中国大丈夫か?ゾンビ企業の行方は?
中国企業による社債の債務不履行(デフォルト)が急増中。既に約束通り返済できなかった社債が計250億元(約3800億円)で、昨年通年の2倍。
日経新聞によると、中国企業による社債の債務不履行(デフォルト)が急増しているとのこと。2016年は約束通り返済できなかった社債が計250億元(約3800億円)と、すでに昨年通年の約2倍に膨らんだとのこと。
中国企業による社債の債務不履行(デフォルト)が急増
2016年は足元まで約束通り返済できなかった社債が計250億元(約3800億円)
すでに昨年通年の約2倍に膨らんだ
デフォルトしまくってるじゃないですか。思ったよりきつい状況。中国のこういう問題って、昨年かなりクローズアップされたんですよ。昨年やばかったですから。でも、今年は債務不履行が現時点で昨年の2倍と、もっとやばい状況ですね。
どのような企業が中国では社債の債務不履行(デフォルト)しているのか。中国では地方の国有企業が多く債務不履行になっている。
上記日経新聞によると、地方の国有企業が多く、地域経済への悪影響が表面化することを嫌う地方政府の意向で、不履行後も事業を続ける例が目立つとのこと。
地方の国有企業が多く
地域経済への悪影響が表面化することを嫌う地方政府の意向
不履行後も事業を続ける
このように、不履行後も事業を続けることで、中国ではゾンビ企業という企業が残るわけです。では、なぜデフォルトしてもやっていけるのか、それが下記。
中国の企業は社債の債務不履行(デフォルト)をしてもなぜ経営破綻しないのか。中国では、政府の意向により、債務不履行になっても経営破綻させない。
上記日経新聞によると、中国では、失業者があふれれば地元政府の失点となるうえ、破綻処理や経営支援は財政負担が重いため、生かさず殺さずが続くとのこと。
地方政府傘下の国有企業は、デフォルトを起こしても、地方政府の意向を背景に国有銀行が取引を続けるケースが少なくないとのこと。
銀行側にも、地方政府が最後は支援に乗り出す、との期待があるとのこと。
失業者があふれれば地元政府の失点となる
破綻処理や経営支援は財政負担が重いため、生かさず殺さずが続く
地方政府傘下の国有企業
中国ではデフォルトを起こしても、地方政府の意向を背景に国有銀行が取引を続けるケースが少なくない
銀行側にも「地方政府が最後は支援に乗り出す」との期待
以前リーマンの時などに、大きすぎてつぶせない、といった企業などがアメリカにありましたが、これは政府の意向でつぶせない、みたいなもんですよ。かなり危なっかしいと思いますね。
中国のゾンビ企業の延命は大きなリスク。中国では自転車操業の国有企業を延命させる傾向がある。
上記日経新聞によると、国有企業は社債の元利払いを先延ばしする一方、不採算でも生産を続けて従業員の給与支払いなどに充てる自転車操業を繰り返しているとのこと。
これでは市場原理が働かず、利益を出せないゾンビ企業や、過剰な生産能力の淘汰が進まない大きな要因となっているとのこと。
国有企業は社債の元利払いを先延ばしする一方、不採算でも生産を続けて従業員の給与支払いなどに充てる自転車操業を繰り返している
市場原理が働かず
利益を出せない「ゾンビ企業」
過剰な生産能力の淘汰が進まない大きな要因
これはまずい。中国では、市場原理が働いておらず、ゾンビ企業が延命されているということです。
このツケはいつか来る可能性があります。想像してみてください。破産状態の会社を延命させている姿を。
一刻も早い対策が必要でしょう。
ただ、その一方で、大企業でのリストラも始まっています。それが下記。
最近では中国では大型のリストラ(人員削減)が増えてきた。供給過剰対策といえる。
上記のような問題が指摘される中、中国では構造改革も始まっています。数日前の日経新聞によると、今、中国では大型の人員削減が増えているとのこと。
中国では大型の人員削減が増えている
上記日経新聞から、私が気になった企業を3社記します。3企業は、中国首鋼集団、レノボ、アリババ集団です。以下、リストラ策の内容。
中国首鋼集団: 年内に8万人いる従業員の20%を削減
レノボ・グループ: 全従業員の5%に当たる3200人を削減
アリババ集団: 新規採用を従来の3000人から400人に圧縮
中国首鋼集団の20%リストラはでかいですよね。あのレノボもリストラ、アリババは新規採用を減らしています。
中国では、ゾンビ企業がある一方、構造改革を始めている企業もあります。
社会の中で、いろいろ不満もたまってくることでしょう。このようなリストラ策は成功するのでしょうか。今後の中国の行方に要注目です。