インターネット調査のマクロミルは脳波など生体情報を使った広告効果の測定を本格的に始めるとのこと。
脳波解析をマーケティングに活用するサービスを手掛けるセンタンを子会社化するとのこと。インターネットでのアンケート調査と生体情報を活用した分析を組み合わせてマーケティングの精度を高めるとのこと。
すでにセンタンに10%を出資しているものの、今回、創業者の田中尊信社長から41%分を取得。出資比率を51%に引き上げ、連結子会社化するとのこと。出資額は明らかにしていないとのこと。
インターネット調査のマクロミルは脳波など生体情報を使った広告効果の測定を本格的に始める
脳波解析をマーケティングに活用するサービスを手掛けるセンタン(東京・千代田)を子会社化する
インターネットでのアンケート調査と生体情報を活用した分析を組み合わせてマーケティングの精度を高める
すでにセンタンに10%を出資しているが、今回、創業者の田中尊信社長から41%分を取得
出資比率を51%に引き上げ、連結子会社化する。出資額は明らかにしていない
マクロミルはマーケティングリサーチ企業。アンケートモニターを募集し、アンケートに答えてもらっています。2017年、再上場しましたが、再上場前に私も記事書きました。
マクロミルがセンタン子会社化、脳波計測で、共感した理由などまで分析できるようになる。ただ、脳波測定とはいったいどういうことか。
脳波分析、非常に大切なことです。
無意識に行動している中でも、脳がどのように反応しているのかを見ることで、その理由なども分析できます。
センタンの脳波分析では、何ができるようになるか、ここを見てみましょう。
上記日経新聞によると、センタンは脳波を測定し、CM映像などを見た人がどの場面で共感度が高まったかを解析するサービスで特許を持っているとのこと。心理学の研究者も社内に抱え、なぜ共感したかの理由まで分析することができるとのこと。
センタンは脳波を測定し、CM映像などを見た人がどの場面で共感度が高まったかを解析するサービスで特許を持っている
心理学の研究者も社内に抱え、なぜ共感したかの理由まで分析することができる
確かに、脳波分析とマーケティングは密接につながりそうです。
ただ、おそらく疑問に思った方もいるでしょう。
「そもそも、どのように脳波を測定するんだろうか」、と。
確かに。
でも、皆様も、テレビなどで、ヘッドギアに線がついたのをつけて脳の実験などをしているのを見たことがあるかと思います。
あんな感じをイメージすれば一番分かりやすいでしょう。
安全面はどうなのかと思われた方。
いや、これは安全だとセンタンもいっています。
というのも、「頭から電気を流す」のではなく、「流れているものを測定しているだけ」だから安全、としています。
脳波測定は日本では遅れている。昔のあの集団の影響も少しあったりするかも?ニューロマーケティングは今後日本でも普及する。
ちなみにですが。
日本ではこの脳波測定での分析である「ニューロマーケティング」という手法は遅れをとっています。
上記日経新聞によると、欧米では脳の反応を測定することで消費者の心理などを分析する「ニューロマーケティング」と呼ばれる手法が急速に拡大しており、市場規模は1000億円を超えるといわれるとのこと。日本はまだ数十億円規模にとどまっており、マクロミルはセンタンを子会社することで、ニューロマーケティングの日本での普及を加速するとのこと。
欧米では脳の反応を測定することで消費者の心理などを分析する「ニューロマーケティング」と呼ばれる手法が急速に拡大しており、市場規模は1000億円を超えるといわれる
日本はまだ数十億円規模にとどまっており、マクロミルはセンタンを子会社することで、ニューロマーケティングの日本での普及を加速する
頭に何かヘッドギアをつけて、脳波、というと、おそらく何名の方は、昔あったあの団体がやっていたあれを思い浮かべる人もいるんじゃないでしょうか。思い出せない方、PSIといえば、思い出せますでしょうか。あれは強烈なイメージでしたね。
ただ、あれはまったく別次元の話。そもそもあれは、脳波を測定する目的のものでないですから、あれとごっちゃにしてはいけません。
ただ、あのようなマインドコントロール的なイメージを持っている人が多少いると考えると、ニューロマーケティングの日本での普及には、このあたりのイメージ払拭も必要かもしれません。
それでも、今後この分野が発展していくにつれ、このような先入観はなくなっていくとは思いますが。
マクロミルとセンタンは、既に一緒にいろいろやっています。
上記日経新聞によると、マクロミルはセンタンと組み、清涼タブレット「フリスク」のネット動画広告について、脳波を測定し、共感度が上がった場面や下がった場面、その理由について分析とのこと。分析に基づいて場面の構成や表示される文字の大きさなどを変更して、共感度がより高い動画広告を作成したとのこと。
- マクロミルはセンタンと組み、清涼タブレット「フリスク」のネット動画広告について、脳波を測定し、共感度が上がった場面や下がった場面、その理由について分析
- 分析に基づいて場面の構成や表示される文字の大きさなどを変更して、共感度がより高い動画広告を作成した
ニューロマーケティングは日本では普及するか。マクロミルが主導権を握るかどうか、要注目です。