米国でSUV人気復活が明らかになってきたか。

 

日本の自動車各社が米国市場で大型車の販売を増産する

日経新聞によると、日本の自動車各社が米国市場で大型車の販売を増やすとのこと。

 

トヨタ自動車は国内でハイブリッド車(HV)「プリウス」の増産計画を凍結し、燃費が劣るものの人気が高い多目的スポーツ車(SUV)の輸出を拡大するとのこと。ホンダや日産自動車もSUVやピックアップトラックを増産するとのこと。

 

  • 日本の自動車各社が米国市場で大型車の販売を増やす

  • トヨタ自動車は国内でハイブリッド車(HV)「プリウス」の増産計画を凍結

  • 燃費が劣るものの人気が高い多目的スポーツ車(SUV)の輸出を拡大

  • ホンダや日産自動車もSUVやピックアップトラックを増産

 

米国向けの大型車増産というニュース。今年はSUVが人気だとは聞いていましたが、遂にトヨタ自動車含め、日本勢が動きます。

 

 

米国は、ガソリン安により、燃費重視の姿勢から、SUVへ需要がシフトしている

上記日経新聞によると、米国は、ガソリン安を背景に燃費性能が高い乗用車からSUVなどに需要が移っているとのこと。

 

米国ではガソリン安を受け、SUVやピックアップトラックといった「ライトトラック」の販売比率が従来の5割から6割に上がっているとのこと。

 

  • 米国は、ガソリン安を背景に燃費性能が高い乗用車からSUVなどに需要が移っている

  • 米国ではガソリン安を受け、SUVやピックアップトラックといった「ライトトラック」の販売比率が従来の5割から6割に上がっている

 

ガソリンが高かった時代は米国人も燃費を重視しておりました。確かに、私が米国にいたときはガソリンが高かったので、皆プリウスに押し寄せていた印象がかなり強くあります。

 

しかし、今はガソリンが安くなり、SUV人気が復活しております。ライトトラックの販売比率も5割から6割へアップ。この傾向はけっこう顕著なものがあるようです。

 

 

RAV4の人気は本当にすごい

これは以前の日経新聞の記事ですが、ここではRAV4の人気の高さの例があげられています。上記日経新聞によると、米サンフランシスコ郊外にあるトヨタ販売店の担当者が説明するには、 「RAV4の人気は本当にすごい。在庫を見れば分かると思うよ」とのこと。

 

米国で最も人気が高いセダン「カムリ」の在庫は、この店で97台。これに対し多目的スポーツ車(SUV)のRAV4は23台しかなく、同車の引き合いの強さがうかがえるとのこと。

 

  •  「RAV4の人気は本当にすごい。在庫を見れば分かると思うよ」

  • 米サンフランシスコ郊外にあるトヨタ販売店の担当者が説明する

  • 米国で最も人気が高いセダン「カムリ」の在庫は、この店で97台

  • これに対し多目的スポーツ車(SUV)のRAV4は23台しかなく、同車の引き合いの強さがうかがえる

 

トヨタ自動車だって、RAV4がほしいといわれればそれを生産するのは当然のことでしょう。現に、トヨタ自動車はプリウス生産計画を見直してまでして、RAV4の生産をするぐらい強い需要があることを認識しています。

 

 

トヨタの高岡工場では今月開始予定だったプリウスの生産を凍結。高岡工場では北米で販売好調なSUVのRAV4などを生産へ

日経新聞によると、トヨタは15年12月に全面改良したプリウスを堤工場(愛知県豊田市)で生産しているとのこと。

 

今月開始予定だった高岡工場(同)での生産を凍結するとのこと。部品会社に来年3月までの半年間の生産台数を発売時の計画より約2割減らす方針を伝えたとのこと。高岡工場では北米で販売好調なSUV「RAV4」などを生産するとのこと。

 

  • トヨタは15年12月に全面改良したプリウスを堤工場(愛知県豊田市)で生産

  • 今月開始予定だった高岡工場(同)での生産を凍結

  • 部品会社に来年3月までの半年間の生産台数を発売時の計画より約2割減らす方針

  • 高岡工場では北米で販売好調なSUV「RAV4」などを生産する

 

トヨタの高岡工場ではプリウス生産する予定だったのが、方向転換して、RAV4などを生産すると。SUVの需要不足を高岡工場でもまかなうということです。

 

トヨタの高岡工場。私の出身も豊田市なので場所はよく知ってます。場所ははっきりいって田舎です。ただ、あそこでこのような需要不足に対応する大切な仕事をしていると考えると、ものすごい感慨深いものがあります。また、改めてあの工場はすごい工場なんだなと認識させられます。田舎とか関係ないですね。

 

 

ホンダ、富士重工業、日産も大型車の需要に対応

上記日経新聞によると、ホンダは50億~60億円を投じて米インディアナ州の工場を改修し、17年から乗用車「シビック」に加えSUV「CR―V」も生産できるようにするとのこと。

 

富士重工業は16年末を予定していた米インディアナ州の工場の能力増強を半年早め、7月に新ラインを稼働させ、主力SUV「アウトバック」を増産するとのこと。

 

日産は福岡県の工場で4月、SUV「ローグ」の生産を始めたとのこと。

 

  • ホンダは50億~60億円を投じて米インディアナ州の工場を改修し、17年から乗用車「シビック」に加えSUV「CR―V」も生産できるようにする

  • 富士重工業は16年末を予定していた米インディアナ州の工場の能力増強を半年早め、7月に新ラインを稼働させ、主力SUV「アウトバック」を増産

  • 日産は福岡県の工場で4月、SUV「ローグ」の生産を始めた

 

各社がいっせいに動いていますね。つまりトヨタの傾向だけではなく、自動車会社全体として、米国で大型車人気がでてきたということを認識しているのでしょう。

 

 

米国では、ガソリン価格と売れ筋の車種が密接に連動する

これも以前の日経新聞の記事ですが、おもしろい示唆に富んでいるので紹介します。

 

上記日経新聞によると、通勤で日常的に自動車を使うことが多い米国では、ガソリン価格と売れ筋の車種が密接に連動するとのこと。ガソリンが安くなるとSUVやピックアップトラックなどの販売が伸びるとのこと。

 

  • 通勤で日常的に自動車を使うことが多い米国では、ガソリン価格と売れ筋の車種が密接に連動する

  • ガソリンが安くなるとSUVやピックアップトラックなどの販売が伸びる

 

というわけで、米国ではガソリン価格と売れ筋の車種がすぐ連動してくるというわけですが、これはつまり、ガソリンの値段というのに人気車種が左右されるという意味でもあります。

 

各社、ガソリン価格が高くなったときのため、燃費がいい車の研究は続けるようですが、まずひとまずは、需要の高いSUVなどを生産するという結論になりました。米国向けの輸出は重要な要素なので、これで各社の業績がどうなるか、要注目であります。

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