三菱商事本格参戦となると、コンビニ業界の競争の激しさが半端なくなる。
今回、コンビニ業界の構図をますますおもしろくするニュースが入ってきました。ローソン巻き返しの鍵、それは三菱商事にあるのかもしれません。
三菱商事がコンビニエンスストアのローソンを子会社化するために、TOBを実施し、出資比率を51%に高めることを検討している
日経新聞によると、三菱商事はコンビニエンスストア3位のローソンを子会社化するとのこと。
TOB(株式公開買い付け)を実施、出資比率を現在の33%から51%に高めることを検討しているとのこと。
三菱商事はコンビニエンスストア3位のローソンを子会社化する
TOB(株式公開買い付け)を実施、出資比率を現在の33%から51%に高めることを検討している
ローソンが三菱商事の子会社になる時代が到来するんですか。これは相当おもしろくなってきましたね。なぜおもしろくなるか、それが下記。
ローソンは三菱商事とともに、セブンイレブン、ファミリーマート・サークルK・サンクス連合に立ち向かう。第三の極として残るつもりはないと見た。
コンビニ業界の競争は激しいです。
セブンイレブンという最強のツワモノがいて、ファミリーマート連合という、ファミリーマート・サークルK・サンクスと合体して立ち向かっているツワモノもいる。
それを追う形の第3位のローソン。ポジション的にも今後どうするのだろうかと思っていました。
つまり、第三の極としてなんとか生き残るのか、それとも上のポジションをどのようにかして狙いにいくのか。下記でも書きますが、上に行くにしても、上の2強はガチな強敵。
いろいろあった考えの中。結果として、三菱商事の子会社になるというのがその答えであれば、ローソンにとっても、再び上を目指すいい機会でしょう。
三菱商事がTOBでローソンを子会社化する場合、買収額は少なくとも1400億円を超える
上記日経新聞によると、買収額は少なくとも1400億円を超えるとのこと。
買収額は少なくとも1400億円を超える
1400億円以上。えらい投資額。三菱商事にとっても相当な覚悟があるのでしょう。
買収の手法が今後変わってくることは考えられますが、ただ、現時点で直感的に考えても、プレミアムはけっこうつくことが予想されます。つまり、1400億円は優に超えるでしょう。
三菱商事はFAを選定、ローソンTOBは週内にも正式決定か
上記日経新聞によると、三菱商事はファイナンシャルアドバイザー(FA)を選定して検討を進めているとのこと。
週内にも正式決定する可能性があるとのこと。
三菱商事はファイナンシャルアドバイザー(FA)を選定して検討を進めている
週内にも正式決定する可能性がある
三菱商事がローソン子会社化発表前のローソンの株価。プレミアムはどの程度上乗せされるか。第三者割当増資と組み合わせの可能性も。
上記日経新聞によると、ローソンの14日の株価(終値)は7410円とのこと。プレミアムを上乗せした価格で市場から買い集めるとのこと。第三者割当増資と組み合わせる可能性もあるとのこと。
ローソンの14日の株価(終値)は7410円
プレミアムを上乗せした価格で市場から買い集める
第三者割当増資と組み合わせる可能性もある
さて、株価はどうなるでしょうか。正式発表との兼ね合いで、いろいろ心理戦にもなるかもしれませんね。
いつ三菱商事はローソンを子会社化するのか
上記日経新聞によると、早ければ年内に子会社化の手続きを済ませる見通しとのこと。
早ければ年内に子会社化の手続きを済ませる見通し
というと、来年からは三菱商事色を出して変革していくということですね。
なぜ三菱商事はローソンを子会社化するのか。上位2社を追う体制を整える。
上記日経新聞によると、三菱商事は食材など世界的な調達網を生かしてローソンの商品力を強化すると同時に、電力小売りや金融などのサービスも共同展開し上位2社を追う体制を整えるとのこと。
三菱商事は食材など世界的な調達網を生かしてローソンの商品力を強化する
電力小売りや金融などのサービスも共同展開し上位2社を追う体制を整える
やはり、上位2位を遠くない将来に追い越したい考えなんでしょう。上位二位は強敵。それが下記。
コンビニ業界の構図では、ローソンは今や3位。最強のセブンイレブンは過去最高額の投資までした。
上記日経新聞によると、コンビニ業界では、1日にファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが経営統合して、ローソンを売上高で抜いて2位に浮上したとのこと。
圧倒的な強さを見せる業界首位のセブン―イレブン・ジャパンとの差も開きつつあるとのこと。
コンビニ業界では、1日にファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが経営統合して、ローソンを売上高で抜いて2位に浮上した
圧倒的な強さを見せる業界首位のセブン―イレブン・ジャパンとの差も開きつつある
セブンイレブンに関しては私も過去にいろいろ扱いました。特に私が注目したいのは、
[セブンが過去最高額の投資に動く] セブンイレブン、欠品ゼロへ10年ぶり新システム。セブンの動きは速いわ
という記事。
ここでは、セブンイレブンイレブンが情報システムを10年ぶりに刷新し、過去最高額の投資に動いたという話です。
実は、ローソンもタブレット端末導入したりしてるんですが、セブンのこういう動きを見ちゃうと、やっぱ追いかけるのも並大抵なことではないというのが現実でしょう。
一方、ファミリーマートは合体して2位に上がってきました。
三菱商事は、ローソンをこの2強に追いつき追い越すために、ローソンのテコ入れを考えています。それが下記。
ローソンが三菱商事の子会社になるメリットは。ローソンは三菱商事の子会社化になることで、収益力強化につながるか。
上記日経新聞によると、三菱商事は子会社化することで、店舗数で業界3位に転落したローソンをてこ入れするとのこと。
現在は店の1日当たりの売上高は平均50万円台半ばで、業界首位のセブンイレブンに比べ1割強少ないとのこと。
収益力で2強に追いつくためには、商品力強化とともに、各店舗の経営管理など三菱商事の資金力やノウハウが必要と判断したもようとのこと。
三菱商事は子会社化することで、店舗数で業界3位に転落したローソンをてこ入れする
現在は店の1日当たりの売上高は平均50万円台半ばで、業界首位のセブンイレブンに比べ1割強少ない
収益力で2強に追いつくためには、商品力強化とともに、各店舗の経営管理など三菱商事の資金力やノウハウが必要と判断したもよう
さて、具体的にどのようにてこ入れをするのかを見ていきましょう。
具体的にどのように三菱商事はローソンの収益を上げる予定か
上記日経新聞によると、具体的には、三菱商事は出資する食品メーカーや弁当・総菜などの生産委託業者との連携を強化して、ローソン向けの専用工場を増やし商品力を高めるとのこと。
また、振り込みなど決済サービスを中心にした金融事業も強化するほか、割安な電力プランの店頭での取り次ぎなども強化してローソンの集客力を高めるとのこと。
さらに、経営を担う人材の派遣もこれまで以上に増やすとのこと。
食材や物品の調達ノウハウなどを各販売店に指導するほか、上位2社に比べ遅れている海外展開についても三菱商事の人材を活用するとのこと。
具体的には、三菱商事は出資する食品メーカーや弁当・総菜などの生産委託業者との連携を強化して、ローソン向けの専用工場を増やし商品力を高める
振り込みなど決済サービスを中心にした金融事業も強化するほか、割安な電力プランの店頭での取り次ぎなども強化してローソンの集客力を高める
経営を担う人材の派遣もこれまで以上に増やす
食材や物品の調達ノウハウなどを各販売店に指導するほか、上位2社に比べ遅れている海外展開についても三菱商事の人材を活用
既にいろいろ案があっておもしろいですね。三菱商事のネットワークを駆使し、ローソンの商品力強化に動く。また、三菱商事の人材を活用し、ローソンの海外展開を加速させるようです。
これに加え、私が今回のミソだと思うのは、下記の長期的なシナジーです。
三菱商事のローソン子会社化による、長期的なシナジーについて
実はこのパートが今回は一番おもしろいかもしれません。長期的には三菱商事はローソンをどう育てていきたいのでしょうか。
上記日経新聞によると、将来的にはローソンとスーパーとの連携もめざすとのこと。
三菱商事は約2割出資するライフコーポレーションをはじめ、北海道・東北の大手スーパーのアークスなどに社員を出向させているとのこと。
こうしたスーパーの人気商品を採用したり、商品や物流の相互活用などを検討したりする見通しとのこと。
調剤薬局やドラッグストアとの融合や介護施設との連携も深めていく考えとのこと。
将来的にはローソンとスーパーとの連携もめざす
三菱商事は約2割出資するライフコーポレーションをはじめ、北海道・東北の大手スーパーのアークスなどに社員を出向させている
こうしたスーパーの人気商品を採用したり、商品や物流の相互活用などを検討したりする見通し
調剤薬局やドラッグストアとの融合や介護施設との連携も深めていく考え
将来的には三菱商事は、三菱系列とローソンを商品、物流、さらには、ドラッグストアや介護施設とまでも組んで連携させていきたいようです。うまく実現すれば、おもしろい方向に向かうような期待感はありますね。