宇宙で原料を調達するらしい。

三菱マテリアルがJAXAと、月面基地の建設資材に使えるコンクリートの共同研究を始めた

日経新聞によると、三菱マテリアルは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、将来の月面基地の建設資材に使えるコンクリートの共同研究を始めたとのこと。月面の土壌からコンクリートのブロックを製造できるようにするとのこと。

  • 三菱マテリアルは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、将来の月面基地の建設資材に使えるコンクリートの共同研究を始めた

  • 月面の土壌からコンクリートのブロックを製造できるようにする

 

月面の土壌からってとこが非常におもしろい。どうしてこのような構想ができたのか、そして、具体的にどうやっていくのかを見ていきます。

 

 

三菱マテリアルは具体的にどのように月面の土壌からコンクリートのブロックを製造できるようにするのか

上記日経新聞によると、月の土壌に多く含まれるガラス成分を使って製造するとのこと。砂にガラス成分と水などを加え、加熱すると粒子同士がくっついて「固化体」と呼ぶ固まった状態になるとのこと。これは古代ローマで考案された技術を応用しているとのこと。

  • 月の土壌に多く含まれるガラス成分を使って製造

  • 砂にガラス成分と水などを加え、加熱すると粒子同士がくっついて「固化体」と呼ぶ固まった状態になる

  • 古代ローマで考案された技術を応用

宇宙プロジェクトに古代ローマで考案された技術を応用とか、なんか未来と過去を組み合わせていてかっこいいじゃないですか。

 

しかし、そもそもなぜ宇宙で原料を調達する必要があるのか。それが下記。

 

 

三菱マテリアルとJAXAはなぜ宇宙で原料を調達する必要があると考えているのか

上記日経新聞によると、宇宙空間に物資を打ち上げるには1キログラムあたり1億円程度かかるとの見方があるとのこと。これはつまり、人類が月面で活動するには現地で調達できる原料を活用することが不可欠という。

  • 宇宙空間に物資を打ち上げるには1キログラムあたり1億円程度かかるとの見方

  • 人類が月面で活動するには現地で調達できる原料を活用することが不可欠

 

1キロ1億もするとは。あんま持ってけないわけです。だから現地調達すると。けっこうクリエイティブな考え方ですよね。

 

 

三菱マテリアルは、開発した技術を今後どう使っていくのか

上記日経新聞によると、開発した技術は地球上で建設資材として活用するとのこと。また、放射性廃棄物などをとじ込める材料として転用できるかどうかも探るとのこと。

 

  • 開発した技術は地球上で建設資材として活用する考え

  • 放射性廃棄物などをとじ込める材料として転用できるかどうかも探る

 

放射性廃棄物をとじ込める材料に転用できたらすごい話ですね。楽しみですねぇ。

 

 

三菱系列は宇宙関連のラインナップが増えてきた: 三菱電機は月面探査機、三菱重工業は新型ロケットH3、そして三菱マテリアルは月面基地向けコンクリート

今回紹介したのは三菱マテリアルの月面基地向けコンクリートの話でしたが、三菱マテリアルに限らず、実は三菱系列というのは最近宇宙関連のラインナップが増えてきています。

 

5月の日経新聞によると、三菱電機は日本初の月面探査機の開発に取り組んでいます。三菱重工業に関していえば、新型ロケット「H3」を開発中、2020年に初号機を打ち上げるとのこと。

 

  • 三菱電機は日本初の月面探査機を製造する

  • 三菱重工業などは新型ロケット「H3」を開発中

  • 20年度に初号機を打ち上げる

 

未来のある話でいいと思います。

 

今後の宇宙関連プロジェクトに要注目です。

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