箕浦氏、メリルリンチへ。
今回は、三井住友銀行元副頭取の方がメリルリンチ日本証券会長になるという話。
当ブログをご覧の方はすぐ反応されるかと思いますが、最近、三井住友銀行元副頭取関連の話がアツいです。下記で書いていきます。
メリルリンチ日本証券会長に三井住友銀行元副頭取の箕浦裕氏
日経新聞によると、メリルリンチ日本証券は三井住友銀行元副頭取の箕浦裕氏(61)が代表権のある会長に就く人事を固めたとのこと。
来週の取締役会で正式に決め、6月1日付で就任するとのこと。中山恒博会長(69)は退任するとのこと。
メリルリンチ日本証券は三井住友銀行元副頭取の箕浦裕氏(61)が代表権のある会長に就く人事を固めた
来週の取締役会で正式に決め、6月1日付で就任する
中山恒博会長(69)は退任する
余談: 三井住友銀行元副頭取である箕浦裕氏のメリルリンチ日本証券会長就任。今月、別の三井住友銀行元副頭が外資金融の日本法人会長となるという話があった。車谷暢昭氏がCVCキャピタル・パートナーズ日本法人会長就任で話題になっている。
メリルリンチ日本証券の会長となる箕浦氏。
メリルリンチといえば米投資銀行として知られています。
箕浦氏は三井住友銀行元副頭取。
三井住友銀行元副頭取といえば。
そうです、今月、別の三井住友銀行元副頭取の方の話を扱いました。
車谷氏のCVC日本法人会長就任という話です。
[三井住友銀行頭取に成り損なった車谷氏、華麗な転身] 三井住友銀前副頭取の車谷暢昭氏が英CVC日本法人会長に。欧州最大の有名ファンド、車谷氏の実力やいかに。
CVCはファンドですが、大雑把にいってしまえば、外資金融です。
よって、前回扱った車谷氏の話と、今回の箕浦氏の話で似ている点、それは、
- 名の知れた外資金融の日本の会長職
- 三井住友銀行元副頭取
この2つの点においては、合わさる点があります。
三井住友銀行元副頭取。頭取でなく、副頭取というあたりも興味深く、なかなか目が離せないポジションかもしれませんね。
メリルリンチ日本証券会長に就任する箕浦裕氏(みのうら・ひろし)の経歴、学歴。箕浦氏はなんとも銀行員らしい学歴の持ち主。
箕浦氏の学歴と経歴を確認しておきましょう。上記日経新聞の方でコンパクトにまとまっているので、これを紹介します。
- 78年(昭53年)慶大経卒
- 三井銀行(現三井住友銀行)入行
- 84年米ペンシルベニア大ウォートンスクール卒
- 12年三井住友銀行副頭取、14年副会長
78年(昭53年)慶大経卒、三井銀行(現三井住友銀行)入行。84年米ペンシルベニア大ウォートンスクール卒。12年三井住友銀行副頭取、14年副会長
というわけで、慶應経済学部卒で、ペンシルベニア大卒ですから、なんとも銀行員らしい学歴といえるでしょう。
豆知識: 箕浦裕氏はグリーンヒル・ジャパン社長を経験したこともお忘れなく。
なお、上記では書かれていないですが、重要な点を私の方で追記しておきましょう。
箕浦氏は、三井住友銀行を去った後、グリーンヒル・ジャパン社長を経験しています。
グリーンヒルは米系投資銀行です。
要するに、です。
箕浦氏の場合は、グリーンヒル・ジャパンで社長を経験し、いわば既に外資慣れしている人物なわけです。
私も外資金融と邦銀の両方の知り合いがたくさんいますが、この2つは働き方や考え方などがずいぶん異なっています。その意味で、箕浦氏の外資慣れは、今後も注目点となります。
なぜメリルリンチ日本証券は箕浦裕氏を会長に招き入れるのか
上記日経新聞によると、三井住友銀で海外展開を主導した箕浦氏の経験や人脈を生かして顧客基盤を広げ、日本でのビジネス拡充につなげるとのこと。
メリルリンチ日本証券は三井住友銀行元副頭取の箕浦裕氏(61)が代表権のある会長に就く人事を固めた
来週の取締役会で正式に決め、6月1日付で就任する
三井住友銀で海外展開を主導した箕浦氏の経験や人脈を生かして顧客基盤を広げ、日本でのビジネス拡充につなげる
中山恒博会長(69)は退任する
グリーンヒル・ジャパンでの社長の経験もメリルリンチにとってはポイントになったことでしょう。
豆知識: 退任する中山恒博会長も箕浦氏同様、慶應経済卒
最後にちょっとした豆知識を。
箕浦氏が慶應経済卒とは上記で書きましたが、ちなみに、今回メリルリンチ会長から退任される中山氏も、慶應経済卒です。
慶應経済卒の会長が続きます。
箕浦氏の実力やいかに。要注目です。