航空会社の業務提携は素晴らしい。

 

本日、ANAとベトナム航空が資本、業務提携をすると発表。日経新聞によると、

ANAHDが7月をめどにベトナム航空の新規発行株式を2兆4310億ドン(約117億円)で取得する。出資比率は8.8%になる。

日経新聞の5月28日の記事より

 

ANAがベトナム航空に8.8%出資した形なわけですね。素晴らしいですね、これは。なんで素晴らしいかというと、いちようこれも重要なところなので抜粋しておくと、

両国間の国際線のほか相互の国内線で共同運航し、機体整備などでも協力する。ベトナム航空は提携でANAHDの機内や空港サービスのノウハウを取り込む。

日経新聞の5月28日の記事より

 

そうです、我々ユーザーにとってのメリットを一言でいってしまうと、

 

共同運航する=業界用語ではコードシェア便

 

これにつきます。何円資本が入っていようがユーザーにとっては関係ない。具体的な例を考えてみましょう。例えば、皆さまがベトナムへ行くとき、

  • ベトナム航空なのに、ANAとの共同運航便であれば、マイレージもためれる
  • ANAのウェブサイトからもベトナム航空のチケットを購入できる

非常に便利だと思います。

 

私の例でいえば、昨日、エアセルビアを初めて使った、と記事で書きましたが、別に好んでエアセルビアを使ったのではなく、たまたまコードシェア便だったから使ったという他ありません。でも、たまたま都合のいい時間帯などにこの便があったのがよかったのです。

 

ちなみに、多くの方が経験上ご存知のように、コードシェア便といっても、例えば今回のケースでは、ANNのフライトアテンダントがコードシェア便の中にいるとかではなく、ANAがベトナム航空の便のチケットも販売しているというだけです。

 

だから、ANAのおもてなしサービスというものを期待することは基本的にできません。それでも、購入時から直前までANA経由っておいうのは、思ったよりプラスのポイントです。安心感という意味では。

 

一つ、おもしろいことを書いておくと、アライアンス=共同運航では必ずしもないということです。例えばANAの場合スターアライアンスに属していますが、このスターアライアンスに属している企業同士の結びつきというのは、共同運航以上に強いものがあります。また、共同運航というと”通常”、アライアンス間で行われます。アライアンスですと、メリットとしては、例えば、

  • 共通ターミナル使用
  • 共同運航
  • 空港ラウンジなどの施設をともに使う

このあたりでしょうか。

 

そして、今回のANAとベトナム航空は、実は異なるアライアンス間、つまりアライアンスを超えた提携なのです。だから、上記の”通常”を超えた枠組みといえます。

 

もちろん、多少話がこじれてきます。例えば、ベトナム航空はJALと同じアライアンスなので、共同運航していますが、今回の提携のため、これは今後解消する、ということです。このあたりの説明を、アライアンスの中でどうするのか、このあたりが今後注目となってきます。

 

いずれにせよ、ユーザーにとっては、何のアライアンスであろうとも、共同運航など、手段が増えれば増えるほど便利になるわけです。だから、今回のようなニュースは非常に喜ばしいものだといえます。

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