電通が記者会見を行う。
電通のネット広告での不正取引
下記の記事でも扱った電通の不適切取引の第一報。
電通、ネット広告で不適切取引。日本最大の広告代理店の不適切取引問題に関係者はどう反応する
この記事で私は、
- どうしてこのように不適切な取引があったと分かったのか
- 意図的にこれが行われていたのかどうか
この2つが知りたいと書きました。下記でうっすら答えがでてきます。
多くの関係者らがざわつく中、電通が記者会見をしました。
電通のネット広告をめぐる不適切取引で、疑義のある案件数、対象となる広告主の数、不適切取引の金額は
日経新聞によると、電通は、インターネットでの広告掲載を巡る不適切取引について、疑義のある案件が633件あったと発表したとのこと。対象となる広告主は111社で、金額ベースでは約2億3000万円とのこと。
インターネットでの広告掲載を巡る不適切取引
疑義のある案件が633件あったと発表
対象となる広告主は111社で、金額ベースでは約2億3000万円
電通が2億円超過大請求。疑義のある案件が633件。多いですね。やっぱり日本最大の広告代理店だけあり、扱う件数も多いんでしょう。
電通は運用状況や実績について虚偽の報告をし、実態とは異なる代金を請求
日経新聞によると、故意や人為的なミスによって広告時期がずれたり、広告が掲出されなかったりしていたとのこと。運用状況や実績について虚偽の報告をし、実態とは異なる代金を請求していたとのこと。
故意や人為的なミスによって広告時期がずれたり
広告が掲出されなかったりしていた
運用状況や実績について虚偽の報告
実態とは異なる代金を請求していた
ここで、私の疑問の2つ目の答えがうっすらわかってきます。意図的だったのかどうか。
人為的なミスもあったようですが、虚偽の報告ということから、意図していた部分があった可能性。これは残念。
間違っているとわかっているのに報告したんでしょうか?いったい誰がどの時点でわかっていたのでしょうか?
今後明らかになってくると思われます。
関わった広告主の心境やいかに
広告の時期のズレ。これは何の広告かにもよりますが、場合によってはむちゃくちゃ痛い話ですよ。
ものすごい単純な例を出せば、バレンタインデー。チョコの宣伝をバレンタインデーに向けてしたかったのに、チョコの宣伝が出たのはバレンタインデーの後だった。もしこんな話があったら、効果なしでしょう。
この例は大ダメージの極端な例ですが、広告掲載時期ってのは各社真剣に考えるわけで、やはりこれはきちっと守られなければならないです。
あと、広告が提出されなかったこともあったという点。どういうことでしょうか?これは技術的な問題でこういうことがあったんでしょうか?電通にはしっかり調査していただきたく思います。
電通のネット広告不適切取引「発覚は広告主からの問い合わせ」
日経新聞によると、記者会見で電通は、「発覚(のきっかけ)は広告主からの問い合わせだった」と語ったとのこと。社内調査の結果、不適切な案件が確認されたとのこと。
「発覚(のきっかけ)は広告主からの問い合わせだった」
社内調査の結果、不適切な案件が確認された
これが知りたかったことの1つ目。いったいどのように発覚したのか。答えは広告主からの問い合わせ。
この広告主はグッドジョブですね。もし明細見て、これはおかしいと気づいたならすごい。というより、これだったらプロですね。
可能性がより高いケースとしては、この広告主が確認の仕事をしており、例えば、この日にはこの広告が掲載されているはずだ、と確認したら、その広告がなかったとか、別の日に掲載されていた、とかで気づいたかもしれませんね。何にせよグッドジョブでした。
電通ぐらい影響力のある会社になると、このような不適切取引で関係者はざわつきます。電通にはこのようなことが再び起こらないよう、調査をしっかり進め、関係者の信頼回復に努めてていただきたく思います。