フィリピンに有利な判定。

「九段線」には国際法上の根拠がないと認定

日経新聞によると、南シナ海での中国の海洋進出を巡り、フィリピンが提訴した裁判の結果が分かったとのこと。オランダ、ハーグの裁判所は中国が規定する九段線に国際法上の根拠がないと認定。

• オランダ・ハーグの仲裁裁判所は12日、中国が海域のほぼ全体での主権を規定する「九段線」には国際法上の根拠がないと認定

• 人工島造成や軍事化を進める中国の主張に対する国際的な司法判断が出るのは初めて

• 原告フィリピンの訴えが認められた

まぁまともな判決ではないでしょうか。人工島などつくっている中国はこれで不利になることは間違いないでしょう。

岸田外相がこれをうけ発言

日経新聞によると、岸田外相は、

• 判断は紛争当事国を法的に拘束する。当事国は判断に従う必要がある

• 当事国がこの判断に従い、南シナ海における紛争の平和的解決につながることを強く期待する

と発言したとのこと。

中国は納得していない

日経新聞によると、中国こ営通信の新華社は、中国がこれを認めない方針を示しました。

仲裁裁判所が判断を示したことについて「仲裁裁判所に管轄権はなく、中国は受け入れず、認めない」と速報で伝えた

まぁ欧米メディアも厳しい論調で書いてますね。この件であまり中国にミカタしてくれる国はないような気がします。国際的にも、中国への批判が今後強まっていくでしょう。

追記: Chexit（チェグジット）という言葉も登場

ここへきて、Chexit（チェグジット）という造語がソーシャルネットワークの間で広まっています。これは、Brexitにちなんだ造語で、中国は南シナ海から出て行くべきだという主張のことです。おもしろいことを考える人もいるものですね。