メルケル首相はどこへ向かう。

 

私のほうでは先日、

ドイツで「反難民」党、第2党に躍進。メルケル首相、地元州議選で敗北。メルケル首相は今後どうする

を書きました。この話がバックグラウンドになってくるので、背景をご存知ない方はどうぞご確認ください。

 

 

ドイツのメルケル首相、議会選でCDUが敗北しても、難民対策の変更はなし

ロイターによると、ドイツのメルケル首相は、4日実施された独北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州の議会選で自身が率いるキリスト教民主同盟(CDU)が敗北したことを受けて発言したとのこと。

 

寛容な難民政策が原因だが、政策は正しいとして堅持する意向を示したとのこと。中国・杭州で開催されていた20カ国・地域(G20)首脳会合の会場で述べたとのこと。

 

CDUが州議会選で極右政党に負けるのは初めてとのこと。

 

  • ドイツのメルケル首相は、4日実施された独北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州の議会選で自身が率いるキリスト教民主同盟(CDU)が敗北したことを受けて

  • 寛容な難民政策が原因だが、政策は正しいとして堅持する意向を示した

  • 中国・杭州で開催されていた20カ国・地域(G20)首脳会合の会場で述べた

  • CDUが州議会選で極右政党に負けるのは初めて

 

まさか極右政党のAfDにCDUが負けるという初めての大波乱が起きました。これに対して、メルケル首相の発言を私のほうでも注視していましたが、結論から言えば、現状維持

 

見方によってはこれは筋が通っているとも見えますが、別の見方をすれば、国民の声を聞いておらず、党内での孤立も考えられます

 

 

メルケル首相、キリスト教社会同盟(CSU)との溝が深まる

上記ロイターによると、メルケル氏は選挙結果に不満を持っているとし、「私に責任があるのは明白」と指摘したとのこと。

 

だが「過去数カ月に行った根本的な決定は正しいと信じている」とし、難民政策を変更する考えはないと言明したとのこと。

 

ただ、メルケル氏が政策の変更を拒否したことで、姉妹政党であるキリスト教社会同盟(CSU)との溝は深まっているとのこと。

 

  • メルケル氏は選挙結果に不満を持っているとし、「私に責任があるのは明白」と指摘

  • だが「過去数カ月に行った根本的な決定は正しいと信じている」とし、難民政策を変更する考えはないと言明

  • ただ、メルケル氏が政策の変更を拒否したことで、姉妹政党であるキリスト教社会同盟(CSU)との溝は深まっている

 

メルケル首相はここをどう乗り切るのか。私のほうでは注目しています。

 

ただ、現地のドイツ人なんかと話していると、メルケル首相はただ単に現状維持では、もう厳しいのではないかというように思えてもきます

 

 

ドイツ国民が主流政党すべてに怒りを感じているという見方も

Frankfurter allgemein(ドイツ語)では、CDUに対する不満というよりも、国民はすべての主流政党に対して怒っているという論調で書いています。

 

確かに、このような考えもあるかもしれません。なんせ、AfDが躍進したのですから。今後の党内での動きにも注目です。

スポンサーリンク