やっぱり買収ネタにはいつも驚く、今回は今話題が多いヤフーがあのイーブックジャパン (ebook japan)へTOBだ、買収は成功するのか。

 

なお、下記の更新があるので、これをもとに、記事も数か所更新しました。

 

[更新] 8月12日、ヤフー、イーブックへのTOB価格上げを発表(記事も数か所更新)

日経新聞によると、12日、TOB(株式公開買い付け)による子会社化を目指しているイーブックイニシアティブジャパンの買い付け価格を1株850円から同1150円に引き上げると発表したとのこと。出資額は当初約21億円を見込んでいたが、買い付け価格変更で最大約28億円となるとのこと。TOBの期間は8月29日まで延長とのこと。イーブックの筆頭株主であるクックパッドも、保有する10.79%の全株式について新価格の買い付けに応募するとのこと。

  • 12日、TOB(株式公開買い付け)による子会社化を目指しているイーブックイニシアティブジャパンの買い付け価格を1株850円から同1150円に引き上げると発表

  • 出資額は当初約21億円を見込んでいたが、買い付け価格変更で最大約28億円となる

  • TOBの期間

  • 29日までに延長

  • イーブックの筆頭株主であるクックパッドも、保有する10.79%の全株式について新価格の買い付けに応募する

 

どえらい値段があがりました

 

イーブックジャパン (ebook japan) について概要

今回のヤフーのターゲットは、イーブックイニシアティブジャパン eBookJapan。名前が長いので、イーブック (ebook)と呼ばれることが多いです。この会社、ご存知ですか?イーブックは電子書籍販売サイトです。電子書籍とはいっていますが、活字のイメージより、漫画 (マンガ)のイメージが圧倒的に強いですし、マンガに強味のある会社です。私自身、電子書籍でマンガを読みたいときはイーブックイニシアティブジャパン eBookJapanで購入することが多いです。なお、創業者は小学館出身の鈴木会長!そして、株主として最初に上がるのは、あのクックパッド!だいたい10%ぐらい保有しています。

 

 

イーブックジャパン買収、TOBの内容とは?

こちらがイーブックジャパン (ebook japan)の、オフィシャル公式文書、

ヤフー株式会社による当社株券に対する公開買付けに関する意見表明 及びヤフー株式会社との資本業務提携契約の締結のお知らせ

となります。なお、35ページ超と長編なので、以下、上記オフィシャルのIRのデータを元に重要箇所を抜粋、また考察していきます。

 

 

ヤフーがイーブックをどのように買収する予定か

TOBとなります。

 

イーブックのTOB 買い付け期間(更新)

 

2016年6月10日ー2016年8月29日(更新後)

 

イーブックのTOB 買い付け価格 (更新)

 

1株850円→1株1150円(更新)

850円の場合、9日の終値が679円なので、その25%上ということになります。

1150円の場合さらに上。

 

 

イーブックの買付代金  (更新)

2,063,545,000 円 → [更新] 買い付け価格変更で最大約28億円に更新

つまり、20億6354万5千円ということです。→変更後、最大28億円へ

 

 

 

イーブック株式の買付予定数、買付予定数の下限、買付予定数の上限

買付予定数は、

2,427,700株

 

買付予定数の下限は

990,800株

 

買付予定数の上限は

2,427,700株

 

なお、重要なところですが、買付予定数の下限に達しないときは、買い付けしません!というと、買収しないよーという話になります。

 

 

なぜヤフーはイーブックを買収するのか?その4つの理由とは

4つの買収理由が記されています。その4つの理由とは、

  1. コンテンツの提供におけるシナジー

  2. 販売促進におけるシナジー

  3. システム開発におけるシナジー

  4. 集客におけるシナジー

 

まぁ妥当な理由かと思います。ただ、一番ユーザーにとってイメージがつきやすいことをいえば、ヤフーってのはyahoo!ブックストアをもっていますから、ここにイーブックの技術やらが入り込んで、コラボがおこる、ということになるかと思います。まぁシナジーは確実にあるでしょうね。

 

イーブックジャパン (ebook japan)の最近の株価などや財務状況など

イーブックイニシアティブジャパン【3658】の現在の株価

(株)イーブックイニシアティブジャパン【3658】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス 

 

イーブックジャパンの株価のピークは2013年。なんと高値3175円までつけています。その後、株価は下がり続け、年初来安値は453円と高値の時の14%の値段そして、。9日の終値679円というのは、この高値の3175円の21%ぐらい。TOB価格でいえば、850円ですから、高値からみれば約27%。一つ大事なことをいいましょう。予想PBRが1.7と低いこと。

 

うーん、ユーザーとして全然悪くないんですが、市場の評価は厳しいですね。競合他所よりちょっと厳しく評価されています。なお、イーブックの売上は95億円ですから、競合他社と比べるとかなり大きくやってますけどね。売上はずっとのぼってきていていますが、近第一四半期は営業赤字に転落してしまいました。

 

ヤフー、イーブックジャパンのTOB発表のタイミングがすごすぎた

そしてこの営業赤字転落の発表が8日。一時9.62%安。そして、今回のTOB発表が9日。これはちょっと。。。(笑)売った株主は今頃ぶちぎれているでしょう(笑)ドラマが間違いなくありましたね。。。

 

イーブックの株主優待について

イーブックの株主は、株主優待でイーブックの図書券がもらえます。まずは、イーブックイニシアティブジャパン eBookJapanよりお気に入りのマンガがあるかをチェックして、ありそうなら優待もうれしい内容になるかもしれませんね。

 

さて、今回、価値の評価をしたのはKPMG FASさんたち。

 

会社の価値を計算していた日を思い出します。今後の行方はどうなるのか、楽しみです。

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