フジが動画定額配信参入。

 

私はアメリカに渡ってからというもの、テレビというものが家にない生活をしているんですが、そんな人たちにもけっこう興味深いニュースが今回でました。今回のスポットはフジテレビのフジオンデマンド。以下、6月26日の日経新聞の記事をまとめ、考察していきます。

 

 

フジ、動画定額配信参入へ

上記日経新聞によると、フジが動画配信事業に参入するとのこと。

フジテレビジョンは8月に定額制の動画配信事業に参入する。月888円で人気ドラマやバラエティーなどを見放題にする

 

今回、“定額制”というのがポイントで、これにより追加料金を気にしないでいい、という考えがあるようです。

 

 

動画配信の長所と特徴

以下が上記日経新聞による今回の動画定額配信事業の長所と特徴です。

  • 1千タイトルが見放題
  • 他社から調達した作品も見られる
  • 過去の人気作品も見られる
  • 新ドラマも見られる
  • FOD(フジオンデマンド)でしか見られない独自作品もある
  • 先にFOD(フジオンデマンド)で配信し、その後地上波へ(検討中)

 

 

おもしろいんじゃないですか。で、私としてはやっぱり一番特徴的だと思うのは、最後の項目。

 

これまだ検討中なんですが、FOD(フジオンデマンド)が先で、そのあとに地上波という新しいビジネスモデルですね。えらい発想の転換ですね、これは。こういう独創的なアイデアはグットだと思います。

 

しかし、こういうの見てると、地上波テレビの意味そのものも問われてくるような気がしますね。

 

 

料金、開始時期、具体的なプログラム等について

上記日経新聞によると、

  • 月額888円(税別)
  • 8月にFOD(フジテレビオンデマンド)に定額プランであるFODプレミアム(フジオンデマンドプレミアム)を新設

 

というわけで、8月スタート。888円。うーん、これなんか8という数字を狙ってると思うんですが、たまたまなんですか(笑)まぁいい数字ですけれど(笑)

 

上記の特徴でこのお値段。高いか安いかの判断はお任せしますが、一つ事実として言えること。それは、FOD(フジオンデマンド)という分野そのものは伸びているということ。下記で書きます。

 

 

FOD(フジオンデマンド)は伸びている事業

フジの決算資料とか読んでいても、FOD(フジオンデマンド)が成長分野というのは分かります。決算説明資料を見ますと、FOD(フジオンデマンド)は、

 

  • 有料会員数  80万人超  

  • 月間利用者数 (無料コンテンツ利用者を含む)  300万人超

フジの決算説明資料より

 

というわけで、まぁ80万人という数字はたいしたもんじゃないですかね。えらいたくさんの人が既に利用しているんですね。

 

フジテレビって放送業界の中ではかなりこういう動画配信サービスを早い時期から開始したんで、そういう意味でもノウハウとかけっこうたまってきてるじゃないですかね。

 

ちなみに、FOD(フジオンデマンド)の特徴の一つ、それがマルチデバイス対応であること。

マルチデバイス対応(モバイル、PC、CATV経由等)

フジの決算説明資料より

 

というわけで、携帯からも見てる人がけっこう多いみたいですね。

 

 

ドラマのヒットもあればなおよい

フジは近年、映画ではけっこうヒット作が多かったでしょう。でもドラマがいまいちヒットがでない。

 

今回の動画定額配信事業も、過去のヒットドラマとか見れる点はいいと思いますが、近年でも、もっとヒットドラマを増やせば、さらなる増収が望めるでしょう。

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