日経新聞によると、日本電産が4月22日、ルーマニアの家電モーター会社を買収すると発表しました。買収額は公開されていません。IMEPは洗濯機や乾燥機などのモーターを製造しており、日本電産はIMEPの顧客を獲得、ここをヨーロッパでの生産拠点の中心にしようとしています。持分約94.8%をIMEPの主要株主から取得します。IMEPの2015年12月期の売上高は1480万ユーロ(約18億円)で、従業員数は288人と報道されています。

 

日本電産も遂にルーマニアに来ます。ようこそルーマニアへ。

 

さて、今回日本電産が買収したのは、IMEPという会社。正式名称はANA IMEP S.A.(IMEP)ですね。ルーマニアのピテシュにあります。ブカレストからだいたい2時間ぐらいのところですね。ちょっと田舎です。

 

さて、日本電産はなぜこのルーマニアの会社を買収したのでしょうか。

生産コストが低いというのは当然のこと、将来的にはシェアードサービスセンターあたりもここにもってくるという考えがあるようです。

考えとしては素晴らしいと思いますし、長期戦略としては申し分ないですね。うまくいくかはおいておいて。

 

さて、今回日本電産が買収した企業の話に戻します。いちよう私のわかる範囲で解説します。Ana Imepですが、Anaとなんでついているのかというと、AnaというのはAnaグループが過去にImepを買収したからです。そしてこのAnaグループというのは、前政治家でビジネスマンのコポスさん (Copos)によって率いられていました。ちなみにこのコポスさんというのは汚職で捕まってしまいました。。。いわゆるダーティーな男です。ただ、コボスさんがダーティーだったからといって、この会社がダーティーというわけではないので、ここはごちゃまぜにしないようにお願いします。

 

2010年のルーマニアの報道では、このコポスさんがこのImepにて、300人の従業員を切ったといっています。厳しい体験もしてきている会社であると垣間見えます。いろいろこれまでの不満やらもたまっていることでしょう。

 

永守さんの経営手腕、楽しみです。ルーマニアへお越しの際は、どうぞご連絡ください。

 

それではまた!

 

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