今回のテーマは女性社外取締役。6月26日の日経新聞の記事、女性社外取締役、過半数が「起用」、をまとめ、考察していきます。

 

主要100社で過半数が女性社外取締役を起用へ

上記日経新聞によれば、

主要100社では54社が女性社外取締役を置く見通し

 

というわけで、この女性社外取締役の数字自体は近年ずっと上がってきていますね。ちなみに、昨年は47社だったとのこと。有能な女性が登用されるのはいいことでしょう。

 

 

欧米と比較してもほぼ近づいてきた

上記日経新聞によれば、

主要100社では女性が社外取締役全体の18%を占める。この比率は欧米では2割程度で日本企業も国際標準に近づく。

 

というわけで、まぁ世界でもだいたい20%、日本もそれぐらいになってきたということで、国際標準に近づいてきたならいいんじゃないですかね。というか、女性とか関係なく有能ならどんどん登用すればいいだけの話。女性が少なすぎるのはそもそもおかしいというもの。優秀な女性はけっこういますからね。

 

 

超有能な女性社外取締役が他の社でも兼任、兼務しすぎているという現実

上記日経新聞によれば、

ただ女性社外取締役の56%が、他社でも同様の役職を兼務している

 

そうですね。ここがミソです。上記日経新聞では、

 

人材コンサル会社社長の橘・フクシマ・咲江氏や元リコー常務執行役員の国井秀子氏らが4社で兼務

 

と、例にあげておられます。ちなみに上記のお二方。有能な方です。橘さんなんてヘッドハンター業界で知らない人はいないんじゃないですかね。経営者としては、既に社外取締役として十分な経歴もあるこのような有能(というか超エリート)な女性に社外取締役になってほしいなと思うのは当然なのかもしれません。スーパーエリートですよ、お二人は。

 

 

“無難”に選んでないか?

ただ、です。やはり、企業一社一社が、一体どのような(女性)社外取締役がほしいのか、それを考えたうえで登用しないといけない。別に全ての企業が”無難に”選んだなんてことはないでしょう。ただ、中には、この方はあそこの社外取締役もやられていて、問題なさそうだ、みたいに”無難”に選んでる企業もあるんじゃないですかね。Yesとは言わないと思いますが。

 

だから、”無難”に選ぶのが先に来るのではなく、一体どんな人に来てほしいのか、なぜその人に来てほしいのか、社外取締役としての経験うんぬんではなく、その人が来ることによって新しい風が吹くのか、自社にとってどうプラスの影響が働くのか。

 

そして、時として、抑止力となってくれるのか。この辺本当につめたうえで選んでほしいと思います。まぁなんにせよ、有能な女性が活躍する社会はいいと思います。

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