トヨタ、なんとグーグル子会社、ボストンダイナミクス買収がほぼ確実、あの天下のアマゾンに競い勝った理由とは。
テックインサイダーというニュースサイトがありますが、こちらの独自取材（すみませんが英語です）によると、トヨタ自動車がグーグル子会社のボストンダイナミクスの買収交渉をしていると報じました。また、報道によると、買収条件などは不明だが、買収間近とのこと。
これは驚き！ボストンダイナミクスは、歩行ロボットを開発している企業です。実はこの報道、今年３月にありました。その時は、アマゾンとトヨタが買収先企業の候補に上がっていました。その時でも私はたまげました。トヨタとグーグルの買収交渉なんてスケールがでかいなぁと。そして、今回、どうもトヨタに軍配が上がったみたいですね。これが実現すれば相当おもしろくなりそうです。ちなみに、グーグルは約２年半前に、このボストンダイナミクスを買収しています。
さて、このボストンダイナミクスですが、私はロボット好きというわけではないですが、豊田市出身のトヨタファンなので、今年３月の報道の時から注目していました。どんな会社なんだと。
結論からいえば、非常に不気味なロボットを多く開発している企業であります。
ロボットダイナミクスはオフィシャルのyoutubeをもっており、その中で興味深い人気の動画３つを皆様にご紹介したいと思います。リンクも貼っておきます。
こちらは人型ロボットです。おもしろい動きですね！
変則的な躍動感のあるロボット。これがロボットなのか？！という動きですね。
走ってるロボット。３０秒のところ、ご覧ください。蹴られましたが、うまくバランスを保ち、倒れなかった。なんておもしろいロボットなんでしょうか。
さて、このロボットダイナミクスという会社、トヨタにとってなんで買収先としておもしろい会社なのか、理由をいくつか考えてみましょう。
- MITでロボットと人工知能を研究していた教授、Marc Raibert (マークレイルバート氏)が作った企業だから、技術の面では確かなものがあると考えられる点
- そもそもアイデアが革新的なので、トヨタの技術と交わると、さらにおもしろい技術が生まれる可能性がある点
- そもそも天下のグーグルが２年半前に買収した会社だから、身体検査は数年前に一度終了している点
トヨタがアマゾンとの交渉で競い勝ったことが個人的にはびっくりなんですが、正直現時点で条件面が分からないので、これが割高なのか割安なのかは全く分かりようもありません。
ただ、この２つの会社が交わると、おもしろいことが起きそうだというわくわく感は間違いなくあります。そして、英語の原文からおもしろ箇所をピックアップするとすれば、
Several Google robotics employees have also left the company to work at the Toyota Research Institute recently.
James Kuffner, the co-founder of Google’s robotics division, left the company in January to join the Toyota Research Institute. Joseph Bondaryk, the operation manager for Boston Dynamics under Google, also joined the Toyota Research Institute in January, according to LinkedIn.
要は、グーグルのロボット部門の共同設立者であるジェームズさんが、１月にグーグルを辞めて、トヨタリサーチインスティテュート (Toyota Research Institute) に入ったという事実です。さらに、ジョセフさんというグーグルのボストンダイナミクスにてオペレーションマネージャーをしていた方も、トヨタリサーチインスティテュートに入っています。
また、このお二人の方以外でも、さらにキーマン２人がトヨタリサーチインスティテュートに移ったと記事に書かれています。
そんなわけで、既にトヨタは重要人物を獲得しているわけです。今回の買収が友好的買収になるというのもうなずけるところでしょう。また、トヨタがアマゾンに競い勝つのもわかる気がします。しかし、トヨタ、思った以上にすごい力がありますね。
ちなみに、このトヨタリサーチインスティテュートは今年１月に米国で設立されたばかりの研究所であり、人工知能などに関する研究をしているとされています。
さぁ、今後どうなるか、ますます注目ですが、いい結果になるといいですね。トヨタはおもしろいことしてくれそうで、楽しみです。
それではまた！
P.S. その後、ボストンダイナミクスだけではなく、SCHAFT (シャフト)の買収交渉も同時に行われているという報道がありました。