米ヤフーのネット事業、結局どの会社が買うんだ?!混迷を極めてきたぞ。

 

前回の記事を覚えておられるでしょうか。

要注目ニュース 米ヤフー、ネット事業の基盤となる独自技術含めた特許、3000件を一斉売却予定。10億ドルと言われるこの特許の買い手は誰か。そして、なぜこの特許がキーとなるのか。結局ヤフーの価値はいくらか。

この記事では、米ヤフーの買い手がベライゾンである可能性が今のところ高い、といいました。しかし!今回の日経新聞では、2次入札で買収先として新たな候補がでたことが報道されました。さて、なぜベライゾン以外の候補がでてきたのか。

 

AT&Tとクイックンローンズ創業者のダンギルバート氏が新たな候補

米ブルームバーグは10日、米通信大手AT&Tと米クイックン・ローンズ創業者のダン・ギルバート氏がそれぞれ約50億ドル(約5350億円)での買収案を提示したと報じた。これまでは30億ドル台後半を提示した米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが優勢とみられていた。

6月11日の日経新聞の記事より

 

本当に20億ドル、吊り上がってしまったのか?数字のトリックを解説

単純に数字で見ると、30億ドルから飛躍して50億ドルに吊り上がったようにもみえます。でも、この時点で、私の記事、

要注目ニュース 米ヤフー、ネット事業の基盤となる独自技術含めた特許、3000件を一斉売却予定。10億ドルと言われるこの特許の買い手は誰か。そして、なぜこの特許がキーとなるのか。結局ヤフーの価値はいくらか。

を読んでいただいた方ならば、推測できるかと思います。そうです、あの計算式がトリックです。自らの記事を引用しましょう。

 

ここから

ベライゾンの提示額 30億ドル以上

+ 特許 10億ドル以上

= 40億ドル以上 =市場の予想額

というわけで、だいたいつじつまがあいます。しかし、予想売却額は40億ドル以上となっていました。ベライゾンの提示額が低すぎるか、特許の予想額が低すぎるか、それとも両方か。どれかでしょう

ここまで

 

そうです。ベライゾンの提示額には、特許が含まれていません。で、やっぱちょっとおかしいなぁと思いながら日経新聞を読み進めていくと、やはり、示唆が書いてありました。

ギルバート氏やAT&Tの買収案が特許や不動産などネット事業以外の資産買収も含む一方、ベライゾンはネット事業にのみ関心を示しているという。

 

そういうことです。何を買うかの話なんです。AT&T案は、特許含めた、ネット事業以外のものもほしい、といっているんです。一方、ベライゾンはネット事業だけ。

 

値段的には微妙。米ヤフーは、まずは特に特許、+不動産など、の価値算定を待ってから決めるでしょう。常識的に考えれば。

 

結局ソフトバンクにとっては、誰が有利で、いいんだろうか?

ベライゾンはソフトバンクの大きな競合会社。ヤフージャパンつながりでソフトバンクの杞憂するのはここ。AT&Tも実はそう。ここだってソフトバンクの大きな競合会社ですよ。

 

でギルバート氏に関しては。日経新聞によると、ギルバート氏はバフェット氏率いるバークシャーハザウェイの支持を受けているとあります。これは大きいですね。でも、ソフトバンクにとってはどうかな。ギルバート氏の目的とか、もっと詳しいことを知った後にコメントできますね。

 

あとほかにも入札参加者がいますが、今はこの3つがいい戦いを繰り広げているといったところですね。

 

今後の予定

最終入札がすぐはじまります。それから1カ月ぐらいしたら決定です。

 

どうなるか楽しみですね。それではまた!

スポンサーリンク