3500百億円の偶発債務。土壇場になってこの話題がくる。

まぁ昨年まではビッグ4にて、トランザクション、監査と経験した私としては、偶発債務っていうのはよく聞く言葉ですし、特にトランザクションの時代は私もこれをかなり時間をかけて精査したことがあります。

 

さて、この偶発債務をおさらいしておくと、これは、引当金とは異なり、基本的には発生の可能性が低いものであります。ただし、監査法人なんかがリスクが高く、開示するべきと判断する際は、ディスクロージャーする必要があります。この辺の判断ってのは難しいんですけどね。けっこう十分に話し合われるところであります。

 

ちなみに、報道にもあるとおり、4半期報告書にて開示されていたものとしては283億円のリスクがある、と注記にありました。要はほんの一部だけだったということです。

 

まぁホンハイがこの開示されている283億円分しか知らなかったということだけはありえないでしょうね。どの程度しっていたか。

 

難しいのは、この3500億円の詳しい内容が分からないのでコメントしづらいのですが、普通に考えるとホンハイは多くは知っていたのではないかな、と思います。というのも、こういうのってちゃんとチェックしますから。私ももろ現場でこういう仕事してましたから。ただもっと詳しいことが知りたいですね、この3500億円の内容について。

 

なんにせよ、タイミングですが、産業革新機構がおりた今、こういった話題がでて、交渉内容がもし変わっていくなら、かなりドラマチックな話ではありますね。

 

結論が待ち遠しいところです。

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