天下のグーグル創業者が本気なら、本当に近い将来空飛ぶ自動車は完成するかもしれない。
Bloombergがおもしろいスクープを提供してくれました。けっこうな長編スクープで、そのタイトルや、
Welcome to Larry Page’s Secret Flying-Car Factories
6月9日のBloombergの記事（英語）です。オリジナルソースを貼っておいたので、気になる方は時間のある時にお読みください。
グーグル共同創業者、ラリーペイジ氏は、空飛ぶ自動車を開発しようとしている２社の会社へ、億ドル以上投資していた
この記事によると、ラリーペイジ氏が密かに内緒で空飛ぶ車を作るべく、開発会社２社へ投資しているとしています。うち、１社のZee.Aeroには、自身の資産を１億ドル以上投資している、という内容です。これはたまげました。空飛ぶ自動車なんて夢のような話です。また明日、明後日にできるような話ではありません。しかり、ラリーペイジ氏はその開発を援助すべく、１億ドル以上投資しているわけです。
密かに投資していた開発会社とは
記事で明らかになった２社。それは、
- Zee.Aero
- Kitty Hawk (キティーホーク)
この２社です。いろいろ謎めいている会社です。どんな会社でしょうか。ロイターの報道によると、
このうち１社のＺｅｅ．Ａｅｒｏには２０１０年の創業以来１億ドルを超える資金を投資。同社はマウンテンビューにある米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の敷地内に生産設備を保有している。
もう１社はキティホークで、ページ氏は昨年から投資を開始。ブルームバーグは同社は「巨大なクアッドコプター・ドローン」に似た乗り物を開発しているとしている。
というと、Zee.Aeroへの投資は既に７年目。NASAの敷地内にあるとは、謎すぎますね（笑）。そして、もう一社のキティホークは、ドローンの巨大バージョンみたいな乗り物の開発というと、多少はイメージつきやすくなります。
徹底的に秘密のプロジェクト～グーグルではなく、ラリーペイジ氏のパーソナルプロジェクト。
ここが今回のBloombergのスクープ（英語）のミソです。英語ですが、３か所引用します。
Page has personally funded Zee.Aero since its launch in 2010 while demanding that his involvement stay hidden from the public, according to 10 people with intimate knowledge of the company.
要は１０人の関係者によると、ラリーペイジ氏は、Zee.Aeroへのファンディングを２０１０年の創業から行っており、公にしないようにお願いしていたということです。
また、
Page once vowed to a colleague that if his involvement in the sector ever became public, he might pull support from the companies.
大雑把に訳すと、ラリーペイジ氏は、もしこういった秘密の話が公になるようならば、援助から手を引くかもしれなよと話していたということです。
そして、最後にもう一つ。
For Page, this project is deeply personal
このプロジェクトがあくまでパーソナル、個人的なものである、ということです。
と、ここまできて。皆様思われているように、こういった秘密の投資。公になってしまいましたね。今後、どうなるんでしょうか。ラリーペイジ氏は何か発言するんでしょうか。。。要注目です。
ラリーペイジ氏は、天下のグーグル共同創業者で、2016年の世界長者番付では12位だった人物
ラリーペイジ氏はグーグル共同創業者です。もう一人の創業者の名前はセルゲイブリン氏です。なお、当然といえば当然ですが、二人ともいまだにグーグルの大株主に名前がのっています。
なお、ラリーペイジ氏は、The World’s Billionairesの2016年度版では、１２位にのっています。これによると、資産は352億ドルですね。とんでもないお金持ちです。資産額から見れば１億ドルファンディングできる理由も納得ですが、それでも個人で見ればやはり巨額の投資ですし、何よりおもしろい。
また、空飛ぶ自動車のような事業に個人的に投資して夢見ているあたり、子供の心を忘れない大物だなという感じがします。ぜひとも、プロジェクトを継続させて、成功させてほしいですね。