エクソンの会計処理やいかに。

 

SECがエクソンモービルの調査に乗り出す。エクソンの資産評価について。エクソンの監査法人のプライスハウスウォータークーパース (PWC) にも情報の問い合わせか。

WSJ(英語)によると、SECが資産の評価方法に関し、エクソンの調査に乗り出したとのこと。8月にエクソン及びプライスハウスウォータークーパース(PWC)から情報の問い合わせをしたとのこと。

 

SECが乗り出しました。これは先週のニュースとつながっています。先週起こったこと。それは、NY州がエクソンを調査という話です。結局NY州もSECも関心ごとは同じ方向に集約されていくと思います。

 

さて、SECとNY州の関心ごととはいったい何でしょうか。

 

 

石油・ガス価格は急落したのに、エクソンは石油・ガス資産の評価損を計上していない

16日のBloombergによると、ニューヨーク州のシュナイダーマン司法長官 は米石油エクソンモービルに対して、世界的に石油・ガス価格が急落し た後に同社が石油・ガス資産の評価損を計上しなかった理由などについ て調査しているとのこと。

 

  • ニューヨーク州のシュナイダーマン司法長官

  • 米石油エクソンモービルに対して、世界的に石油・ガス価格が急落し た後に同社が石油・ガス資産の評価損を計上しなかった理由などについ て調査

 

確かにこれは会計的に言えば非常に不気味な話。各社石油会社は厳しいんですよ。そんな中、エクソンは評価損を計上していないという、なんとも不思議な話です。いったいどのような理由があるのか調査中ということです。

 

 

エクソンは油田などのもともとの価値を極めて小さく見積もることで、評価損の発生リスクそのものを抑えているという説明

日経新聞によると、エクソン側は油田などのもともとの価値を極めて小さく見積もることで、評価損の発生リスクそのものを抑えていると説明しているとのこと。

 

  • エクソン側は油田などのもともとの価値を極めて小さく見積もることで、評価損の発生リスクそのものを抑えていると説明している

 

どのように極めて小さく見積もっているのか?ちょっと詳細が気になるところではあります。

 

 

さらに、エクソンは気候変動の危険を認識しておきながら、投資家にたいして環境問題が株価に影響を及ぼす恐れがあるとの警告を怠ったかどうかも調査

上記Bloombergによると、さらに、同調査では評価損だけではなく、エクソンが気候変動の危険を認識 しておきながら、投資家に対して環境問題が株価に影響を及ぼす恐れが あるとの警告を怠ったかどうかも、問われているとのこと。

 

  • さらに、同調査では評価損だけではなく、エクソンが気候変動の危険を認識 しておきながら、投資家に対して環境問題が株価に影響を及ぼす恐れが あるとの警告を怠ったかどうかも、問われているとのこと。

 

気候変動関連は、SECも調査しています。今後、SECとNY州はどのような結論を出すのか、要注目です。

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