デュパルー氏がAIGのCEOになりそうだ。
デュパルー氏は米国の関係者の間ではけっこう知られた人物。そんな人物が、あのAIGのCEOになります。
AIGの次期最高経営責任者(CEO)に米ハミルトン保険を率いるブライアン・デュパルーCEOが就任
日経新聞によると、米保険大手AIGの次期最高経営責任者(CEO)に米ハミルトン保険を率いるブライアン・デュパルーCEO(70)が就任することが11日、分かったとのこと。
米保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の次期最高経営責任者(CEO)に米ハミルトン保険を率いるブライアン・デュパルーCEO(70)が就任することが11日、分かった
余談: AIGのCEOになるデュパルー氏とは。ブライアン・デュパルー氏はAIGで20年以上勤務し、競合保険会社のCEOを務め、ハミルトン保険を創業。AIG時代は知日派としても知られている。日本のAIGは生保は撤退したが、損害保険業務で何か変化があるだろうか?
AIGのCEOになるデュパルー氏とはいったい何者か。
米国の特に業界内ではけっこう有名人です。
上記日経新聞によると、デュパルー氏はAIGで20年以上勤務していたとのこと。競合の保険会社のCEOを務め、2013年にはハミルトン保険を創業したとのこと。米保険業界では著名な存在とのこと。
デュパルー氏はAIGで20年以上勤務していた
競合の保険会社のCEOを務め、2013年にはハミルトン保険を創業した
米保険業界では著名な存在
まず、ポイントとして、AIGで20年以上勤務していたという点があります。
要するに、今回AIGのCEOになるわけですが、AIGに戻ってくる形となっているわけです。これはおもしろい。
デュパルー氏は、AIG辞めて、別の会社の経営に関わり(ちなみに複数です)、さらにその後、自ら保険会社を創業した人物。
これだけでもかなり行動力がある人物だと分かるかと思います。
なお、デュパルー氏は知日派として認識してよさそうな人物であるという情報もあります。
というのも、デュパルー氏の20年間のAIG時代に、日本での業務にも率先してかなり関わっていたとされているからです。
ただ、昨年11月に、AIGは日本の生保から撤退という話がありました。
つまり、今後真っ先に強化するなら、残った損害保険業務となるでしょう。
デュバルー氏は、損害保険業務で日本において、何かしらのアクションを起こすのか。もしくは、別の業務でアクションを起こすのか、起こさないのか。
日本の保険業界も競争が激しいので、そう簡単にはいかないでしょう。
ただ、日本のことを知る人物なだけに、デュパルー氏がどのような判断をするのか、このあたりは注目しておいていいと思います。
なぜAIGはデュパルー氏をCEOとして招き入れるのか
上記日経新聞によると、AIGの現CEOであるピーター・ハンコック氏は3月に辞任の意向を表明していたとのこと。AIGは業績が低迷しておりアクティビスト(物言う株主)として知られるカール・アイカーン氏やジョン・ポールソン氏らが経営陣への圧力を強めていたとのこと。
AIGの現CEOであるピーター・ハンコック氏は3月に辞任の意向を表明していた
AIGは業績が低迷しておりアクティビスト(物言う株主)として知られるカール・アイカーン氏やジョン・ポールソン氏らが経営陣への圧力を強めていた
デュパルー氏はAIGのCEOになるのか、その実力やいかに。要注目です。