これは痛い。

 

ちなみに原文が読みたい方のために、司法省の英語の原文を添付しておきます。

 

日立オートモティブシステムズが米国車向けの緩衝装置の価格操作。その罰金額は。

ロイターによると、日立オートモティブシステムズが米国車向けの緩衝装置の価格操作をしたとのこと。日立オートモティブシステムズはこの罪を認め、刑事上の罰金、5548万ドルの支払いに同意したとのこと。米司法省が9日、声明で明らかにしたとのこと。

  • 日立オートモティブシステムズは、米国車向けの緩衝装置の価格操作について罪を認め、刑事上の罰金、5548万ドルの支払いに同意した

  • 米司法省が9日、声明で明らかにした

 

 

日本円でだいたい56億7300万円ぐらいの罰金ということでしょうか。

 

 

重要かもしれない補足: 少なくとも5548万ドル

司法省からの公式の文章では、少なくとも5548万ドルとなっています。少なくともです。5548万ドルでは終わらない可能性もあります。

 

 

日立オートモティブの価格操作とは。いつ日立オートモティブシステムズは価格操作をしていたのか。

上記ロイターによると、訴えはオハイオ南部地区連邦地裁に提出されたとのこと。この訴えによると、日立オートモティブは1990年代半ばから2011年にかけ、匿名の競合他社と、どの社がどの買い手に緩衝装置を供給するかを決め、価格を調整したとのこと。訴えによると、買い手はスズキとトヨタ自動車だったとのこと。

  • オハイオ南部地区連邦地裁に提出された訴えによると、日立オートモティブは1990年代半ばから2011年にかけ、匿名の競合他社と、どの社がどの買い手に緩衝装置を供給するかを決め、価格を調整した

  • 訴えによると、買い手はスズキ(7269.T)とトヨタ自動車(7203.T)

 

 

 

告発されている人多数

上記ロイターによると、自動車部品の価格操作をめぐっては、国際的で長期にわたる調査が続くとのこと。司法省によれば、今回の合意を受け、46社、64人が米調査の関係で告発されているとのこと。

 

  • 自動車部品の価格操作をめぐっては、国際的で長期にわたる調査が続く

  • 今回の合意を受け、46社、64人が米調査の関係で告発されている

 

 

FBIの調査は続く

上記とも関連しますが、上記の公式の司法からの文章では、FBIの調査は続けていくとしています。ちなみに上記の補足をしておくと、64人というのは、64人の管理職の人たちのことです。

 

2013年に問題があったにも関わらず、この時点で今回の件を明らかにしなかったのも問題視されているか

覚えてますかね。2013年に日系企業9社が価格カルテルやら価格操作やらで罰金を支払ったのを。この中に、日立オートモティブシステムズも含まれていました。

 

上記司法省の公式文書によれば、この際、日立オートモティブは1億9500万ドルの罰金を支払っています。

 

このときは、日立オートモーティブは積極的に調査に協力していたとのこと。

 

しかし、この時に日立オートモーティブは、今回の別の件の価格操作を明らかにしなかったと。

 

これがどうも重く見られているっぽいです。これゆえ、罪をもっと重くせぇよと。なんかややこしくなりそうな話になってきましたよ。

 

今後の動きに要注目です。

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