AI黒板とはいったいなんぞや。
リコーがIBMのAIを活用したコンピューター「ワトソン」と連携した電子黒板を開発
日経新聞によると、リコーは米IBMの人工知能(AI)技術を活用したコンピューター「ワトソン」と連携した電子黒板を開発したとのこと。
リコーは米IBMの人工知能(AI)技術を活用したコンピューター「ワトソン」と連携した電子黒板を開発
いったいこの電子黒板とはどんなものか、それが下記。
リコーの「賢い黒板」は決めるべき項目を忘れていたときに指摘してくれる。
上記日経新聞によると、電子黒板に映した映像や資料、会議中の議論や電子黒板へのかき込みなどをワトソンが認識するとのこと。
決めるべき項目を忘れていたときに指摘するなど「賢い黒板」として会議をサポートするとのこと。
電子黒板に映した映像や資料、会議中の議論や電子黒板へのかき込みなどをワトソンが認識する
決めるべき項目を忘れていたときに指摘するなど「賢い黒板」として会議をサポートする
AIらしさが出る黒板ですね。しかし、我々が忘れていた項目まできちんと指摘してくれるとは、おもしろい話であります。
議事録も自動作成。自動翻訳まで。さらに、議論をまとめたサマリーも作成。
上記日経新聞によると、議事録を自動的に作成するとのこと。マイクを通じて発言内容を認識し、海外との会議ではその場で英語や中国語などに自動的に翻訳するとのこと。
議論をまとめたサマリーを作成し、例えば会議で今後やると決めた項目をまとめて確認できるとのこと。「誰が担当するか」「いつまでに実施するか」など必要項目を決め忘れた場合、注意喚起するとのこと。
議事録を自動的に作成する
マイクを通じて発言内容を認識し、海外との会議ではその場で英語や中国語などに自動的に翻訳する
議論をまとめたサマリーを作成し、例えば会議で今後やると決めた項目をまとめて確認できる
「誰が担当するか」「いつまでに実施するか」など必要項目を決め忘れた場合、注意喚起する
自動議事録作成で、議事録作成者の仕事が一気に減るのでしょうかね。自動翻訳機能つきってのは個人的に関心があります。
なぜリコーは電子黒板(賢い黒板)を開発したのか
なぜこのような商品が出たのか。上記日経新聞を私のほうでまとめてしまうと、下記の3点に集約できるかと思います。
上記日経新聞によると、
- 会議時間の短縮や効率化を課題とする企業が多いため、これをサポート
- 発言回数や内容の分析結果から会議の改善提案などにもつなげられるようにするため
- 会議の参加人数を認識し、会議室の予約システムなどとも連携できるようにするため
会議時間の短縮や効率化は多くの企業で課題になっている
発言回数や内容の分析結果から会議の改善提案などにもつなげる
会議の参加人数を認識し、会議室の予約システムなどとも連携できるようにする
要するに、会議を効率化するために開発したのが一番の狙い。確かに日本は会議が多いから、このような会議を手助けする商品はおもしろいかもしれない。
また、他のシステムとも連携できるようにする意向とのことで、このあたりがITらしさがでていますね。
リコーの電子黒板「賢い黒板」が指摘してくれそうな例
たとえば、
- Aさんは発言がこの会議で一回も発言されてないから、もっと発言してもらったほうがいいかもしれない
- 話す予定だったB事業部の人事の話についてまだ議論されていない
- 参加人数がこんなに少ないのに、こんなにでかい会議室を使う意味ないかもしれない
こういった提案はぱっとでてきそうですね。
いつからリコーの電子黒板「賢い黒板」は販売されるのか
ワトソンと連携した電子黒板は2017年1月から試験的に販売を開始し、徐々に世界に展開する計画とのこと。今後3年間で100億円の売り上げを見込んでいるとのこと。
ワトソンと連携した電子黒板は2017年1月から試験的に販売を開始
徐々に世界に展開する計画
今後3年間で100億円の売り上げを見込んでいる
AIを使った新製品というのは、おもしろいものが多いですね。3年間で100億円売りたいということで、自信作なんでしょうか。登場が楽しみです。今回の賢い黒板の導入は広がるのか、要注目。